いつもお読みくださりありがとうございます。

 

昨日に引き続き、別学と共学の話を書いてみたいと思います。

昨日↓

 

別学に行っても、共学に行っても、それぞれ良いところがあり、結局は本人次第なのだということは大前提として。

 

私自身が女子校に通ったからこその、良いと思う点を今日は挙げてみたいと思います。

 

まず、まだまだ世の中女性は不利な扱いを受けることがたくさんあり、まただいぶ可視化されつつあるといっても、性別による役割分担意識というのは根強いと思っています。

 

そんな中で、女子校の中を覗いてみると。

まず、

女子校に女子はいない

ということが大前提になります。これは男子校には男子がいない、ともいえるということです。

男子と女子という両性がいる社会ではなく、生徒には女子しかいないので(トランスジェンダーの問題は、今、置いておきます。)、男子とか女子に分けて考えることが一切なくなります。ということは、あら、「女子」すら存在しない状態になるんです。。。。

例えばよく言われる例ですが、文化祭や体育祭での役割分担。共学ですと、今でも先生やまたは男子自身が率先して「力仕事」を引き受けなくては。という空気があり、女子も普通に、「男子、机運んで~」「男子、テント張って~」となるそうですが、女子校にはそれは一切なかったです。(当たり前。だっていないから。笑い泣き

 

私が中学生のとき、ある男性の先生の指示のもと、体育館にかなりの数の椅子を並べていたことがありました。それは行事の前後の恒例行事のようになっていたのですが、だんだんみんな上手くなるし要領も良くなるんですよね。キャスターのついた、「椅子を運ぶカート」をもっと寄せたほうがラクだ、とか。。。そんなこんなをワーワー話しながら、楽しくやっていると先生が「椅子を並べること1つとっても、やらなきゃ大変さも、楽な片付け方もわからないだろう?こういう経験て意外に社会人になったとき役立つぞ」と言ったのです。

 

大学生になったときや、社会人になってから、たしかに役立ちました(笑)。みんなで平等に経験してきたからこそ、社会人になってからよく、椅子や机を片付けるとか、普通に力仕事に手を出していると周りをみたら女性は少なくて、手を出している人は全員女子校育ちだった、とかはザラでした。笑い泣き

 

また、別学では異性に遠慮して、自分の意見や行動を制限することがなくなります。こんなこと言ったら「うるさい女子」みたいに思われるかな?みたいな思考が無くなるので、自由度が上がるような気がします。

また、周囲も「女子だけど」とか「女子の中では」とかいう視点が無いので、その子そのもの、人間そのものを見て評価をするようになると思います。

 

もちろん、いわゆるスクールカースト的なものはどこの学校でも多かれ少なかれあるのでしょう。私の通っていた学校でも、いわゆる「目立つ子」というのはいました。しかし、なんというか、スクールカーストが1つではなくて、乱立している感じでした。勉強ではこの子、運動ではこの子、リーダーシップではこの子、アニメならこの子、演劇はこの子、みたいな。。。でそれぞれのグループが尊重されている、そういう状況でしたし、何より「男子にモテる子」というカテゴリーが無かったので(笑)、そこは楽だったのかなーと思っています。もちろん「美人な子」「かわいい子」「男子にモテそうな子」というのはいましたが、実際に生活の中で男子からの評価や目線がないことは、一言でいうと「楽」でした。

 

全力で運動会に向かい、死ぬ気で笑い泣き競技や応援に注力する、声を張り上げて仲間を応援し、チームが負けたら号泣笑い泣き。これいろいろな共学出身者にリサーチしましたが、「そ、そこまでしてる女子は。。。ちょっといなかったかな」と言われました笑い泣き

 

運動会に私の父が見学に来たときに、ドン引きしていました。

「小綱引き」という短めの綱を両チームで引っ張り合い、本数を多く獲得したほうが勝ち、というゲームだったのですが、帰宅した父が言うには「なんなんだ、あれ。。。諦めずに最後まで引きずられて敵陣近くまで行く子とか。。。。恐ろしい執念だな。気合いもすごくて、とてもイメージしていた女子校の運動会ではなかった」とのことでした。私からしたら、「え?そう?日常からなんでもそんな感じだけど」と思いましたが、「女子が引きずられて、泥だらけになっても綱を離さない」とか、共学ではないそうです。ほんとかなあ。と今でも疑問ですが。今の時代はあるかもしれません。危なくて逆にないのかな。

