最近、本を買う時はなるべく電子にしているので
久しぶりに店頭で、衝動買いしたこちら。
千早茜「西洋菓子店 プティ・フール」
フランスて菓子作りの修業をしたパティシエールの亜樹は、菓子職人の祖父のもと、下町の西洋菓子店「プティ・フール」で働く。
女ともだち、恋人、仕事仲間、そして店の常連客たち……。
店を訪れる人々が抱える様々な事情と、それぞれの変化を描く連作短編集。
平台に積まれていて、食べ物系のお話が好きなことと
”祝・直木賞受賞”の帯で買ってしまいました
なんとなく、
下町の西洋菓子店のほのぼのとしたお話だと思っていましたが、
結構それぞれの人がいろいろな問題を抱えていて
甘いだけのお菓子ではない、お話でした。
パティシエールの亜樹を中心に
後輩や恋人、常連客など、
さまざまな人が登場します。
私はその中で、後輩パティシエールとその女友達のお話が好きでしたね。
その女友達はネイリストなのですが
最初は「かわいいはデフォルト」
「お洒落も笑顔もない女子をあたしは同性と認めない」
というポリシーが苦手だなぁ~、と思いましたが
彼女はちゃんとネイリストとして勉強と努力をし
かわいい→
「生活に無くてもいいけれど、人を幸せにする」(それはスイーツも同じ)
を大事に生きている。
好きなことを仕事にできるっていいな、と思いました
亜樹は、あまり共感できるキャラクターではなかったかなー。
私は祐介の気持ちの方がわかります。
そして話し合いをせずに、相手に怒ってばかりいるのはプライド高すぎると思います。
ラストはまぁまぁだったので、続編は出さないでほしいですね。