最近、教え方を少し変えました。
変えたのは、『何を言うか』ではなく『何を言わないか』。
1人1人に対して毎回、伝えたいこと、伝えられることは沢山あって、
いつも大切なことを細かく丁寧に繰り返し伝えてきました。
けれども、そうすると、生徒さんのコンディションによっては、どんなに一生懸命伝えても、ほとんど受け取れなかったり・・
何に一番気をつけたら良いのか、迷ってしまうことも・・・。
本来バレエは、教師の注意はもらさずしっかりと聞き、他人への注意も自分への注意だと思って聞き、そして注意されたことはその場でなおすか次回までに必ずなおしてくる。
そうでなければ、2度と注意をしてもらえないという世界でした。
なぜならダラダラと沢山レッスンを受けても身につかないからです。
少ない回数でも集中してレッスンを受ける方が上達が早い。
・・けれど、大人は色々あります。
いつも集中出来る訳ではありませんし、人によって集中力やモチベーションも違います。
ですから、最近は1人1人をよく見て、言いたい言葉はすぐには口にせず、じっと見守り・・・
その人にとって、必要な時に本当に必要な事だけを選んで伝える。
その方が相手に伝わりやすいし、ストンと受け取ってもらえます。
バレエをはじめたばかりでまだクラスになれていない人や・・
疲れていて、あまり集中出来ていない人や・・・
何となくクラスを受けている人や・・・
ただただ楽しく踊りに来ている人・・・
複数の先生のレッスンを沢山受けている人には、あまり多くを言いません。混乱しますので。
逆に上手になろうと、やる気に溢れている人や・・・
言葉を聞き漏らすまいと一生懸命聞いている人や・・・
集中してレッスンを受けている人・・・
私の言うことに耳を傾ける素直さを持っている人には、しっかりと言葉を渡していくようにしています。
・・それから、フィットネスとスタジオでも教え方を変えいます。
フィットネスでバレエを始める方は、やはりスタジオのように本格的に習うには敷居が高いなと思っている方が多いですので、あまり難しいこをとするより、出来るだけシンプルで楽しいバレエを。
スタジオに来て下さっている方は、バレエが本当に好きな方や、上達したいと強く思っている方や、深めたいと思っている方だと思いますので、一歩ずつ確実に上達するバレエを。
気軽に楽しく踊りに来ている人に基礎や身体の使い方を一生懸命伝えても入っていかないし・・
本気でバレエと向かい合っている人に楽しいだけのバレエでは時間がもったいない。
メンバーを見て、身体をつくることの方が大切だと思えばそういうレッスンにしますし・・・
ジャズダンスのためのバレエはまた通常のバレエのレッスンと変えた方が効率が良い。
必要に応じて必要なレッスンを。
ケースバイケースで。