 

また、これも当たり前ですが、何の委員長でも女子が担います。共学校の体育祭の委員長が女子だったことってあるのでしょうか。今まで聞いてきた中ではないのですが。今時は、昔とは違って生徒会長は男子で、副会長が女子、みたいな「慣習」はない学校も多くて、女子が「長」とつく役につくことも多いと聞いています。そういう子も知っています。しかし、行事の種類によってはまだまだ性別による「慣習」が強いこともあるようです。「デキる」女子は高校生になると、空気を読んで一歩ひく、という話も今人気の共学で聞きました。

 

中学校までの間は、どんどん女子も前に出てきているようですが、高校生になると男子が中心になって行事を組み立てる学校が多いようです。(それも、一理あるというか、そりゃあ、中学時代、あの幼い男子たちでは、女子からしたら見てられないんだろうな、とも思いますが。高校生になるとしっかりしてくる男子も多いんでしょうね。)

 

私としては、何事も全力、人の目というのはあるけれど、それに異性の目というのはないので、常にみんな平等の意識(過ごしている最中は無意識)で過ごせたことは、その後の人生にとても良かったと思っています。

 

合唱コンクールでも、クラスをまとめるために必死になる子たちがいて、協力をみんなに呼びかけ、出来る子が熱く指導していましたし、みんなも全力で歌っていました。

 

先日、息子の小学校時代の同級生女子で、共学に進学したお母さんと話していたら、「合唱コンクールでさ、男子が全然歌ってないのよ!なにあれ、中2病?やっぱり別学に入れたほうがよかった!」とか言ってきて、笑ったのですが、たしかに中2、中3、思春期ですもんね。人によっては異性の前で全力で歌を歌うなんて、恥ずかしいのかもしれません。別学ではそれは無いです。(たぶん)

 

息子の学校で、合唱コンクールがあっても歌わない子なんていなかったし、演劇をクラスごとでやったときも、それぞれに活躍の場があり「恥ずかしい」という気持ちは感じませんでした。→この恥ずかしいという気持ちが薄れる。これにはマイナス面もあります。私自身も経験しています笑い泣き。その話はまた次回以降。

 

同性しかいない世界の中で、異性の目を気にせず、やりたいものには全力を出す、その姿を友達に見せる。かっこ悪い姿もさらけ出して、笑い合って認め合う。時には自己主張しすぎてうまくいかず、揉めたり、泣いたりすることもありました。

その経験は何にも代えがたい、貴重な経験だったと今思います。

 

別学を卒業すれば、大学で女子大に行ったとしても女子校とは比べ物にならないくらい、異性との交流のチャンスは広がります。

大学や社会は男女共同参画社会で、最初は戸惑うこともあります。

 

さきほどの、ふと周りを見たら、張り切って力仕事しているのが自分だけ、または女子校出身者だけだった、とか笑い泣き

男性の目を気にせずに、どーんと意見を言ったら、周囲が良くも悪くも注目してくれた、とか。細かいエピソードは友人たちから色々聞きます。

 

失敗することもあるけれど、「性別を意識せずに、自分の意見を言っていい。言うことが当たり前。行動することも当たり前。」という文化で育つことは、世の中の「ガラスの天井」を破る一助にはなるのかもしれません。

 

あと、最近気づいたこととして。

女子校育ちは女子校育ちを見分けられます笑い泣き。不思議ですが、少し話したり付き合うとママ友でも「この人、女子校育ちだわ」とかわかるんです。で、女子校育ちは女子校育ちと気が合う。。。。笑い泣き

 

良く言えば、意見を持っていて、しっかりしてる、悪く言えば図々しい。強い。一見大人しそうで、すぐ流されそうに見えても強い(笑)。そんなことなのか、わかりませんが、何かあるんだと思います。

横浜雙葉出身の知人がいるのですが、彼女ともやはり気が合いました。彼女が母校を表現すると、「珍獣の園」だそうです。

わかる~!!と思いましたもん。私の母校も、「珍獣の園」でした。珍獣が生き生きと暮らしていて、楽しいですよ笑い泣き

横浜雙葉なんて、知らない人からは「カトリックのお嬢様学校」だと思われていたりもしますが、わかります、きっと良い珍獣がたくさん育っているはず!彼女を見ていると素敵な学校だったことがわかります。

