算数を教えてみる⑥ ~たし算とひき算の文章題~でも書きましたが、文章題が苦手です。
でも大人になって思うのは、計算は計算機でも出来る、だから、3ケタ×2ケタの筆算とかよりも、文章題に書いてある場面を読み取る力をつけて欲しいなぁと思います。
でも知的障害があると、これが本当に難しいんだと思います
学校では、文章題は、例えば「かけ算の文章題」として、かけ算の単元で教えてくれるため、かけ算で立式するとわかった上で教わってきました。
四則計算が混ざったプリントで試す機会がないのですよね。
家でやってみると、ちんぷんかんぷんなようでした
かけ算・わり算も混ざり、4択になると、もしや当てずっぽうで式をたてているのではと思うくらいでした。
塾や個別学習をみてくれる療育(現在は療育はやめてしまっていますが)にも協力していただいて、少しは、ましになったかなぁという程度ですが、やってみたことを書いてみます。
<キーワードを見つける>
療育先で「キーワードを見つけてみよう」と提案されました。
典型的なキーワード
「あわせて」⇒たし算
「のこりは」⇒ひき算
「ずつ・ぜんぶで」⇒かけ算
「わけると」⇒わり算
から始めて、違う表現も少しずつ増やしていきつつ、立式や計算はせずに、キーワードを見つけ、何算で解くかを判断する練習をしました。
キーワードはある程度有効でした。
ですが、紛らわしくて、キーワードだけでは判断できない問題、はっきりしたキーワードがない問題もあります。
例えば、たし算か、かけ算か
どちらも「ぜんぶ」が出てくるので、たし算とかけ算を間違えることが多いです
他には、かけ算か、わり算か 「倍」の問題
下の写真のプリントのような「倍」の問題
「チョコレートが小さい箱には8こ、大きい箱には32こ入っています。大きい箱のチョコレートは小さい箱の数の何倍ですか。」
⇒わり算 32÷8=4 答え 4倍
けんちゃんとしては、「分ける」じゃないけど、わり算なのかぁとボンヤリとした理解のまま、「何倍」と聞かれたら、わり算なんだなぁと覚えると...今度は↓のような問題まで、「倍」って出てきたから、わり算かな?と間違えてしまうんですよね
「チョコレートが小さい箱には8こ、大きい箱には小さい箱の数の4倍のチョコレートが入っています。大きい箱にはチョコレートは何こ入っていますか。」
⇒かけ算 8×4=32 答え 32個
キーワードだけでは限界も感じます
<文章題に慣れる>
家や塾では実践あるのみ! 問題をよく読んで慣れてもらおう!と、文章題だけのドリルやプリントもやりました。
ここに注目と線を引いたり、赤で囲ったり、文章を簡単な図やイラストを描いて教えたり。
文章題に特化したドリル、こちらは満遍なく、いろいろなタイプの良問が多いと感じました。
無料プリントで四則計算がランダムに混ざっているものは、なかなかないのですが、ここには沢山ありました。
算数 四則計算 ランダム文章題プリントのダウンロード | PDF計算ドリルの算願 (sangan.jp)
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ただ、ちょっと問題文に、んと思うところも 「中古車を分割で買います」とか、小学生だしね 将来的には必要な知識なんですけどね。
ですが、文章題だけでなく、様々なタイプの膨大な量のプリントが整理されて載っていて、しかも無料なので、大変ありがたいサイトです。
<イヤにならない工夫>
上のプリントは1枚に8問あって時間もかかり、間違いも多いとイヤになってしまうので、塾の先生はノートに切って貼って、2,3問ずつくらい、やっていきましょう!と提案してくれました。
面倒ですが、良さそうな問題だけ、ピックアップすることも、計算やイラスト用に空欄を多めにすることもできます。
家でもイヤにならないように、出来そうな問題と間違えそうな問題を混ぜて自作してみたりもしました。
シンプルな典型的な問題は出来るようになってきたので、出来そうな問題の中に本当に教えたい、考えさせたい問題を混ぜたりしています。
本人的には結構出来た!と思え、気分がいいみたいで、間違えた問題を教える時も素直に聞いてくれます
ちょっと難易度をあげると難しいようです。
こんな感じで、まだまだ克服できず、現在進行形でやっているところです。
算数というより読解力を養いたいのですが、イヤにならない程度に、ほどほどに...なかなか難しいと思うので気長にやっています。
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