雨穴「変な絵」【無料お試し版】 | 読後つれづれ

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雨穴「変な絵」【無料お試し版】

45万部突破! ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」! 

タイトルは『変な絵』。
あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? 

とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、

消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、

山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。

9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? 

その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる! 

今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!

この【無料お試し版】では、物語全体の四分の一ほど、冒頭の導入部及び「第一章 風に立つ女の絵」を読むことが出来ます。

「ブログ」と「絵」を手掛かりに次々と謎が提示される第一章を読むだけで、雨穴の作りし不思議な世界にドップリはまること間違いなし! 

 

「変な家」「変な家2」に続き

「変な絵」。

私は「間取り」フェチなので

「変な絵」は興味がなかったのですが

【無料お試し版】があったので読んでみました。

 

 

「第一章 風に立つ女の絵」

だけ読むことができます。

私の考察を書いて行きたいと思います。

(ネタバレ含みます)

 

 

 

あらすじ

大学生の佐々木修平は、オカルトサークルの後輩栗原から

就活の気分転換にと「怖いブログ」を紹介される。

その「七篠レンの心の日記」には、ある男性の日常が綴られていたが

栗原が指摘するには、不可解な謎があるという。

 

そのブログは、ブログ主「七篠レン」と、その妻ユキの日常が

2008年10月13日から始まっていた。

その年のクリスマス、ユキの妊娠が判明し、幸せな日記が続くが

なんと1年後、2009年10月11日にユキが亡くなったことが報告されていた。

子供は無事に生まれ、レンは

2012年11月28日に、突然終わっていた。

 

その理由は、ユキが出産直前に描いていた5枚の絵のうちの

3枚の絵の秘密に気付いてしまったからだ。

 

 

 

考察

『栗原』は、「変な家」「変な家2」に登場する設計士と思われます。

彼は、この絵の謎解きに成功し、

ユキが「自分は出産時に死ぬ」ことに気付いていたことを指摘します。

ただ、それ以外の疑問は完結せずに、持ち越しになりました。

 

  • 疑問1 レンとユキ以外、もう一人同居していたと思われる人物は誰か
  • 疑問2 2009/10/11から2012/11/28の間にもレンはブログを書いていたと思われるが、消したのはなぜか。

      そして、その前のブログは残したのはなぜか。

  • 疑問3 ユキは病院側に意図的に殺されたのか

       (逆子にもかかわらず、無茶な自然分娩を勧められた可能性)

 

 

この疑問は、本を全部読めば解けるのだと思いますが

今の所はその予定がないので

私なりに考察してみます上差し

 

<疑問1の考察>

同居人は、レンの母親ではないかと思います。

そして、その母親はなんらかの理由で、

ユキのことを嫌っていたのではないでしょうか。

(ユキはレンより6つ年上ということだったので、

そのあたりが原因かもしれません)

 

そして、この母親は助産師だったのでは?と推測します。

 

ブログには「さすがベテランの助産師さんは頼りになります!」という記述があるのですが

それが母親のことだったのではないか、と。

 

ユキが描いた5枚目の老婆の絵、これがレンの母親なのではないでしょうか。

「医療従事者」としては、非常に具体的な絵なんですよね。

 

<疑問2の考察>

2009/10/11から2012/11/28のブログには、

母親の助けを借りて、育児をする日常が綴られていたのではないでしょうか。

そしてその前のブログにも、実は母親は登場していたのかもしれません。

それを全て削除し、ユキの思い出だけ残したのではないでしょうか。

(その理由は、次に続きます)

 

<疑問3の考察>

栗原は「病院側の計画殺人」を想定していますが、これはさすがに無理があると思います。

が、助産師である母親の単独の犯行であれば、可能だと思います。

 

母親は、赤ちゃんが逆子にも関わらず自然分娩させようとし

その結果緊急帝王切開となり、命を落としたのでは?

 

レンの最後のブログには

「一番愛する人へ」とあります。

栗原はこれを「ユキ」だと解釈していますが、

これはレンの母親であり、レンは母親の犯した罪に気付き、それでも愛していると綴っているのではないでしょうか。

 

 

以上が私の考察です。

 

 

全く違ったら恥ずかしいなー煽りあせる

 

 

結末を知りたい気持ちはありますが、

買ってまで読みたいほどではなく…。

(新書版なので高い…)

いつか図書館で借りられるか、

KindleUnlimitedで読めるようになったら

答え合わせしたいと思います照れ