櫻葉❤
神様界も悪魔界もココも。
人間界と同じで
それなりに自由で
それなりに窮屈だ。
それぞれ役割があって
それぞれが微妙なラインをギリギリ守って
存続してられる。
、、、存続するように、、、
様々なルール
そして神事が
ある。
そして。
ああして
翔ちゃんのような稀にみる有能な死神が現れたり、、、
あの。
真っ白いまぁくんみたいな存在が現れると。
この世界はざわつく。
この世界の均等がブレてしまうから。
、、、まぁ。
これはわかってたこと。
333年ごとに訪れる。
それは、、、定めだ。
「、、、翔ちゃんもまぁくんも。大丈夫かな、、、」
俺は翔ちゃんもまぁくんも
ちょっとだけ心配なんだ。
だって、、、
だってさ、、、、、
「あ～、、、そろそろ行かなきゃなぁ」
死神は時として
神をも魅了する。
白は簡単に黒に染まる。
逆に、、、
黒はなかなか白くはならない。
、、、なれない。
その白い世界は
少しの油断で
あっというまに黒く染まる。
幾度となく
神は死神に誘惑されて
神様界はときおり
死神たちに支配されかけた。
神は最高神。
そして、、、
死神も、、、やはり最高神だ。
神を誘惑できるのは
死神以外にいないから、、、
神と死神の関係は
この世界では知らない者はいない。
神と死神ってのは
もうずっと歴史を繰り返してる。
天使と悪魔も同じく。
もう
ずっとずっとだ、、、、、
「やばいなぁ～、、、そろそろ行かなきゃ」
翔ちゃんのベット。
なかなか起き上がれないんだ。
もう一度
その紅いシーツに顔をうずめて
翔ちゃんの匂いを吸い込んだ。
「はぁ、、、」
ゆっくり起き上がって
グレーの翼を広げる。
目を閉じて
パサリと翼をひとふり
はためかせる。
、、、目を開ければ
もうそこは
天使界だ。