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10月に入りました。

いよいよ、受験期が近づいてきたな、と思う時期です。

しかし本人たちはイマイチそうでもありません。もし、お子さんが「受験生の自覚がない!」と焦っておられる方がいたら、「大半はそうです」と言いたいです。良くも悪くも、大半の子はまだまだ「受験」が目の前だとは思えません。

というのも、秋には小学校の行事がたくさんあったりするんですね。

 

 

小学校生活の行事と受験

 

もちろん、小学生の基本は小学校生活ですので行事は大切にしたほうがいいと思います。

喉元まで「もう!今週は合不合だよ!そんなぼーっとしててどうすんの!」プンプンと言いたくなる、またはすでに言っているかもしれません。それでも、例えば運動会の練習で疲れていたり、秋の文化祭的な行事で6年生として責任ある役を任されて頑張っているかもしれません。そんなときは「これも中学生へのステップ」と思うようにして心を静めていきましょう。。。。わかります、私も「おーい、早く帰ってこーい!」といつも思っていましたから。。。

 

また、修学旅行に行かせないとかそういう極端なことは絶対にしないほうがいいです。たまに(たかが)4年生の組分けのために遠足や自然教室などを休ませようとする方がいますが、それはもう絶対やめたほうがいいです。

一生で考えたときに、(本人が行きたくないならともかく)学校行事は大切な思い出になります。

 

 

中学生になってからと小学生生活ってつながっている?!

 

実際に我が子が中学生になり(もう高校生だけど)、受験後に仕事を増やしたりしてたくさんの中高生を見るようになると(具体的には書けませんが中高生に関わる仕事もしています)、小学生のときの経験、体力や気力って大切なんだなと思うんです。受験時に「あーもう無駄!」と思ってイライラしていたことも価値のあることもあるなと。勉強面ではくだらない宿題はどこまでいってもくだらない(筆算で定規を使えとか、同じ漢字を10個書けとか)のですが、行事に関することは子どもの心もコミュニケーション能力もやはり成長させるのでしょう。

 

親が管理して、「あの係はやるな」「この行事では大変なことはするな」(具体的には応援団はやるな、とかですね)と言って小学校生活のすべてを犠牲にして、受験に打ち込んでいた子の場合はどうしても、疲れた時に中学校でも学校を休みがちになります。

 

本人に適性がなく、おとなしいタイプとか本人がそいうものが嫌いならいいのですが、親が小学校生活すべてに口を出していると中学生になって急に「自治活動を」とか「自学自習」とか「行事に積極的に」と言われても経験がないし今まで「勉強に差し障ることはするな」と言われてきているので、同じ学力でかつ行事もこなしてきたような子にはかないません。

 

もちろん、何でも一番になる必要はないですが、私立中学ではどこでも「積極的に学校生活に取り組む子」が求められるので勉強だけだと厳しいものがあります。勉強がぶっちぎりだったらいいのですが、基本的に同じ偏差値帯の子が入学してきますので勉強も頑張らないと簡単には上位にはいけません。

 

 

受験は通過点

中学校に入ってからつまづく子、家庭の特徴として「中学受験がゴール」になっていることが挙げられます。

「合格さえしたら、あとはいくらでもゲームができるよ」などという保護者の方がいるのも事実です。生徒からよく聞きますから。。。。それはないです、絶対。なんでそんなことを言っちゃうのかなあと思うのですが。

 

中学校の先生たちは「2月、3月で子どもをゲーム(スマホ)漬けにしないこと」と皆さん言います。

とくに男子。4月から戻ってこれません。こちらの世界に。

 

話がスマホのことにずれそうですが、現在は大半の子が小学生それも低学年からスマホを持っていますよね。

ほぼ全員ちゃんと使えていないです。私が目にする範囲では。なんで持たせちゃうのかなーと思いますが。。。。その話は別として、合格まで規制していた家庭でも合格後にすべてを緩めて、子どもが崩れていくこともよくあります。

 

もし、「受験は通過点」と思っていればそれは起きないのではないかと思うんです。

もちろんやりすぎは禁物で、せっかく一つ大きな試練を乗り越えたのに「さあ、次は東大だ!」とどこかの塾のようなことを無理やりさせるのは良くないとは思います。

でも、中学校の先生方も口をそろえて「勉強習慣は維持してほしい」とおっしゃいます。

そして「読書」と「外遊び」をぜひと言っている方が多いです。

 

今まで身体を動かしていなかった分、2月と3月は友達と思いっきり外で遊ぶこと、家族で体験を何かすること、そのようなことで子どもを本来の小学生に戻してあげる作業が必要だと思います。

 

受験が通過点と考えれば、第一志望に行けなかったからといっていつまでも引きずることはないわけです。縁がなかったのかもしれないし、努力が足りなかったかもしれない。でも現実を受け入れて「次」のステップに進む必要があります。志望順位が低かったからって中学校生活のスタートから後ろ向きにならないよう、そこは今から親が考えて覚悟をしておくべきだと思います。

これは通過点、努力は無駄ではない、と思って志望校を選び、しっかり滑り止めも選び、備える。

そうすれば合格しても落ちても、最悪でも「こんな中学校」などということは思わずに済みます。

 

 

とにかく、極端なことを言わない

合格したらディズニーランドにいこうね、とか海外でもいいですし、そういうのはアリですが、「合格したら何をしてもいい」みたいな極端なことは言わないことです。不合格に関しても「偏差値〇〇以下なんて行く意味がないんだから」みたいな発言は絶対にしないことです。

 

小学校生活においても、多少大変な行事があったとしても「これも中学校に入ってからきっと役立つ係活動」などと思って前向きに励ましてあげてください。

 

私の受け持つ生徒さんはよく、運動会の応援団をやっている子が多いです。成績に関係なく。

団長をしていた男子も以前いました。ものすごく、褒めましたし応援しました。「団長に立候補したの?素晴らしいね!勉強も頑張って、学校生活も頑張って、偉いね」と褒め倒します。心からそう思っています。

 

褒められた子はみんな少し誇らしげな顔をしています。やっぱり誇りを持って、頑張っているんだなあと感じます。

 

うちの息子はなかなかそういうことはしない子なので、尚更偉いなと思うのかもしれません。

個性がありますので、全員がやる必要はないですが、もしお子さんが学校行事で頑張ろうとしていたらぜひ応援してあげてください。

 

きっとその積極性と経験は中学校に入ってからも委員会や部活で発揮されます。そういう子はきっと中学校でもやっていけると思っています。

 

最近、ご相談を受けた経験からこのようなことを書いてみました。

いろいろとご意見はあると思いますし、きれいごとになっているかとも思いますが、私は自分の持つ生徒さんが中学生以降も、充実した学校生活が送れるようにといつも願っています。

 

 

 

 

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