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前回の続きです。

前回はこちら。

 

 

思っていた以上に、反響、共感を頂いて、やはり皆さんも感じている人が多いのだなと驚いています。

 

中でも多いのが、非公開希望のコメント含めて「私の周りにもそういう子がいます!」という具体的なお話です。

 

私も同感だなと思った反響をいくつかまとめて紹介しますと、

・自分の周りにも、「算数ブースト」が新小3,から小4までで切れてしまって失速する子が多いです!

・算数の偏差値も高いといっても70オーバーなわけではない

・幼い子が多いと思う

・幼児期と低学年は学校の拘束時間も短いため、とにかく長時間算数をやらせている子がいて、効果はいまいちだと思う。

・結局、本当に地頭がいい子だけが残っている。

・地頭がいい子は、同じ偏差値65オーバーでも、短時間、一度だけの勉強で出来ているが、親はそれに気がついていない。

・失速する子は算数の偏差値のわりには、知的好奇心が薄く、自分からものごとを知りたいと思っていなさそう。

・楽しそうに勉強していない。すでに親子バトルがある家庭も。

・まだ低学年、そして幼いから無理やり言われたように勉強するけど、反復しているだけ。

 

このようなお子さんが私の周囲にもいます!というご意見を頂いています。

どれも、私も「うん、あるな」と思いますし、想像できます。

 

そして、ある方は明らかに低学年の算数ブーストによって、「そこそこ」の成績を取っていたと思われる子のママさんから、

 

「小◯までは完璧だったのに。入室テストでトップクラスだったのに。こんな事なら小1から塾に行かせるべきだった、と。」とおっしゃるママ友がいるそうで。

その方は、「国語より算数を優先させすぎたのでは?」と内心思っているそうです。

 

私も同じ感想です。小1から塾に行くかどうか、ではないですね。


ただたまに、本当に天才的なお子さんがいて、特性もあって算数は何もしなくても毎回のようにほぼ満点。だけど、国語はからっきし。。。。という子がいます。

しかし、ポイントは「何もしなくても」なんです。問題集をやりこんでの「満点に近い」「偏差値65オーバー」ではありません。

 

そういうお子さんの保護者さんは、「算数に関しては、問題集を勝手に解いていく」「教えなくても解ける」「1つ教えたらあとの応用などは全部解ける」という感想を持っています。

 

そのレベルのお子さんですと、国語が偏差値40くらいだったとしても、精神的に成長するとすぐ偏差値50,テクニックを教えると55,60くらいまで上がってしまいます。

 

昔少しだけ担当した子が、それでした。低学年のときから最初は算数だけが「見ただけで」解けてしまう。国語が苦手、と言っていたけど親が5年で一冊国語の読解本を渡して読ませたら、偏差値が60まで上がったそうです。(笑)彼は開成、筑駒合格で、筑駒から東大へ塾ナシで進学していきいました。

 

ちなみに、彼の保護者が「これを読んで学べ」といって渡したのがこちら↓(笑)

さすが、そりゃ筑駒入るわ、ということですよ。

 

笑い泣き笑っちゃいませんか??

 

よく、ブロガーさんでもこちらの参考書を「いいですよ!」と紹介する方がいらっしゃるのですが、これ、子どもは読めません。(普通の子は)

これを読んで、理解できる子は国語がそもそも苦手ではない。と私は思うのですが。。。。

 

これは、指導者か、親が読んで、苦労して子どもへ伝える参考書です。

 

こちらの参考書を子どもが読んで、理解して点数が爆上がりした、ということはその子は「読解力がある」ということです。

 

この参考書は素晴らしく、私も昔読み込んで、指導の参考にしています。これを実践できれば難関校もいけると思います。

 

これを読んで、苦手だった国語が60オーバーするような子ならば、心配ないのですが、どうやらそういうタイプではなさそうだぞ、という子が周りに多い、というのが私を含めて感じる方が多いようです。

 

前回からも書いていますが、いただいたコメントにもけっこう厳しい言葉が並んでいます。

 

知的好奇心が感じられない、学ぶ意欲が薄い、というのはけっこう重症です。

きらめき算数脳なども、親が待つことができずに、どんどん正解を解説してしまう子がいます。それでコピーで繰り返しても、応用はききません。

そもそも、その文章の意味を1人で読解できないと、きらめき算数の意味がないのに、「問題文を読んであげるだけ」「わからなかった意味を解説してあげるだけ」「ルールを説明してあげるだけ」ならば大丈夫と思ってしまっている保護者が本当に多いです。