 

鷗友出身の知人(まだ20代)にも、この話をすると「うちも珍獣の園だった!」と言っていました笑い泣き

自由な校風の別学は珍獣が育つようです。

 

ちなみに。今人気の洗足は、けっこう校則もしっかりしているので、鷗友や横浜雙葉のような珍獣の園、ではないようです。

先生や学校が計画性を持って、大学受験まで導く学校だと卒業生と在校生から聞いています。そのルートに乗ることが苦痛じゃない、努力できる秀才が洗足には多いんでしょうね。大学合格実績、すごいですもんね。

 

私はママ友で気が合うと思っていたら、同じ学校の出身だったことが何度かあります。びっくりします。

 

また、上のお兄ちゃんが共学に進学したママからは、「弟は絶対に、男子校に入れようと思ったの!高校生になるとまだいいのよ、大人に近づくから。でも中学時代はすごい嫌だった。ラインでの告白だなんだ、それがなりすましだ、いや、本当だった、こっちにバレた、、、もう色恋沙汰で、うちはモテないから主役じゃないのに笑い泣き、巻き込まれたり、ほんと迷惑だった!」と熱く語られました。。。。ガーン

 

本当にそうなの?そんなに中学生から色恋沙汰が??うっそー。と、なーんにも色恋沙汰事件の起きない、バレンタインデー、なにそれ?日本にある行事ですか?(中1のときは、クラス全員、バレンタインデーに気づいてなかったみたいポーン。中2のときは、スーパーの特大お菓子袋を持参した子がいて、それを配っていて、みんな、ああ、そっか、世の中はバレンタインデーなんだ、と気づいたらしい。笑い泣き)みたいな生活を送っている息子の学校の子たち(中学生しかまだよく知らないけど)を見ていると思うのですが、小学校の同級生に話を聞くと、もう「お付き合い」とかあるんですねーポーン

 

中1の5月にはカップル誕生し、彼、彼女がいる子も中2までにはけっこういるとか。息子の友達だった女子は、その学年第一号カップルに、中1の5月になり、夏にはお別れしたんだとか。もう次もいるそうで。びっくりすごすぎる。

へえー!!私も女子校で縁がなかったから、びっくりです。

 

中学時代の恋愛ネタは、少女漫画の世界だけの、都市伝説かなんかだと思ってましたてへぺろ

大人になって、みんながけっこう少女漫画みたいな恋愛をしたり、目の当たりにしていたと聞いて、「すごーい!ほんとにあるんだ!」と言って引かれたことが。。。

高校生になると、塾とかバイト(禁止されてる)とかで、彼氏が出来ている子もいましたが、超少数派だった。。。。笑い泣き


先ほどのママは、無事?弟は男子校に入れて、「あー、もう、全然お兄ちゃんのときと違う!女子の絡んだ問題が何ひとつないから、ほんとラク!」と豪語しています。。。。笑い泣き

 

私も、正直できれば中高時代は勉強中心でいてほしいので、やっぱりその点でも男子校でよかったのかな~なんて思っています。

昨日、東大軍師も、「共学に行きたかったという思いもあるけど、でも男子は女子がいるだけで気も散るので(笑)、別学でいいんじゃないですか。恋愛は大学からで充分できます」みたいな発言をしていました。

 

今回は、別学で良かったこと、をメインに書いてみましたが、ありますよ~、別学のマイナスポイントてへぺろ

それは明日また書いてみたいと思います。

 

もし、女子校出身の方がいたら、これらの本をお勧めします。また、ご自身の姉妹や、奥さんが女子校出身の方なども、ぜひ読んでみてほしいです。出身の方は「そうそう!」と思うだろうし、周囲の方は、奥さんや友人を理解する一助になるかも!?

 

↓辛酸なめ子さんの2冊。辛酸なめ子さんは、女子学院→女子美術大学という経歴の方です。

手軽で笑いながら読めます。導入?におすすめ。

『女子校育ち』は2011年の本

『女子校礼賛』は『女子校育ち』をパワーアップさせた、2020年発売の本です。

 

これは2013年。これも読みやすいです。

 

中学受験の学校選びとしての本でいうと

↓中学受験界では有名なおおたとしまささんが、ルポを出しています。2019年発売です。

 

 

まだまだおすすめ本はありますが、また次回に。