計算は出来るようになっても、文章題はまた別の問題が...。文章の読解力が必要になるのです。
けんちゃんは「たし算の文章題」とタイトルがあったり、たし算しかないプリントだと、「たし算でやればいいんだ!」と思って、出てきた2つの数字を足して答えを出していました。
しかし、ひき算のプリントでも、問題をよく読まずに、2つの数字を足して答えを出そうとしたりしていました。
「よく読んで! 『のこりはいくつ』だよ。たし算かな?」と声かけすると、あ、そうかと直せるのですが...
学習が進んで、たし算とひき算がMIXされたプリントになると、もっと困っていました。
問い方が色々なパターンがあることで、何算でやるか、判断するのが難しいようでした。
- あわせていくつ
- ぜんぶでいくつ
- みんなでいくつ
- ふえるといくつ
- のこりはいくつ
- どちらがなんこ おおい(orすくない)
- さはいくつ
- へるといくつ...etc.
確かに色々な問い方があるし、しかも、文中に上のようなキーワードがあるとも限りません。
例えば「公園で6人であそんでいて、2人かえりました。今、公園で遊んでいる子は何人になりましたか?」というような問題。「のこった子ども」というようなキーワードがないため、迷ってしまいます。
他には「赤と青のおはじきが、あわせて15こあります。青は6こあります。赤は何こでしょうか?」という問題で「あわせて」につられて、たし算しようとしたり。
「チョコが8こあります。チョコはクッキーより3こ多いです。クッキーはいくつありますか?」という問題で「多い」につられて、これもたし算しようとしたり。
文章題の場面を絵を描いたり、具体物を使ったりして説明してあげると、なるほどとわかるようでした。
イワコーの消しゴムや、たまごの問題では実際にたまごのパックを使って、説明していました。
(たまごのパックは繰り上がり・繰り下がりにも使えました。)
毎回、イラストや具体物も面倒なので、イラストを◯だけにしたり、簡単な図に変えていきました。
しかし、たし算かひき算かを判断することが出来ても、立式にも罠が(健常児にとっては罠でもなんでもないことだと思うのですが)
たし算はどちらの数字を先にしても答えは同じだけれど、ひき算でも文章の中で先に出てきた数字を先に書いてしまうんです
「りんごが2こ、みかんが9こあります。どちらがなんこ おおいでしょう」の問題で何も考えず「2-9=」 と書いてしまいます。
消しゴムを並べて、りんごとみかん、どっちが多い?と具体物を見せて、多い方から、少ない方をひくんだよ、と説明するとわかるのですが...。
でも、自分で絵を描いたりして、文章の状況をイメージし、何算か判断できるかというと、怪しい
国語の読解力の問題なんでしょうね...。
ある程度、数をこなし、キーワードを探すようにしたり、出題パターンを覚えて、なんとな~く、これはたし算、これはひき算かな?と判断出来るようになってきても、しばらくやらないと、忘れてしまう問題も起こりました
しかも、たし算とひき算しかなかった時はまだ良かったのですが、その後、かけ算・わり算も加わると、より困難になっていきます。
また、かけ算・わり算の文章題の記事も書こうと思います。
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