淡路島・徳島へ 国産み神話 後編 | 花の命は短くて

花の命は短くて

タイトルに意味は無いブログかもしれない(笑)

さて、伊弉諾と伊弉冊が日本で初めて夫婦になった男女なのはこれまでの話から分かる思いますが……


日本で初めて離婚した夫婦とは?

それなのになぜ縁結び・夫婦和合の神様??なんだよね。


これは、伊弉冊がポコポコと子を生む中で、最後に生んだのが火の神様だったのでオマタを火傷して死んでしまうんです。


伊弉諾は自分の子でもあるんだけど、大切な嫁を失ったと怒り狂い、その火の神(迦具土尊)の首を切り落として殺してしまいます。

流石なのは神の子なので、火の神様が殺された時の血や遺体から色んな神様が生まれましたが、今回はこの話は触れません(笑)



さて、伊弉冊は死んでしまったので、黄泉の国(島根県にあるとされてます)に行ってしまいました。

耐えられない伊弉諾は、伊弉冊を追って黄泉の国へと向かいます。


そして、伊弉冊に逢えたので『お願いだから戻ってきてくれ!』と頼むんだけど一歩遅かった……


『この国の食べ物食べちゃったから、多分無理だわ!ダメ元で黄泉の国の神に掛け合ってみるわ!』ってなるんです。

(この伊弉冊のくだり、なんか思い出しませんか??宮崎駿監督の千と千尋の神隠しの中で、こんなやりとり出てきたのを。となると、あれは死後の世界だったのかな??とか思います(笑))



『あ!その掛け合う間、私の姿は見ないでくださいね。決して……』

(今度は鶴の恩返しだね……)



まぁ、押すな押すなの精神でちゃうよね……

神様でも。


てか、その掛け合いタイムにかなり待たされるの伊弉諾は。正確な時間は分からないけど、痺れを切らすほどに待たされた。


結果ね、見ちゃうんだよ。

見ちゃダメって言われてたトコ覗くの。


そしたら、腐乱死体モードの伊弉冊を見ちゃったのね。伊弉諾。


めっちや醜くなってる嫁に恐れを成して逃げました……


一方で伊弉冊は激オコですよ。

『オマエ、見んな言ったのに何覗いてん!恥かかすな!』と怒り狂って追いかけるのね。

そりゃ、醜い自分は見られたくなかったよね。


すっぴんの自分見られたくない!って女心にも似てると思うの。


まぁこの時、伊弉冊は伊弉諾に攻撃を仕掛けるわけです。仲間を使って引き摺り込んでやろうと。

しかし、伊弉諾も必死。

自分の身につけてた物を投げつけては逃れて逃げ進むわけです。


ようやく黄泉の国との境目にたどり着いた伊弉諾は、とんでもなく大きな岩でそこを塞いでしまいます。


ここで日本初の離婚が成立したと言われてます(笑)



伊弉冊はこう言いました

『ちょ!アンタ!こんな事するなら、この世の人間を毎日私は1000人殺すわよ!』


ここで人類に寿命ができたと言われます(笑)


伊弉諾も負けてられないと言い返します

『それなら私は、毎日1500人生んでやる!』


人類が今のところ滅亡しないシステムが出来上がったのはコレとされております(笑)


こうして黄泉の国から生還した伊弉諾は水辺で禊をしていたところ、左目から天照大神・右目から月読神・鼻から須佐之男命が生まれました。


てか、柱をお互い回って出会ったとこで誘って、鶺鴒に教えられた子作りって必要あったの??ってツッコミは無しです(笑)



で、離婚したのになんで縁結びや夫婦円満なの?ということなのですが、黄泉の国で一役買って出た神様がいらしたんです。


菊理媛神。

実は、先ほどのように売り言葉に買い言葉な2柱の仲裁役に現れたのが、菊理媛神と言われてます。

このことがあって、男女の仲を取り持つ神様・事業や商談成立の神様とされています。


そう、あの2柱は離婚したとされる直後に仲直り出来たみたいです。

なので、片方が死んでも尚、逢えなくなってもいつまでも愛し合うということから縁結びや夫婦和合のご利益を言われるみたいです。

勿論、菊理媛神も縁結びが得意です。


が、この菊理媛神は古事記には出てこないんです。

日本書紀に出てきます。

だからなんだ?!と言われそうですが、って話なだけなので(笑)