アガサ・クリスティ「パディントン発4時50分」 | 読後つれづれ

読後つれづれ

ブログタイトル迷走中。。。
読んだ本の感想など

 

アガサ・クリスティ「パディントン発4時50分」

 

クリスマスの買物客の雑踏を抜け出し、

マクギリカディ夫人は漸くの思いで

パディントン発4時50分の列車に乗込んだ。

半時間も眠っただろうか、目を醒ました夫人が何気なく外を眺めた時、

同じ下り列車が車窓に近づき、

しばらく二台の列車は並走した……その短い一瞬---夫人は窓を背にした男が女の首を絞めるのを見た!

女は、ぐったりと男の腕の中にくずおれた。

そして眼前の列車は速度を増し瞬く間に夕闇のなかに消え去った…。

殺された女は?犯人は?

誰もが信じないこの夫人の話が、マープルの飽くなき好奇心を刺激しないはずはなかった!

 

 

 

アガサ・クリスティのミス・マープルシリーズは

ほとんと持っていましたが

お気に入りを残してほとんど売ってしまいました。

 

その中で、残してあるお気に入りの一冊です。

 

このお話は冒頭がドラマティックで

映像化を想定していたのでは、と思われるほど

情景が目に浮かびます。

 

 

Amazonプライムビデオで

ミス・マープルのドラマシリーズが見られるので

初めて観てみました。

ミス・マープル パディントン発4時50分(字幕版)

 

ジョーン・ヒクソン版のミス・マープル。

 

 

1987年の作品です。

ジョーン・ヒクソンさんは私の思い浮かべるミス・マープル像とは少し違いますが、

きっちりとして理知的で、魅力的なおばあちゃんです。

 

そしてこのシリーズの舞台は

”テレビが普及して生活様式が一変する以前の

「最後の古きよき時代」である1950年代前半に統一されている。”

だそうで、

まさしく私が幼い頃憧れた、イギリスの姿があります。

 

英語もとても聞き取りやすく、

ヒアリングの練習にもおすすめニコニコ

 

 

このお話は大好きで何度も読んだので

トリックや犯人まではっきり覚えているのに

一番先に見てみた理由は、

「ラスト」が気になったからです。

 

 

ミス・マープルは殺された女性の死体を探そうとしますが、

自分は老体のため、家政婦のルーシー・アイレスバロウを雇い

線路沿いの大邸宅クラッケンソープ家へ送り込みます。

そこにはセドリック・クラッケンソープと

ブライアン・イーストリーという魅力的な男性が二人います。

 

 

ルーシー・アイレスバロウは最後に、

どちらを自分のパートナーに選んだのか?

 

 

小説の中では明らかにされていませんが

(ミス・マープルにはわかっていたようですが)

このドラマの最後は、ある人を選びました。

私の希望と合っていてよかったです爆  笑

 

 

 

 

 

ちなみに、前記事に書いた

「ポケットにライム麦を」

 

 

 

 

こちらのドラマも観ましたが、

これはラストはいただけませんでしたね。

(弱冠のホラー味さえ感じましたガーン

小説のラストが良かっただけに、

ちょっと残念です。