いつもお読みくださりありがとうございます。

以下の記事にコメントをいただきました。

 

返信が長くなって1000字で書けなかったので、記事にさせていただきました。

 

 

いただいたコメント

 

「非常にタイムリーな記事を拝読することができ感謝致します。
日能研~栄光ゼミナールへ転塾した新小5の息子。明日より週一で国語の個別授業を受ける事になりました。
受験〇rの先生にお願いをし85分で約二万弱。やはりプロ教師はお高いですね…
ネットで国語はプロ教師の方にお願いして、コツを掴んだら辞めるのがコスパがいいと聞き悩んだ挙げ句入会しましたが、先生は2年計画で子を育てあげると仰っており、また栄光の新演習はご存知ないようで、予習シリーズをお勧めされていました。息子は現行、塾の宿題をこなすので精一杯で予習シリーズまで手が回らないと思うのですが、新演習は個別や家庭教師業界ではお勧めされない教材なのでしょうか…。初回のお試し授業を受け、息子が先生を気に入り託す事にきめましたが、親の考えと先生の理想とする授業の進め方に乖離がありモヤモヤとしています。」

「現在栄光ゼミナールへ通う新小5の息子が、明日より苦手な国語を強化すべく(抜き出し、記述が特に苦手で空欄のことも…)受験〇rの個別指導を週一で受ける事になりました。
85分の授業で二万弱。我が家には高い出費となりますが、ネットで国語はプロ家庭教師に頼り、コツを掴んだら辞めるのがコスパがいいと聞き、半年程お世話になる予定で入塾を決めました。が、体験授業で先生が2年で息子を合格まで導きますと、また新演習はご存知ないとの事で、予習シリーズを使う事をお勧めされました。
正直、2年間通うことは想定外でしたし、息子は現行塾の宿題で手一杯なので予習シリーズまで手を付ける余裕はないかと心配しております。
新演習は個別、家庭教師業界ではお勧めされない教材なのでしょうか。
新演習を使って授業を行って欲しい事、また息子の成長具合にもよりますが、2年ではなくせめて1年で読解や記述のコツを教えて欲しい事をお願いするのは失礼にあたりますか。」

 

同じ方から続けて頂いたようです。ありがとうございます。

皆さんも同じような疑問を持たれる方がいるなと思いましたので、記事にさせていただきました。

 

 

まずは、受験〇rさんですが、プロ講師を揃えているという触れ込みですので先生の質は高いのかなと思っていました。

が、「新演習シリーズを知らない」という発言にとてもびっくりしました。

今まで御三家受験の方しか見たことがないのか?サピ、グノ、四谷、早稲アカあたりの子しか見たことがないのか??

 

中学受験において『新演習シリーズ』というのは、中小の塾ではかなりのシェアを占めている、メジャーなテキストです。とくに個別などではよく使われています。

 

レベル的には『予習シリーズ』よりも、うーん、2段階くらいは簡単です。

 

予習シリーズは改訂されてから、だいぶ難しくなっていますので、四谷偏差値60以上の子向けにつくられています。

 

現在、栄光ゼミナールで新演習シリーズを使っていて、国語が苦手な子に予習シリーズを追加する、というのは「こなせるのならば効果はたしかに出ますよね」としか言いようがないですね。

 

その「こなす」のが懸念されているとおり、すごく大変なことだと思います。

 

現在、栄光ゼミナールからどれくらい宿題を出されているのか、現在の偏差値などがわからないのではっきりしたことは言えませんが、もし予習シリーズを家庭教師とやるのなら、新演習シリーズの宿題はカットする、など減らさないと負担ばかりになります。

 

その先生が、新演習シリーズは簡単すぎるからやらなくていい、などとおっしゃったのならば、まあ方針に従うならば予習シリーズをやるしかないですしね。。。。

 

本来、家庭教師や個別は大手の補佐が一番得意なはずで、主導になると相当時間もお金もかかります。

どうしても予習シリーズをというのならば、志望校が難関校である場合なら理解できます。

 

もし、四谷偏差値55以下の学校が第一志望ならば別に新演習シリーズで充分ですし、逆に新演習シリーズだから御三家に行けないということもないですし。

 

歯ごたえのあるものに取り組ませたい、という目的なのかなあ驚きとしか考えにくいです。新演習シリーズだと物足りない、だから予習シリーズをプラスする、という目的ですかねえ。

 

まあ素材としてとても良い教材なので、家庭教師の先生が毎回一題を出して丁寧に解説してくれる、というようなスタイルでしょうし、全部やらせようとはしてこないと思うのですが。

 

・予習シリーズをどう使うのか、

・家庭教師のほうの宿題はどれくらい出されるのか

ということを確認する必要がありますね。

 

ちなみに、個別や家庭教師の宿題の量というのは、大手の最大公約数とはまったく違って、本来はその子の合格からの逆算ですので、「宿題の量はこれが合格までに必要な量です」といって出すものなので、多いも少ないもなく、出されたらやるのが一番の近道です滝汗(もちろん、それが全員できたら全員御三家です。)

 

次に、「2年間」「受験まで」のところですが、基本的に個別指導塾は入ってきてくれたお子さんのゴールを合格に設定していますので、当然それは「合格まで」と言うと思います。

 

言うだけではなく、この子ならこういう風に伸びて、これくらいの学校には合格できるかな、または志望校が〇〇だというけれど、随分まだ足りないな、さてどう見ていこうか。などと合格から逆算して考えますのでそいう発言になってしまうのは当然です。

 

それに半年間というのは国語においては、伸びる、変化が現れるのに必要な期間の最低ラインから平均時間だと思います。早いと3か月くらいでありますが、半年くらいはかかる子が多いでしょう。語彙や漢字への意識から変える必要のある子もいますので。

 

ただし。

別に合わないとか、状況が変わった、効果が出ない、などさまざまな理由で途中で辞める方というのはたくさんいらっしゃいます。相性というのはあるので仕方ないことです。

お金を払ったのに、とは思いますが、効果が出ないことだってあるでしょう。

不思議かもしれませんが、「効果が出すぎて、もうやめる」という方はほぼいらっしゃいません。

 

効果が出る、例えば国語でいえば点数や偏差値が上がる、の他にも「空欄が減った」「線が引けるようになった」「記述を書くようになった」などの変化が出てくる場合もあります。

そうやって効果が出始めると、「辞める」という選択肢は小さくなっていくのでしょう。

 

しかも、国語の個別指導が一番効果を発揮できるのが、「過去問添削」だと思います。大手もやってくれるところはありますが、制限があったり、その年の問題すべてをじっくり解説してくれることはありません。

 

ですので、皆さん6年もしっかり個別指導で過去問対策をする方が多いのだと思っています。

 

ということで、わざわざ、「半年である程度のコツを」的なことは伝えなくていいと思います。

ご自身で、もういいな、わかったぞ、と思ったら辞めてしまえばいいのですから。

 

最初から「お宅で受験までお世話になるつもりはなくて」と言うことになってしまうので、「半年で教えてください」は言わなくいいと思います。

ちなみに、半年で吸収するのは可能ですが、その代わりまず本人が一番意識高く、先生の解説やテクニックをすべて吸収するぞと思わないとかなり厳しいです。その点は頑張ってください。

 

具体的な志望校やレベルが不明なので、このようなざっくりのお答えになりますが、ご参考になれば幸いです。

 

お読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

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