今で言う、山陽マルナカ マスカット店。
その隣にある建物の中の小部屋にその占い師さんはいました。
結構なおじいさん。
人気なのか、何人か並んでいたので、私達もその後に続きました。
30分くらい待って、私の番が来ました。
名前を小さな紙に書いてみてもらうと・・・
「ははぁ~、あなたは自分が強いから、好きな仕事じゃないとね。」と言われました。そして
「結婚は遅いね~。仕事に生きるね~。来年しなかったら、もっとずっと先だね~。」と言われ・・・
「今、恋人がいるならその人の名前を書いて」というので、当時お付き合いしていた人の名前を書いたのですが・・・
ひと目見て、
「この男とあなたの相性は最悪だから、すぐに別れたほうがいいです。はい、次。」と言われました。
私が「・・・次?」と聞き返すと、
「他に、誰でも良いから、お父さんでもお兄さんでも会社の人でも誰でも良いから、あなたの周辺にいる男性の名前を書きなさい」と言います。
そういわれても、すぐには出てこずに、しばらく考えていたのですが、早く早くとせかすので、とりあえず、名前が浮かんだ男友達の名前を書くと、
「この男は優しいけど、浮気するからだめ、はい次。」と言われました。
「・・・次?」ともう一度聞き返すと、「どんどん思いつくかぎり全部周囲の男性の名前を書きなさい」と言います。
そこで、もう1人、友達の名前を書くと、「この男と結婚すると、あなたは明るくなって幸せになるが、この男は胃ガンで早死にするからやめた方がいい、はい次。」とバッサリ。
このような調子で、思いついた10人くらいの名前を書いたのですが、すべて、「はいダメ~、はい次~」と言われ・・・やがて、やってきました!
「はい、ごしゃくえん。」
出た~!!
と、心の中で絶叫。
手をこちらに差し出す占い師さんを尻目に・・・
「えっと、あと、私、芸名があるんですが、みてもらっても良いです?」とひっぱると、その占い師さんは手を出したまま、
「書いてみなさい」と言いました。
そこで、私が『桜』の名前を書くと・・・
「この名前は良い。人にものを教えるのにとても良い名前だ。」と言われました。
唯一良いことを言われた!
その時は、将来教える仕事につくとは思っていませんでしたが、この時のことがずっと心の中に残っていたので、JOY FITで教える時にとっさに『桜』の名前をつけたのでした。
その後、SAKURA BALLETという名前までつけたのですが、時々本名に戻そうかな~と思ったりもするのですが、あの占い師さんに言われたことが気になって、何となくそのまま来ています。
それにしても、あの占い師さんに言われたこと、結構よく当たってるんですよね。
ちなみに「この男は胃ガンで・・・」と言われた男友達にその事を話すと・・・
「え!僕、この前インドに行ってから、ずっと胃の調子が悪くて、日本に帰ってきてから入院してたんだよ。こわいな~、僕、早死にするのかな~、その占い師、僕も占って欲しいな~」と言っていたのですが・・・
どうやらその占い師さん、江戸っ子だけに、その直後に江戸に帰ってしまったとのことでした。
彼とは今でも友人で、彼はどうにか元気にやっていますが、未だにあの占い師さんに会いたいと、ブツブツ言っています。
悪いことは教えない方が良かったね、ごめんごめんと心の中で平謝りです。
・・・話がそれましたが、そんな訳で、伝説の占い師さんによって、現在の名前に落ち着いているのでした。
占いって不思議ですね、ハイ。