離婚の危機③ | さくらの乳癌ブログ

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でかぱいアラフィフが乳癌になりました
浸潤癌硬癌 温存手術⇒放射線治療終了~
現在はホルモン療法 タモキシフェン服用中
骨粗鬆症になっちゃった!!

 

 

 

 

「価値観が違うんだから

 離婚するしかないんじゃない?」

 

ショックだった

 

私から離婚を切り出すならわかるけど

旦那から先に言われるとは思ってもみなかった

 

その日は その会話で終わった

たった10分くらい話しただけで

離婚を切り出されるとは思っていなかった

 

私のこの30年って・・・いったい何だったの?

旦那は ほぼ単身赴任で居なく

義父母と子供達を

私一人でみてきたんだよ!?

家のローンと教育費だけ払っていれば

家を守っていたと思ってたわけ?

 

私は毎朝 朝ごはん作って

弁当たくさん作って洗濯して干して

フルタイムで仕事してさ

子供の送迎やって

学校の役員やって

地域の代表もやって

爺婆の病院や床屋の送迎やったり

休日も掃除・洗濯・買い物・アイロンかけ

自分の事は何も出来なくて・・・

(だから皮膚癌の発見遅れたし・・・)

 

あんたは(旦那)自分の事ばかりで

私が子育てで大変だった時に

あんた 何してた?

浮気してたんだよ!?

子供の学資保険も使い果たしちゃってさ

仕事だけしてるってラクだよね

好きなだけパチンコできるっていいよね

 

そんな人が離婚切り出すわけ!?

信じられない!

 

普段 口数の少ない旦那が

離婚を切り出すなら

多分本気なんだろう

 

だったら私は この先を考える

もともと離婚は考えてたことあったし

時期が今になったってだけの話でしょ

 

離婚したら

とりあえず友達の家にお世話になって

子供の扶養に入れてもらい

仕事を見つける

 

浮気の慰謝料と当分の生活費と

義父がやらかした損害賠償と

財産分与で・・・2000万円!?

これだけもらえれば

仕事しなくて済む?

 

そんなことを考えながら

眠りについた

 

朝は旦那と顔を合わせなかった

 

朝のテレビ体操を終え

キッチンにコーヒーを入れに行くと

義母が寄ってきた

 

「さくらさん 昨日はごめんね」

 

なんで義母が謝る?

 

「婆は悪くないから」

 

冷たくあしらったままコーヒーを入れる私

 

「爺とアパートへ出て行くから

○○(旦那)と仲良くやってよ」

 

「なんでいつもそうなの?

 私の幼少期は

 ちゃぶ台をひっくり返す祖父が居いたし

 親の喧嘩で酷い家庭だったんだよ

 だから普通の家庭が作りたいんだよ

 なんで”1”と”10”しか考えられないの?

 ”2”とか”3”とか考えられないの?

 そういうのを一緒に考えて

 乗り越えるのが家族なんじゃないの?」

 

多分 離婚の話は聞いているんだろう

もしかして知らない振りしてる?

ちょっと涙ぐんだけど頑張って話した

 

「私は考えてなかったけど

 離婚しかないって言われた

 だから婆は出て行かなくていいよ」

 

義母は声をあげて泣き始めた

 

「そんなごど 言わねでくろ~

(そんなこと 言わないで)

 ここはさくらさんの家だから

 こんな体になってしまって迷惑かけてるけど

 もう先は長ぐないと思うから

 ○○(旦那)とは仲良くやってくろ~」

 

そう言うと義母は土下座をしてきた

胃癌の闘病で小さくなった体が

より一層小さく見えた

 

こういう姿見ちゃうと

情が入って

見捨てられなくなるんだよな・・・

やばい やばい

 

「ちょっと頭をあげてよ

 婆は何も悪くないんだよ

 私達夫婦の問題だからさ」

 

小さな体を抱きしめた

 

「(私達の)育て方が悪かった・・・ごめんよ・・・」

 

やっと聞けたわ その言葉

 

旦那の浮気を報告した時に

その言葉を聞きたかったな

 

こんな年寄りが土下座しているのに

冷静でいられる私って・・・

 

「離婚するって言われたから

 それで考えてるよ」

 

離婚を切り出したのは あんたの息子

あんたの息子が言ったんだから

私は離婚で考えるよ

 

「○○(旦那)にちゃんと言うから

どうか 離婚だけはしないで」

 

何度も何度も頭を下げられた

何度も何度も手を握られ お願いされた

 

80過ぎの親に土下座までさせて

旦那は 何とも思わないんかね

まぁ もう どっちでもいいや

 

続く

 

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