思い起こせば、昨年2015年は私の中では全てを失った年だった。
夫婦関係だけでなく、仕事でも今までやっていた業務を失い、どちらかというと仕事での「挫折」が何より私にダメージを与えていたように思う。
でも、心の中で、せめて仕事だけは絶対自分の流れが向くように変えてやる!!という思いは強かったように思うし、それを行動に移していたと思う。
何かをすっごい頑張るとか、努力するとか、そういう行動ではなくて、ただ単に心からやりたいと思える事のみをきっちり取り組む癖をつけて、イヤな事、出来ない事はきちんとその思いを伝える事を心がけた。
チャンスがあれば、きちんと食いつく姿勢を持っていたし、そうした小さな積み重ねの成果なのか何なのか、自分から何か「やります!」と言わなくても、大きな仕事が勝手に舞い込んできたり、今年に入ってからは、きちんと計画的に行動した事で、今年度は業務も元に戻る事が出来た。
自分的には、仕事の上で、元に戻れた事は奇跡的な事だなって思っているし、実際元に戻れて今に至るけど、あれほど望んでいた仕事だから、不平不満は本当に無くて、毎日楽しく仕事させてもらってる。
ただその中でも、心がけた事の一つに、「負の要因は取り込まない。負の要因は引き離す」という事の実践もあって、仕事のチームメンバーを選ぶ時も、これを徹底した。不平不満、文句ばかり言う人は自分のチームに置かない事として、多少仕事は出来なくても、自分のやるべき事をしっかりこなす姿勢を持っている人や、いつも明るく前向きでポジティブな人を取り込み、まさに言い方悪いけど、「負の要素の排除」を徹底させた。
不平不満や文句ばかり言う人を変える事なんて出来ないのはわかっているし、そんな事に引っ張られてチームの士気が下がる位ならいっその事自分の手元に置かないのが一番だと思ったから。相手を変えられないから、自分から離れる。これが一番。
そこに「かわいそうかな」とか「やりすぎかな」といった同情心が芽生えそうになったけど、それも私自身排除させた。同情からプラスが生まれるものなんて無いと思ったから。
結果的に、今現在、私からみたら今までになく良いチームが出来上がっているように感じるし、だからこそ実際に仕事が順調でとても楽しい。
もちろん出来ない人へのフォローは常に入るけど、そんな事はほとんど問題になっていない。
あ、私の考えは間違えてなかったな、そう思えている。
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私は元々変化にすごく弱くて、仕事でも家庭でも、何かを自らの意思で「変えること」に臆病だった。
でも少しずつ、「変化させる事で良くなる事もあるんだ」っていう事を体感していきたいと思って、プライベートでも、小さな範囲ではあるけど、変化を起こしてみたりしてる。
たとえば、以前書いたように、今までの使用感とは違ったスマホに機種変してみたり。
たとえば、10年間通っていたヘアサロンを変えてみたり。
他人から見ると些細な変化であり、どうでもいい事だと思うけど、スマホや美容院など、自分の中で「変えてはならない大切なもの」と位置付けていた私にしてみたらすごい行動なのだ。それが実際変化させる事が出来て、行動にうつす事が出来て、最初は戸惑いつつも、「変えて良かったな」と心から思えている事にこれまた自分でもビックリ。
たとえば、仕事で組むパートナーを、今までの私だったら絶対選ばないであろう人をあえて選んでみたり。
これは、かなりの冒険だったけど、実際組んでみると、面白い発見とか気づきが毎日あって、これはこれでかなり私は楽しめている。
あ、こういう人でも私は一緒に仕事をする事が出来るんだな、と初めて感じたし、それもこれも2年前だったらありえなかった事だと思う。
こうした積み重ねをコツコツしていく事で、この先大きな変化をしなければいけない時に、何かのパワーになるんじゃないかな、と自分では思っている。
大きな変化や決断をすぐにしなくたっていい。そんなものは時と流れが来たら、「せざるを得無い状況」になる時もある。
ただ、もし少しでも「自分が変わりたい」と思うのであれば、ほんの少し何かを変えてみる行動をするだけでも何かが変わるかもしれない。
行きつけのコンビニを変えてみたり、普段飲んでいるコーヒーとは違うコーヒーを飲んでみたり。そんな些細な変化の行動を起こしてみる事の積み重ねで、流れが変わる時は必ず来ると私は信じている。