2024年もとうとう師走入り。しかも冷えて参りました。今年10月に低地から高台へ転居してきてわしの車、屋根のない下が砂利の駐車場に入れることになり、毎朝凍り付いたフロントガラスの霜取りが日課となりました。隣家のアルフォードもおんなじです。山並みにもうっすら雪化粧がみられるようになりました。しかし、ここは栃木。
今日は思い切って昨年値上げしたという日光市「森友の湯」を訪れることにしました。
前回の訪問は2022年の年末です。
タイトルからもわかるように、完全に「鬼怒川のついで」に立ち寄った程度の扱いで申し訳なく思うのですが、最初の訪問時は結構感激していたのですよ。
まあ、今回2年ぶりに来てみて機械を確認したのですが、利用者結構いてるみたいですね。愛されているその姿に一安心いたしました。
温泉分析書なども律義に張り出されております。300円にて100ℓ汲めるところ、少し多めに出していただいたのはこの時と変わりません。20リットルのポリタンクを6缶持って行ったのは正解でした。
しかし今日はそれまでと変わった試みをと思い、やって来た次第です。
そう、実際の入浴を体験してみました。大人休日630円って、こちらは2020年と変わっていません。民間経営なので、スタンドのコストが負担になるのは仕方ないとして、ここの入浴、内湯のみですが、文字通り「源泉かけ流し」「塩素消毒はなし」という喜ばしき響きに偽りのないオーバーフローの優しき湯ざわりでした。ただ、無色無臭で個性はありません。那須塩原などの強烈な硫黄臭、濁り湯を求めてこられてもそこは単純泉でしかありませんが、だからつまらんとは言わせません。べたべた濃い成分ばかりまとわりつくミーハーな温泉とは違って、湯上りさっぱり、あっさりした夏向き、あるいは肉体労働ガテン系のつかれた筋肉を癒しほぐす慈愛に満ちたアルカリ泉と思えるのですが。実際、良き温泉の条件として「ぐっすり眠れた感」を挙げる向きは確かに少なくありません。しかし、宿泊施設ではなく日帰り温泉の宿命として、「入浴者が無事家に帰りつく」までの帰路をしゃんとした状態で保たなくてはなりません。湯上り後、間もなくふてーっと寛げることは許されない客人も多いのですよ。まして混雑する栃木県都宇都宮をクロスオーバーして帰途に就くドライバーさんたちにとっては。
その意味では、都会向けの日帰り温泉と言えるでしょう。あっさり感と効能の良さの両面を保つ泉質の良さ、さわやかです。
さて、帰り道に何げなく目にした蕎麦屋の幟。黙ってスルーしたけれども、思い返してバックして立ち寄りました。
公民館の裏手にとりあえずプレハブで仮小屋建てました感のある素人臭いお蕎麦屋さん。商売っ気あまり感じなかったのですが、
その味は本物でした、もりそば650円とかき揚げ250円を頼んだのですが、お蕎麦の持つ深い味わいに感激いたしました。
マジ、美味しいっす! 正直栃木のお蕎麦を侮っていた自分が恥ずかしかったっす。やっぱり本物はいいっすね。