今日は久しぶりに雅治に会う。仕事の関係上、なかなか会えないのは仕方ない。
しかも会ってる時も俺様はパソコンの前から離れられない時がある。
ラグマットに座り込みテーブルに置いたパソコンを弄っていると、雅治は俺様を跨ぎ首に巻き付くかの様に手を回し抱き着いてくる。
「雅治、画面見えねぇ。もう少しずれろ」
無言で動き画面が見れる様になる。
「後少しで終わる」
「……急がんでもよか」
最初はこの行動の意味がわからなかったからな、構って欲しいと思いそのまま押し倒したら本気で怒られてな、あの時はたまったもんじゃなかったぜ。
「雅治、コーヒー煎れてくれ」
「ん…」
立ち上がり、コーヒーを煎れテーブルの上に置くとまた無言で跨がり抱き着く。
「今日は寒かったな」
「知らん。家で仕事しとったから…」
「家から出ずか。こんな天気だからかえって良かったかもな…で、何があった?」
画面から目を反らさず話す。
抱き着かれてる状態の時は会話もままならないのもわかっているからな。
「なんもなかよ…」
「そうか?雅治がこうして来る時は大抵何か思う事がある時なんだがな」
「…知らん言うてるじゃろ」
抱き着く力が強くなった
「思い当たる節はあるのだが、雅治がそうやりたいと思うのなら存分にやればいい。俺様の事は気にするな」
がばっと俺様から離れ真正面にこちらを見た。
「何があろうとも俺様は雅治の味方だぜ?思い悩む前にやってみろ。壁にぶち当たったら一緒に悩んでやる、解決してやる。だから雅治らしくやってみればいい」
「ええの?」
「もう答えは出してたんだろ?」
コクリと頷き俺様にキスをくれると、自分のパソコンの前に行き行動を開始した。
雅治は何かに行き詰まり自分で答えを導いていてもこうして無言で甘えてくる時がある。
誰にでも迷う事はある。
その迷いから脱出したく答えを出していても自信が無く躊躇する事がある。
その背中を押して欲しくこうした行動を取る事もまた誰にでもあるだろ。
その行動の意味を汲み取れるか取れないかは…
相手次第だがな。
俺様にはわかる。
雅治を愛しているからな。
大した自信だなと言いたい奴は言えばいい。
俺様の気持ちに嘘偽りはないからな。
―あとがき―
相手の事をここまで考えられる…そういう人に私はなりたい