 

「意味わかんなーい」と子どもが持ってきたら、そこでその問題は諦めていいと思います。たぶん、わからないのではなく、わかろうとする気もないからです。

 

やりたくないのです。きらめき算数のようなものは「面白い!」と思って解くためにつくられているので、親が教えても「つまらない」のです。

 

こういう点は、宮本算数の宮本先生の「教えないでください」が正解だなと思います。

 

ですが、かといって全部待てないですので(笑)、できるレベルの基礎を与えてあげて、丸暗記算数からは脱したほうがいいです。もちろん、公式とか解き方とか、基礎ほど「覚える」という作業もありますが、低学年の応用問題を「覚えて」も、せっかく頭の体操をさせたいのに、なんにも鍛えてないことになってしまう、と思うのです。手を動かしたら、できた!という経験が大切です。

 

というか、覚えてしまうと、変に見せかけで点数が伸びてしまって、親子で「算数ができる」と思ってしまうのも、あまりいいことではないと思います。

 

低学年模試の過去問をやるのも、まあ、いいとは思います。勉強は勉強ですから。

でもそれを覚えこませるまでやっても、本当に力が測れているかというと怪しいです。

 

模試の過去問の功罪については、また書かないといけないと思っているテーマなので今は割愛しますが、低学年ほど覚えてしまうんですよね。

 

低学年はコピーして繰り返すのは、基礎の問題だけでいいと思います。

その他として思考系をやらせたいのなら、最初は「宮本算数」がいいかなと思っています。

同じ形式の問題が連続していて、少しずつレベルアップします。

 

これの分数は線分図で解くので、かなりお勧め。

本当は昔出版されていた、「賢くなる算数」シリーズの、赤、黒、シルバー、ゴールドというシリーズがあって、あれが低学年から4年くらいににぴったりだったのですが廃盤になってしまっています。

我が家には昔買ったのが取ってあるので、あれは買っておいて本当によかったです。

 

 

 

 

 

分数編は廃盤じゃないので、すぐ買えます。

これも、「算数と国語を同時に伸ばす」のです。算数だけでは伸びないのだと思います。

分数版以外は中古しかないはずです。

 

また算数の問題集を紹介してしまいました(笑)。きらめき算数はとてもいい教材だと思うのですが、コピーして繰り返すほどのものではないと思います。一冊終わったらああ楽しい、よし次!となるような教材なのです。

 

そして算数も大切ですが、国語です。

言葉のマンガもいろいろ出ていますが、こちらなどは比較的国語が好きじゃない子でも読みやすいタイプです。

 

 

繰り返してくれているので、そこが重要。語彙が足りない子が読む場合、一緒に読んであげてください。

 

それと、以前も書きましたが低学年ならば、ゲームよりも「サザエさん」と「ちびまる子ちゃん」を見せることをお勧めします。妥協案でドラえもんでもいいです。

ドラえもんすら、ほとんど見ない子がたくさんいます。

ドラえもんだって、人の気持ちとか、言葉とか学べます。

 

幼児には「おさるのジョージ」。うちの娘はあきらかにジョージで育っています(笑)。兄が勉強漬けのとき、半日ヘッドホンでおさるのジョージを与えられていました滝汗

 

低学年ならば、本当は読み聞かせも効果的です。そして教科書の音読の宿題をきっちりやる。わが子の音読を聞けば、語彙力はわかるはずです。もし、当該学年の国語の教科書の音読がイマイチだったら、かなり危機感を持ってください。

 

算数をやっている場合ではないです。

 

今日もこのへんで一度しめますが、算数の表を書く訓練、宮本算数の推理などは「表を書くとわかりやすいな」と感じる、ほぼ唯一の教材かと思います。繰り返して何問も出てきますし。

このシリーズだと、推理の問題が出ていて表を書けば簡単に整理できることが実感できます。ただ、推理問題ばっかりなんですよね。

コメントでもいただいたように、表にまとめる問題で、さまざまなものを集めたものは出ていないかなと思います。

それでも、低学年のうちにこのような推理問題を表で解けた!という体験はその後の算数のワザの選択肢として「表もあるぞ」という記憶には残ると思います。

 

またコメントなどによっては、続きは書きたいと思いますが、次回は模試の過去問について、考えてみたいと思います。

 

お読みくださりありがとうございました。