東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」 | 読後つれづれ

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東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」

 

1度限りの大トリック!
劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。

これから舞台稽古が始まる。

豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。

だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。

はたしてこれは本当に芝居なのか? 

驚愕の終幕が読者を待っている!

 

 

昨年映画化された作品。

子供が珍しく自分で購入して読んだので

(映画も観に行ってました)

貸してもらいました。

 

 

まず、結論から言うと「今ひとつ」でした

「がっかり」とも言います。

 

最後がね…ガーン

 

「犯人」については、

「怪しいな」と思う人物がおり、

(トリックはわかりませんでしたが)

それは合ってましたが、

その後の「どんでん返し」は、

「やられた!」という感じはなく、

なんか釈然としませんでしたもやもや

 

最初の間取り図をかなり見ていたので

おかしいな、と思う点はありましたが

その理由が明らかになっても

なんかスッキリせず。

 

こういうのって、

一人ずつ殺されて行って

「この中に犯人がいる!?」

とじわじわ来る恐怖や

メンバー間の争い、パニック描写が大事だと思うのですが

(「そして誰もいなくなった」とか

「十角館の殺人」「ジェリーフィッシュは凍らない」

もそうですよね上差し

 

三泊四日ダラダラと続く彼ら7人の推理が

結果的に演技だったと思うと、

騙された気分。

(推理小説の、嬉しい「騙された!」と違います)

 

大体、オーディション選抜レベルの

劇団員の演技に犯人だまされますかね?ピリピリ

(案の定だまされていませんでしたが)

 

舞台設定はよかったんですけどね。

 

現代ではリアルさが難しいクローズドサークルを

こういった形で設定するのは

「新しい!キラキラ」と思ったのですが

(「屍人荘の殺人」のような

トンデモ設定が出て来るほどですからね)

 

残念ながら生かし切れてなかったかな~。

 

 

 

 

子供に感想を聞いたら

「設定はよかったんだけど、

最後はイマイチだった。

彼らが俳優だから可能だった、っていう感じ?」

と。

それほど普段本を読まない子でも

同じ感想でした。

 

 

でもプライムビデオで配信されたので

見てみようと思います。