『からさんの家 まひろの章』小路幸也 | 血の繋がらない祖母の家での日常を描く | 感想記録帳

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​からさんの家 まひろの章

​小路幸也


あらすじ 


まひろは、義理の祖母となった伽羅の家に住むことになる。その家には、様々な才能を持った住人たちが共に住んでいた。






感想 


家族ってなんだろう、と考えたくなる小説だった。血の繋がりが全てではないし、生き方に正解もないんだなって改めて思えた。


まひろの家族関係がかなり複雑な設定で。そこから更に複雑になるタイミングでの出会いから話が進んでいって。からさんとの出会いは本当に、読んでいて羨ましいなとすら思った。


最終的には実の母や祖父母と再会できて、他人みたいには感じるけど、仲良くなれたかもね、って思える感覚がすごく良かったなって思った。血の繋がりは全てではないけど、何故か大切にしたくなるもの、みたいな感覚というか。祖父母ともたまに会うみたいだし。


でも、今のまひろは、からさんの家での暮らしがある。大切。もちろん描かれているからさんの家の住人たちとの関係もすごく良くて、読んでて心地よいし羨ましい。


ライターの仕事もはじめたまひろが、このさきどうなっていくのかすごく気になる。続編があるみたいなので、すぐにでも読みたい。次は伽羅の章だよね。楽しみ。







こんな人におすすめ 


日常系というか、あたたかい話が好きな人にはとてもおすすめできる。


東京バンドワゴンとかのシリーズが好きな人も一度読んでみてほしい。気にいるはず。