『一汁一菜でよいという提案』感想 | お腹の不調を改善する食の専門家 佐々木 ゆみのブログ

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20年以上、過敏性腸症候群(IBS)に悩んでいた私が、
不調を改善した食事メソッドを中心にお伝えしています。

料理研究家 土井善晴先生の

『一汁一菜でよいという提案』

(2016年9月出版)を読みました。

 

 

 

 

生活環境や仕事などで時間がなく、

料理をする時間がとれない人に

 

土井先生は、

「一汁一菜でいいんだよ」という

提案をなさっています。

 

 

 

土井先生の一汁一菜とは、

「ご飯と具沢山味噌汁と漬物」という

超シンプルなもの!

 

 

 

おかずは無理せずに

時間があれば作ればいい。

 

 

 

でも、ご飯と味噌汁だけは

自分のため、家族のため、子供のために

「踏ん張ってください」とおっしゃいます。

 

 

 

この本には、

土井先生の和食への深い愛情と

日本人であることの誇りが

沢山詰まっています。

 

 

 

日本人は昔から

冠婚葬祭や年中行事などの

ハレ(晴れ、霽れ)の日と

 

 

 

日常生活のケ(褻)の日を

区別して生活していました。

 

 

 

現代の食生活は

ハレとケを混同している。

 

 

毎日、ご馳走でなくてもいい。

 

 

毎日食べても食べ飽きないもの

それは、ご飯と味噌汁

 

 

 

 

この本を読みながら、

私が幼少期を過ごした

高度経済成長期の日本の風景や

 

 

父と母との食にまつわる出来事を思い出し、

 

 

昔から食べ続けてきた

シンプルなご飯と味噌汁が

日本人の健康を支えてきた

 

 

ということを改めて、深く考えました。

 

 

 

若い人たちの使う「普通においしい」

この言葉使いを土井先生は、正しいとおっしゃいます。

 

 

 

普通のおいしさとは、

暮らしの安心につながる静かな味

 

 

家庭にあるべきおいしいものは

穏やかで地味なもの

 

(一部、  本文から引用)

 

 

 

私もご飯と味噌汁と少量のおかずの一汁一菜は、

 

栄養バランスがとりやすいので、

お勧めしています。