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図書館

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「いらっしゃいませ!ご注文の方お伺いします……って何しに来たの?」

カウンター越しにいるのは、跡部財閥の御曹司でなんと!私の彼氏の跡部景吾。

「客に向かって何しに来たとは教育がなってねぇな」

「も…申し訳ございません…」

えっらそうな態度。
景吾じゃなかったら顔にケーキぶつけてやるっつうの!

「適当に見繕ってくれ。美味くなかったら許さねぇからな」

「お客様の舌は大分肥えていらっしゃるのでお口に合うかはわかりませんが善処します」

たかが街のケーキ屋に来て一々頭来る事言ってなんなんのよ!

ムカツク彼氏はさておき、小さいながらも店内でも飲食出来るスペースがある。
作業をしながらも、挨拶はきちんとし笑顔で見送り出迎える。うん、素敵よ私!

「もう少々お待ち下さい。つか忙しい時間に来る事ないのに…」

「忙しい時間だからこそ接客の良し悪しがわかるんだぜ?」

「なんか査定みたいで嫌だな…」
「真意はお前の働く姿が見たかったんだがな。…まだ上がりじゃねぇのか?」

「閉店まで無理!ましてやこんな忙しい時間に上がれる訳ないでしょ?」

「しょうがねぇな……おい店長!」

いきなり店長呼んで何しようってんの?
嫌だよ?こんな時のお持ち帰りの要求は…

『はい、何でしょうか』

「持ち帰りたいんだが…」

はい、来た!予想通り!
これで明日から私の立場は狭くなるっっ!

『はい、お持ち帰りも出来ますので遠慮なくおっしゃって下さい』

「だが、持ち帰ると後々厄介なんでな。味見だけでもと思ってな」

『はぁ…』

「歯切れ悪いぜ?出来るのか出来ないのかはっきりしろ!」

傲慢ちきな客だなぁ…帰れ帰れ!

『…はい!御望みの物がありましたら…』

店長困ってるじゃん。んでもって傍にいた私に
『頼むから手伝って…』
と情けない声で囁く。

トレーとトングを持って傲慢ちきな景吾の前に立つと

「味見はコイツだ」

と言うやいなや私の腕を引っ張りカウンター越しにキス……だと!

店内の空気&私を含めその場にいた人が固まった。

「流石は美味いぜ…閉店後にまた来る、邪魔したな」

颯爽と店を出る景吾。
格好いい…訳ないじゃん!
何しに来たんだ、本当に!

「店長、塩!塩撒いて!出入り禁止だあんな奴!」

この後の展開は安易に想像つくよね。皆様の御想像にお任せします。

破天荒な景吾。
誰も貴方には敵いません…




―完―