アガサ・クリスティ「愛の探偵たち」 | 読後つれづれ

読後つれづれ

ブログタイトル迷走中。。。
読んだ本の感想など

アガサ・クリスティ「愛の探偵たち」

 

 

先日、図書館の電子書籍にて

アガサ・クリスティのミス・マープル短編集を読みましたが

 

 

そこに唯一収録されいなかった

「奇妙な冗談」(Strange Jest)

 

面白いとコメントで教えていただいたので

図書館で借りて来ました。

 

 

 

 

 

中編「三匹の盲目のねずみ」以下、7つの短編、計8編が収録されています。

 

「三匹の盲目のねずみ」以外は、エルキュール・ポアロが2編、

ミス・マープルが4編、

ハーリ・クィンが1編という構成です。

 

 

ミス・マープルもの

  • 奇妙な冗談(Strange Jest)
  • 昔ながらの殺人事件(Tape-Measure Murder)
  • 申し分のないメイド(The Case of the Perfect Maid)
  • 管理人事件(The Cas of the Caretaker)

「奇妙な冗談」

あるカップルは、資産家の大おじから財産を相続したが

どこかに隠されていて見つけることができない。

友人の女優ジェーンは、彼らにマープルを紹介する。

 

 

女優ジェーン・ヒーリアは「火曜クラブ」に登場しましたね。

「宝探し」がテーマの面白い作品でした。

挿絵があったらもっと面白そう、

児童向け探偵ものとしてもよさそう、と思いましたニコニコ

 

他三篇については、前回も書いたので割愛。

 

 

エルキュール・ポアロもの

  • 四階のフラット(The Third-Floor Flat)
  • ジョニーウェイバリーの冒険(The Adventure of Johnnie Waverly)

実はポアロものは3~4作品しか読んだことありません

 

これを読んで、

「そうだ、ポアロの人柄があまり好きではなかった、、、汗

と思い出しました(ファンの方すみませんお願い

結構プライド高くて、自己顕示欲が強いですよねあせる

 

でもこの「四階のフラット」

個人的にこの本の中で一番面白かったです。

ミス・マープルものは、舞台が邸宅が多いのですが

これは「フラット」が舞台となっており

その構造ならではの仕掛けが面白かったです。

 

「ジョニー・ウェイバリーの冒険」

日時を指定し、警察の警備をかいくぐって子供を誘拐するという

「怪盗もの」のようなお話で、ちょっと意外。

種明かしは平凡でしたが、ちょっとアニメのようなお話でしたね。

 

 

ハーリ・クィンもの

  • 愛の探偵たち(The love Detectives)

クリスティ作品にクィンという探偵がいるのは知っていましたが

読んだのは初めてです。

クィンは他の探偵二人と違い、自分で謎をといて犯人を明らかにしないのですね。

今後、このクィンを主人公にする作品を読んでみたいと思います。

 

作中に登場するメルローズ大佐は聞いたことがある、と思ったら

「アクロイド殺し」にも登場していたらしいです。

私は外国の名前を覚えるのが苦手。。。

(ミス・マープルに登場するメルチェット大佐と混乱)

 

 

この「愛の探偵たち」という題名は、

多少の皮肉をこめているのかな?と思いますが

この本の題名はなぜ「三匹の盲目のねずみ」にならなかったのか?

不思議です。

 

 

 

「三匹の盲目のねずみ」に関しては

別記事に書こうと思います。