「おいしい旅 しあわせ編」 | 読後つれづれ

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読んだ本の感想など

「おいしい旅 しあわせ編」

 

心ときめく風景や絶品料理がここに。「しあわせ」溢れる旅×グルメ小説集!

祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。急なトラブルでひとりでお参りすることになった元喜は、ある男の子と出会う(「もしも神様に会えたなら」)。
幼い頃に引っ越し、生まれ故郷の記憶はまるでない。両親の思い出話を頼りに故郷をめぐる旅に出るが……(「失われた甘い時を求めて」)。
心ときめく景色や極上グルメとの出会い。旅ならではの様々な「幸せ」がたっぷり詰まった7編を収録。読めば旅に出たくなる、実力派作家7名による文庫オリジナルアンソロジー第3弾!

 

 

以前「初めて編」「想い出編」を読みましたが

 

 

 

実はほとんど覚えていませんガーン

なので、今回はあらすじも書いておこうと思います。

 

 

もしも神様に会えたなら(大崎梢)

・三重県伊勢市

 

鉛筆祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。急なトラブルでひとりでお参りすることになった元喜は、ある男の子と出会う……

 

 

珍しく主人公が子供ですが、子供の冒険物語、楽しかったです。

伊勢神宮は行ったことがあるので、読んでいて面白かったです。

「おかげ横丁」の食べ歩きは楽しいですね!

 

 

冬の甘味、「赤福ぜんざい」飛び出すハート

(夏は「赤福ごおり」です)

 

 

元喜が行きそびれてしまった五十鈴川御手洗場

また行きたいなぁ~おねがい

 

失われた甘い時を求めて(新津きよみ)

・長野県松本市

 

鉛筆幼い頃に引っ越し、生まれ故郷の記憶はまるでない。両親の思い出話を頼りに故郷をめぐる旅に出るが……

 

3年ほど前に私も松本へ行ったことがあるのですが

松本市内がすごく詳細に描かれていて、主人公がどうやって街をたどったのがよくわかりました。

松本の紹介になりすぎて、肝心のお話は今一つかな、、、と思いましたが。

 

「縄手通り」入口の蛙のオブジェ

 

 

この通りも買い食いが楽しいですね。

 

 

「天然鯛焼き」食べました。

まだコロナが終息していない頃で、飲食店が完全営業していなかったのが残念でした。

 

 

松本城キラキラ

松本は近々ぜひまた行きたいです。

コロナのせいだけでなく、豪雪の時季で観光がしづらかったので。

 

夕日と奥さんの話(柴田よしき)

・沖縄県石垣島

 

鉛筆結婚27年、夫から突然離婚を切り出されたわたしは、気持ちにふんぎりをつけるため石垣島へひとり旅に出かける……

 

 

読み始めた時は「いきなり離婚を切り出す夫はひどいムカムカ

と思いましたが、読み進めるうちに「わたし」の方にも原因はあったかと…。

夫が田舎で暮らしたいと願うように、わたしは都会で暮らしたいと願っている。それは互いのわがままでもなんでもなくて、ただ、心を動かされるものが何であるか、の違いなのだ。

どちらか我慢するのではなく、双方を理解しようとする努力は大事ですね。

 

 

居酒屋で出る魚料理、ミーバイ、イラブチャー、ミジュンなど聞いたことないものばかり。

私も沖縄に行った時「グルクンの唐揚げ」というものを食べました。

沖縄って島だから海の幸が豊富かと思いきや、獲れる魚が違うんですね。

お刺身の類はあまりなかった記憶です。

グルクンはタカサゴという魚で、白身魚であっさりして美味しかったです飛び出すハート

 

 

グルクンの写真は撮ってなかった…汗

沖縄ソーキそばと、海ぶどうと、ジーマーミ豆腐です。

 

夢よりも甘く(篠田真由美)

・イタリア ヴェネツィア

 

鉛筆忙しい母の代わりに育ててくれた祖母は、ヴェネツィアのうっとりするようなお話をたくさんしてくれた。

いつか行ってみたいと夢を叶える直前から、トラブルが見舞う…。

 

 

旅先が想像したものと違う、ということはありますね。

それを折り合いをつけていうのが大人かな

今回のお話は旅先で何か解決があるわけではなく(旅はトラブル続きのまま)

普段の生活の中で折り合いをつけていく、という感じですね。

 

 

旅の理由(松村比呂美)

・青森県三沢市

 

鉛筆海岸で目を覚ました瑛太は、短い間の記憶を失くしていた。慌てて福岡からやって来た母親は、入院中の瑛太のかわりに三沢市を観光するが、瑛太は自分がここへ来た理由を思い出せない……。

 

 

記憶を失ったことに特に大きなトラブルも理由もなく、ただただお母さんの休息でしたね。

東北へは行ったことないので興味深かったですが、特に心動かされるお話ではありませんでした驚きあせる

 

美味しいということは(三上延)

・東京都新宿、表参道、銀座

 

卓郎は中学三年生の時、祖母と東京へ買い物に出かけた。

普段交流のない祖母だったが、一緒に食べ歩きをするうちに今までと違う気持ちを抱く…。

 

 

きっかけはほんの1日の東京行きでしたが、祖母が卓郎へ美味しいものをつたえ、それがまた続いて行くのがいいですね。

 

「本当に美味しいってのはさ、ただ味がいいってだけじゃないんだよ」

   (中略)

「いつまでも、その味を忘れないってことなんだ」

私が覚えている味ってなんだろうな、と考えました。

 

崎陽軒のシウマイは私も大好きよだれ

あの独特の醤油入れを集めています。

 

 

オーロラが見られなくても(近藤史恵)

・アイスランド レイキャビク

 

祖母と父の長い介護を終えたわたしは、ひとりアイスランドを訪れた。

これからどう生きて行こうと沈んでいるわたしは、ひとりの女性と出会う……。

 

アイスランドってよく知らない、知ろうと思ったこともないですが

(北欧ブームでフィンランドやノルウェーはよく紹介されますよね)

本文を読んでいると、治安もよくて美味しいものもあり、自然も豊かで楽しそう。

 

私はもう、海外へ行きたいという気力はないのですが(←飛行機嫌い

友人は「生きているうちに見たいものが多すぎる」と、世界中飛び回っています

人生損しているかもなぁ~