『東京タワー』ドラマ | 今の時代だからこそ表現できる不倫ドラマ | 感想記録帳

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​東京タワー




あらすじ 


大学生の透と耕二は、それぞれ歳の離れた人妻と恋をする。大切な人を傷つけ裏切った恋の先で、それぞれが下す決断とは。






​感想 


久々にかなり良作なドラマだったと思う。


今の時代離婚=不幸、とは限らない世の中になったからこそできたエンディングだったのかもなあ。上手い感じに友情エンドにしたのが後味爽やかでよかった!


全員それを乗り越えて今があるというか、それぞれ人生は続いていくんだなーっていう終わり方でかなりお気に入り


最後のシーンで詩史と喜美子がワイン飲みながら話している姿が、二人とも不倫してる頃よりも美しくなっていて素敵だった。一緒にいても幸せになれない男と別れて自分の人生を歩き始めた女性はとてつもなく綺麗になると思う(私の偏見です)から、それが表現されてて良かった。


東京タワーは2番目になった、せめて綺麗な思い出でいたいっていうセリフも現代ならではの表現で素敵。





刺さったセリフは最終回の陽子が詩史に言った「自立した女のふりして本当は男がいないと生きていけないくせに」「あんたみたいな女が一番嫌い」。


何話だったか忘れたけど、由利が恋愛で相手のことを好きになる理由を例に挙げる中で「顔でしょ、将来性でしょ、」ってワードが出てきたのも妙にリアルで記憶に残ったのだけど、陽子のこのセリフはそれと比べても群を抜いて刺さる。


実際誰よりも自立していて誰よりも自由に生きている女性って陽子なんだよなって。どうしても透や耕二目線でドラマを見てしまうせいか、詩史がそのポジションにいるように思えるのだけど、最終回でいきなり現実に戻る、目が覚める感覚があった。そうだよなって。


最後に。原作とは違う展開が多い作品だけど、今の時代の不倫ドラマって感じで良かったです






こんな人におすすめ 


今の時代の不倫ドラマを探している人におすすめ。


昔放送してた”うきわ”とか好きだった人はこれも好きなんじゃないかなと思う。空気感が近い気がする。


原作と違う展開は求めてない!って人は注意してください、過去に映像化したやつともストーリー違いました。





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