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昨日からのつづきです。
高学年、主に6年生の今の時期からの国語対策をご紹介したいと思います。
今日のテーマはご相談でも多い、「読むのが遅い」というものです。
これは根深い問題で、たぶん苦労していない子、ご家庭の場合は自分の子が制限時間に間に合っている理由もわからなくて、自然にできてしまっていることだと思います。そういう子は本が好きだし、小さいころからたくさん読んでいるし、なんなら生まれつきか?という感じなんですよね。地頭論に入ってしまう話です。ただ、小5後半からは国語がある程度できる、という子も偏差値65以上に対応するにはテクニックや意識改革が必要です。
今回は国語偏差値45から55くらいの子で「読むのが遅くて間に合わない」という子向けの話です。
そういう子が6年生の今、今更本を読め、と言われても時間がないと思います。5年生までは頑張ってでも読んでほしいのですが今からは私もさすがに言えないです。余裕があれば、入試頻出の作家の本などを読んでほしいですが。。。。
じゃあ、スピード問題をどうするか。
これはもう、今からは問題を解きながら鍛えていくしかありません。実戦あるのみで、普段から時間を計って問題を解きましょう。塾で授業内に解くときも、一つの記述を自分が何分で書いているか意識させます。
なんでしょう、陸上で毎日毎日走るとタイムってある程度縮むじゃないですか。それと一緒でトレーニングです。
計算もそうですよね。毎日毎日一定量やり続けるから速くなる。
国語の場合は一題が多いのでどうしてもなかなか毎日できないし、やらない子が多いですが(仕方ないとは私も思っています)、
でも今苦手で遅いならば、訓練するしかありません。一題でも多く解いたほうが国語の場合は読むのも速くなると
塾の宿題または塾のテキストの中でやっていない問題でいいので、大問を1題ずつでもいいので読んで解く。制限時間はできれば20分。本当は問題によるので見ないと正確には設定できないですが、入試が大多数の学校が大問が2問出て、時間が50分くらいなのでそこから想定される時間ということです。
そして、もし時間に解けなければ延長してかまいません。延長していいのである程度きちんと解答させ、自分がどれだけオーバー
したか可視化する。ただし、1時間とか延長すると意味がないので、真剣に解いて何分かかったかということを知りたいわけです。
これを繰り返すと、どんな子でもスピードが上がっていくと思います。
ポイントは陸上や水泳と一緒で、どれだけその大問1つを真剣に解いたか、です。だらーっと解いてもトレーニングにならないのは、スポーツと同じです。素振りとかも真剣に球が来ると思って振らないと意味ないですよね?
そこが子どもにとって一番難しいので、そのやる気の面、モチベーションをうまく家庭や指導者は上げていく必要があります。
本人が意識が高いならいいのですが、たぶんボリュゾの子はまだまだ親から見ると気合いも足りないように見えると思うので、そのあたり、うまく上げていってください。
答え合わせは、解説と一緒に。できれば保護者か、指導者にしっかり見てもらって時間をかけてどこがどうして間違えたのか解説してもらったほうがいいです。
子ども一人で〇つけは危険です。
解説を読み、正しく自分の間違いを理解し訂正して納得する。ここまで一人で出来たらその時点で絶対にボリュゾではないはずです。
具体的な例だと↓これを読んで一人でできてしまう子ですね(笑)そんな子のお話しではないです。
記号の間違い一つでも、理由があるはずなのでそこはもう一人ひとりそのときそのとき違うので、可能ならば指導者に教えてもらったほうが早いです。
集団塾だとなかなかそこまで添削してもらえないので厳しいところですよね。
とくに今後過去問演習はしっかり採点と指導をしてもらったほうが安心です。
もし、塾の問題のレベルが合わない場合は自分の偏差値相当も過去問を解いていくことも効果があります。
どのレベルをどれくらい解くか、はその子によって違うのでここで一概には書けませんが、今の時期だと男子は女子校、女子は男子校のもののほうが無難です。子どもはけっこう覚えてしまったりするので、志望順位の高いものはまだ早いしもったいないです。
読書の代わりに過去問を黙読または音読させる先生もいるのですが、私はあまり推奨しません。
読むくらいなら、問題まで解いちゃって!と思っています。読むだけだと時間がもったいないと思うからなのですが、考え方はいろいろあります。
さて、明日は文章の主題を掴めていないという問題についてテーマにしたいと思います。記号も記述も根本は同じですが記述は注意点もさらにあるのでまた別立てになる予定です。