先週、生徒さんが「バレエのレッスンって、今までしたことのない事をするから楽しい!」と言われていて・・
今週、違う生徒さんが「バレエって難しいけど、そこが楽しい!出来ない事を一生懸命やるのが楽しい!」と言われていました。
それを聞いて、ああ、バレエの楽しさをキチンとわかって頂けているのだな、と思って嬉しくなりました。
時々、初めてバレエのレッスンを受けた方が悲しそうに「難しかったです・・・」とつぶやいて帰られるのを、とても悲ししい気持ちで見送る事があります。
そう、バレエは簡単そうに見える動きでも、テクニックがいりますし、ポジションやポーズなどハッキリとした決まり事が沢山あるので、確かに難しいです。
バレリーナが憧れられるのは、その難しさを全く感じさせないように踊り、努力の跡が見えなくなるほど練習に練習を重ねているからなのです。
バレエ用語もフランス語ですし、初めて聞く人にとっては、まるで呪文のようですよね。
さらにはバーが重々しく置いてあるのも、また難しそうな雰囲気を余計にかもしだしているのかもしれません。
さらに、「レオタード着なくちゃなの?」とか、「まさかの白タイツ?」とか、考え出したらもう全速力で逃げたくなるかもしれません。
(※クラスは服装は自由なので、ご安心を。)
・・・けれど、私はいつも思うのです。
「そう、バレエは難しいです。なかなか思うようにいかないです。そして、だから楽しいんです。」と。
すぐに出来ることをやるのも楽しいけれど、
「前回は出来なかったけど、今回は出来た」とか・・
「先月まで出来なかったけど、今月は出来た」とか・・
「去年は出来なかったけど、今年は出来た」とか・・・
「5年前は出来なかったけど、今ではヨユウ!」とか・・・
そういう積み重ねで、手に入った身体や動きは、かならずその人の宝物になります。
そして、コツコツがんばった分は、キチンと結果になって表れるのです!
初めてバレエのレッスンを受けた時、もしかしたら鏡にうつる自分に驚愕するかもしれません。
でも、忘れないで下さい。
将来、必ず、その時の自分を愛おしく思える日が来ます。
「あんなに出来なかったのに、あんなに頑張ってて、可愛かったなぁ。」って。
「あの頃に比べたら、なりたい自分に近づいてるなぁ」って思えます。
きっとです。
だから、出来ない自分を今は楽しんで下さい。
それにしても・・・レッスン3回目にしてこのバレエの楽しさの本質に気づかれるというのは、さすが大人だな思いましたし、とても謙虚な気持ちで取り組まれているのだなと思い、感動しました。
少しでも多くの方にバレエの楽しさを知って頂けたら嬉しいです。