いつもお読みくださりありがとうございます。
コメントを頂いたので、返信を兼ねて算数の発展問題や取り組む時期、おすすめの問題集について思うことを書いてみたいと思います。
まず前提として、私は理系ではないので、恥ずかしながら御三家クラスの超難問を解答も見ずに解くことなどはできません。解答と解説があれば、「あー、なるほどねー、こう考えるのかー、でも解くのやだわ。。。無理無理」と仕方なく取り組む程度。。。自力で解答は作成できません。ですので、男子の御三家を狙う男子の算数は依頼が回ってきてもお断りしており、はっきり「私には指導できません」と言っております。解説があれば理解はできますが、それを自力で解かせるための指導、となると私の頭の域を超えています。。。つまり超トップ層の子は私じゃない先生に算数を習ったほうがいいだろう、ということです。
ただ、かなりの難関狙いであっても5年生までならば指導できており、6年生も難関校までは過去も指導対応しているので、発展問題の重要性やどの程度をいつ取り組ませるか、というレベル感も生徒を見ればわかります。
で、そうですね、もちろん個人差はありますが、5年後半までにしっかり四谷偏差値で60を算数で取れていれば、そこから御三家を狙っても算数としては十分間に合うと思います。65まで上げていく必要があるわけで、ギアもぐっと上げて行かないといけないですが、それでも間に合うはずです。
間に合わないパターン(合格は厳しい)として
1.算数しか、できないのにその得意の算数の偏差値が61、62程度。
2.国語が壊滅的にできない。
3.平面図形が苦手。
こんな感じでしょうか。。。
さて、以上の条件はクリアしているとして。
応用問題よりレベルが上がる「発展問題」をどう攻略するか。
これも学年やどの塾の何のテキストの「発展」かによるのですが、一般的な話として。
いわゆる「発展問題」が必要な学校はものすごく限られます。
まずはどこの学校を目指しているのか。以前からこのブログでは主張しているのですが、「開成、筑駒、聖光、桜蔭」以外の学校ならばサピのテキスト全部をやる必要がないと思っています。なのでもちろん「発展」はいらないです。得意で余裕があるなら、やりたいならもちろん解けばいいと思いますが。
ですので、今回コメントを頂いた小夏さんのお子さんがどこ志望か、これは大変重要です。
現在応用問題まで勉強できているわけですから、まだまだ発展問題もこなせる可能性はあると思いますが、志望校によってはいらない発展問題もあります。例えば、筑駒だと立体図形は出ない(はず)ですのでその発展問題をやる必要はないですよね。ただし筑駒受ける子は開成受けるだろうから必要になるのですが。
あとは女子学院や渋渋、洗足、などを受けるとしてもサピの発展問題のすべては必要ないです。あれが全部できなくても受かります。
そんな感じで取捨選択しながら取り組ませるほうがいいと思います。塾の先生にわが子の志望校と照らし合わせてどこまでやるのかは聞くといいですね。
それと、そもそも
「発展」問題は、発展なんです。だから必ず元となる「応用問題」があるわけで。
そこは塾の先生がおっしゃる通りで、できなかったものを繰り返すことで型が身に付き、発展問題を解くきっかけをつかめるようになるというのはあると思います。
オリジナルの発展レベルの問題を作成する。しかも入試に役立ちそうなものを作成する。これってものすご~く、レベルが高い話です。
現在の算数のプロ講師の中でも一握りの人しかできないはずです。ですので、現在出回っているものというのは何かしらの焼き直しなことも多く、また灘などが新作を出してきたとしてもネット社会で一瞬でそれが拡散されて研究されて他校で焼き直して(レベルダウンさせて)使われたり、塾のテキストに入れられたりしますので、そういう意味もあって塾の先生は「繰り返せ」というのだと思います。
賢い子ならば、繰り返すうちに「解き方の糸口」を見つけるようになります。目が肥えるといいますか。
逆にですね、そのレベルにない算数偏差値40台、30台のお子さんのやらされている「繰り返し」これはまた意味が違います。そういうお子さんこそ、ただ繰り返して「解き方を丸暗記」させられたりして(そこにすらたどり着かない場合もありますが)「意味」がわかっていないので、そういう勉強は不毛です。
同じ「繰り返し」でも行うレベル、子どもによって意識が違うはずですので「良い繰り返し」を小夏さんのお子さんもぜひやってみてほしいと思います。頭を使って解き直しをすれば、「あれ、この問題前のと似ている」など発見があるはずです。
ここで、ひとつおすすめの算数ブログを。難関校を目指す方には具体的な指針となるブログです。
算数の新作問題をご自身で作成されて掲載したり、難関校の入試問題を解説したりされているので参考になると思います。
おすすめの難関対策問題集としては。
難関校受けるならばこれはできるよね、マスターしてね、というものが。
この『プラスワン』ですが、「簡単だよね、基礎だよ」みたいに紹介している方もいますが、算数が苦手な私からすると一部の問題は「簡単?まじで?」と思います。ただ、必須問題というか分野別でどれも「うん、これはできてほしい」という問題が並んでいるので単元学習が終わっている5年生6年生で難関校以上を狙うならば絶対マスターしてほしいです。できるまで周回するべき。
これができるならば、
『スピードアップ算数 発展編』
これも分野別で、プラスワンよりもスピード重視でぐるっと単元確認できます。少しプラスワンより難しい問題も入っています。これも難関校受験生ならば「穴の確認」「穴埋め」として使えます。
有名ですが、図形の必勝手筋シリーズも図形が苦手な子にはいいです。
しかし、あくまで「算数偏差値は60以上だけど、図形が少し苦手」という子です。
この問題集もなんだか「基礎向け」みたいな書き方で紹介されている方もいますが、ほんとにやったこと、やらせたことあるのかな?と思ってしまいます。
図形のほんとの基礎がわかっていない子にこの「手筋」を覚えさせても絶対使えないので、意味がないのでやらせないでください。
偏差値60以上の子には「図形対策」として使えます。
平面図形がこなせたら、立体へ。
こちらもあくまで「東京出版」ですから。
簡単、万人向け、ではありません。
まだ続きます。