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前回の記事のつづきです。さっそくコメントもいただき、ありがとうございます!

前回↓

 

 

いわゆる「発展問題」は塾ごとに微妙に違うので、正確には問題を見ないとわからない部分はありますが、私の考える本当に「発展問題」とは筑駒、開成、聖光そして灘なんかで出されるような入試問題に対応するための問題という意識があります。栄光学園なんかも工夫された問題が出ますよね。あとは渋幕とか。

 

なので、サピ、グノーブルのテキストに載っている発展問題をすべて完璧にしなくてもいいと思っている、といつも書いているのですが、それらの学校志望であったとしてもサピのテキスト発展問題にこだわるよりも、もっと違うテキストをやったほうがいいのかなという思いもあります。

 

サピックス、とばかりつい書いていますが、ご質問も頂いたので補足しますが、改訂された四谷大塚のテキストも基本的に同じです。発展問題はやる必要がない子のほうが圧倒的に多いです。

 

四谷だろうが、サピだろうが、算数の偏差値で60から65くらいの子というのはあまり力に差がないような気がします。まあサピの算数偏差値に関しては62くらいまでかな。それ以上の子というのはちょっと別格で、そういうお子さんの場合はどの塾に通っていてもそれほど結果が変わらないはずですし、通っている塾の「発展問題」にそこまでこだわるよりも、前回挙げた問題集や今日の問題集をやったほうがいいと思います。

 

なぜかというと、四谷でもサピでも結局そういう問題集や入試問題を集めたものの焼き直しが多いからです。

ならば、本当の新作入試問題はやはり『中学への算数』が一番載っています。

 

 

 

 

算数が得意なお子さんであれば5年生から十分取り組めますし、一冊全部やらなくていいので、少しずつ計算と一行題だけでもやるといいと思います。

一点だけ注意するとしたら、昨年の入試問題の良いものが掲載されているので過去問をやったときに「やったことある」となってしまう可能性はあります。そこだけ注意でしょうかね。でもそれをカバーして余りあるくらい、中学への算数は数学という学問として深いところまで考えて、先生方が作っているという気概を感じます。『高校への数学』、『大学への数学』、と続くからこそですね。

 

あくまで「余裕のある」御三家クラス志望者のみの話ですが、それ以外にも海城、早稲田、駒東、栄光、浅野、とか本郷とかを手堅くいきたい場合も効果的です。時間があるならやったほうがいいに決まっているのが『中学への算数』です。

 

わが子のときの話でいうと、小5の春から学校が休校になったコロナ禍真っ最中だっため、通塾もしていなくて自宅学習だった息子は時間の余裕があり、春から『中学への算数』に取り組ませていました。もちろん自力では厳しいものが多かったので、私が解説しながらだったり、計算と一行題だけだったり、日々の演習も全部は出来ていませんが、『中学への算数』は毎月テーマもあって自分の苦手な分野の月だけでもやると効果的だと思います。

 

中数以外で、おすすめの問題集がこのような東京出版のものですね。

あとは熊野先生の分野別の問題集とか。

熊野孝哉先生の問題集は分野別の中には、難関向けではないものもありますのでレベルに合わせて使うことができます。

 

通塾している場合、塾のカリキュラムだけでかなり大変だと思いますのであくまで「補足」として使うほうがいいです。というか時間がなくて余裕がない方のほうが多いと思います。

 

それでも算数に力を入れたり、入れないと難しい学校を目指す場合はこれらの問題集がおすすめといえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発展問題に対する考え方はあくまで大きく構えて、別にそれがすべてできなくても大丈夫、という気持ちで(親は)臨むほうが大切です。それよりは発展問題の何につまづいているのか、を見たほうがいいです。

手を全然動かしてない、ということはそのレベルのお子さんにはないことだとは思いますが、どういう図が描けないのか、とか逆にパターン化して同じ図ばっかり描いて解こうとしすぎてない?とか。こういう視点は専門の算数の先生に診てもらったほうがいいですが、親でも気づけるかもしれません。

 

我が家の残念なお兄さんの場合。ダイヤグラムを描けるようになったはいいものの、ある時期、ちょっと応用かなという速さの問題は、なんでもかんでもすべて(笑)ダイヤグラムを描いて解こうとしていました。描かないよりいいけどさ、もう少し頭も使おうよ。。。と思いましたね。これ、描かなくても解けるよね?とか。

 

最後はその学校に合った対策をしないといけないですし、大きく全体を見てその分野のその問題が絶対解けなきゃいけない、とこだわらずに進めたほうがいいと思います。

 

少しだけでもご参考になる方がいれば幸いです。

お読みくださりありがとうございました。