いつもお読みくださりありがとうございます。

 

娘の書いている日記について、ご質問を受けることがあるのですが、そんなすごい整った文章を書いているわけではないです。

文法的に整った、かつ説得力のあるような、素晴らしい文章を見たい場合は私のおすすめは以前もチラっと書いた、「読書感想文コンクール」、お住まいの都、県、市区町村はじめいろいろな団体が行っている作文コンクールの入賞作品を読むことです。

 

わが子と同じ学年の子たちが、どれくらいのレベルの文章を書いているのか、という参考になると思います。別に真似をする必要はないのですが、話のタネに?というくらいの軽い気持ちで見てみるといいですよ。

あ、ちなみに。そういうコンクール上位者がこぞって公立中高一貫校受験に参戦してくると思っていいです。(笑)ですので、公立中高一貫狙いのお子さんは文章力を鍛えるか、もともと持っている必要があります。

 

さて、娘は日記歴がすでに4年?くらいになるかと思いますが、最初は絵日記で2行くらいでした。

最近は、書きたいことがあるときは何ページも書きますし、絵に関しては書いていない日のほうが増えていますね。私は基本的に量も絵も口を出しません。誤字脱字も多いのですが、毎回すべてを直させることもしていません。あくまで本人のモチベーションが下がらない程度に、「この速い、はこっちの早いだよ、なんでかっていうとね。。」とか、「もう少し字を綺麗に書いたほうがいいよ、疲れて書けないくらいなら、今日は書かなくていいし」などの口出しでしょうか。

 

あとは例えば、娘がなんだかテンションが上がって意味不明なことを書いていてもスルーしています。

ある日は「今日はひさしくんに(ひさしぶりに)○○や、〇〇ちゃんに会いました。」と書いていて、え?「ひさしくん」てなんだよびっくりともちろん読んだ私は思いますが、スルーしますニヤリ。娘の意味不明な造語ですが、ああ、ひさしぶり、をひさしくん、って書きたかったんだなー。とりあえず伝わらない自覚はあるから、カッコで(ひさしぶりに)って注釈を入れてるんだなーと思っています。てへぺろ

 

先日の旅行についての日記を紹介します。

「今日は、岩崎ちひろ美じゅつ館へ行きました。『まどぎわのトットちゃん』の絵をかいた人がちひろなことを知りました。後、ちひろは二回けっこんしたこと、ちひろがたいしょう生まれのこと、ちひろは、三人姉妹の一ばん上なこと、ちひろは絵が上手なこと、岩崎というみょうじはお母さんのみょうじということを知りました。もっといろんなことをしりたいです。たとえば好きな色とか。」以上。

 

 

私としては、へー、そこに興味を持ったのね、という感想で面白いなと思いました。

安曇野のいわさきちひろ美術館の隣りには、現在「トットちゃん広場」という公園が整備され、トットちゃんと同じ時代の電車の教室が再現されていたりします。生前のちひろと黒柳徹子は面識がなく、ちひろが亡くなった後遺族との交流を通して黒柳徹子がいわさきちひろ美術館の館長になることになったそうです。

 

まだ読めないかと思って、娘に『窓ぎわのトットちゃん』を勧めたことはなかったのですが、私が小学生のころから持っている文庫があるので、いつの間にかそれを読んでいたそうです。びっくりちなみに、ちひろの絵での想像力を重視していたので映画は見せていません。

私の大好きな『窓ぎわのトットちゃん』の世界が再現されていた「トットちゃん広場」や公園は素敵な空間でした。こじんまりしていて、刺激的な何かがあるわけではありませんが、娘も公園内のプレートを読みながらスタンプラリーをし、楽しんでいました。

 

ちひろ美術館では、娘はちひろの絵の美しさや子どもたちの可愛らしさに釘付けになり、また図書室ではたくさんの本が自由に読めるのでたぶん放っておいたら一日いられると思います。本人もそういっていました。結局3時間以上美術館や公園を堪能し、私もとても良い時間を過ごすことができました。もともと私の母の趣味で家にちひろの絵や作品がたくさん揃っていたので、娘も自然に目にしており、帰宅するとまた手に取って読んでいました。

 

トットちゃんの話、本当に大好きで響きます。小学生で読んだときから引き込まれ、こういう学校に通いたいと思っていました。実は私は人生で会ってみたい人第一位が黒柳徹子さんです。ご高齢なのでチャンスはなさそうですが、小学生のときからずっとそう思っていました。エッセーもほぼ全部読んでいると思います。

 

母になってからは、「トモエ学園の後継の学校は無いのかしら」といろいろ調べたりもしました。モンテッソーリ教育に惹かれたのも、トモエ学園と似ているからです。ドルトンやイエナプラン、その他いろいろ調べましたが、無難に?!中学受験戦争へ参入している私です。。。また、黒柳徹子の母、朝さんの生き方や教育方針も尊敬します。こういう母になりたいなーと思うのですが、実際の自分は程遠く。

 

問題児のうちの兄はトットちゃんタイプですが、わかっていてもあんなにおおらかにできないし、私だったら二言目には「あなた、小1で退学になってるからね!ムキー」と怒ってしまいそう。ショボーン

 

トットちゃんの世界とちひろの絵に触れられて、自分の心の狭さをまた実感してため息をつきつつ、心洗われる旅でした。