ここ半年程前から1500〜2000回転付近のみでしばらくデッドスローで流すとピーーーーーっと警告音が鳴り響くオプティ
(通常走行時は全く問題有りません!)
しかも徐々にその鳴る間隔が狭く成ってきている気がするのでソロソロちゃんと見ないと後で取り返しのつかない事に成りそうな予感
最初の頃はエンジン壊れたのかとマジ焦りましたがネット等で色々調べると
自分のエンジンにはスマホとリンク出来るベッセルビューモバイバルと言うエンジンデータが見れる物が取り付けて有るので、もしエンジン異常が有ればそちらで詳しく見れる状態に成っております
参考までにキルスイッチが外れただけでもデータとして残してくれるのでとても優れものです
過去の異常も教えてくれるので基本修理や整備は全て自分で行うのでコレ無しには全く手が出せません!
今回のオーバーヒート時にもダイアグが出てましたが、最近スマホがぶっ壊れて代替えしてしまったのでその時のデータが無くなってしまっていますが、間違いなくオーバーヒートと言うのは判明しているので更にネット検索⌨
↑↑↑↑↑
オーバーヒートにも色々な原因が有りますが、こちらの2つは主にゴミ詰まりが原因で起きたオーバーヒートによる物で、自分の故障データでは左バンク側のみのオーバーヒートだと教えてくれているのでちょっと違いそうです
そしてあるブログに行きつくと正にコレと同じ症状である事に気付く
それは水温によって開閉するサーモスタットバルブの不具合
基本車ではサーモスタットは1つしか使っていませんが、船外機のV型エンジンでは左右のバンクに独立して存在します
この事から自分の場合左バンクのサーモスタットがイカれて規定温度に成ってもサーモスタットが開かず熱くなった冷却水を外部に放出出来なくて警告音を鳴らしたと結論付けました!!
ここからは先は実際に原因究明した内容に成ります
先ずはエンジン全体を見渡せる様にアンダーカウルやロアーケースの取り外し
この作業今まで一体何回繰り返した事だろう…
一応インペラも確認しますが全く問題なさそうです
今度は燃料やエアーコンプレッションホース、冷却水がどの通路を通ってどお流れるかを把握する為にホース1本1本にマーキング
こうする事によって今後の整備性向上や頭の中で分かりやすくしておきます
そして冷却水の通路の詰まりを確認しますがコチラも問題無し
次はサーモスタットバルブの取り外し
オプティの2.5Lシリーズのサーモスタットはシリンダーヘッドの上部にサーモスタットが付いているので意外と簡単に外す事が出来ます
ダメであろう左バンク
右バンク
こちらが外れたサーモスタット
ちなみにマーキュリーのサーモスタットよく壊れるそうなので、ある程度年月のたったエンジンは壊れる前に交換する事をオススメ致します
今度は外したサーモスタットを単体点検
点検方法は水の状態から熱していき規定値でちゃんとバルブが開くかを見ます
(ちなみにオプティのサーモスタットは62℃からバルブが開く構造に成っていると言う情報をキサカから仕入れました)
こちらは多分65℃オーバーで開いたサーモスタット
上部のボッチょが上がってるのが分かると思いますが、左右共同じタイミングで開いてしまったので本当にサーモスタットが悪いのか⁉と疑いたく成ってしまいました
お次はサーモセンサーの点検をやりましたが整備書がある訳では無いので基準値は分かりませんが、コチラも左右共ほぼ同じ数値を示し、わざとカプラを抜くとちゃんとサーモセンサーの断線と出るので大丈夫かと思います
水温センサー抵抗値
60℃ 左右共5.2Ω
15℃ 右11.45kΩ 左12.18kΩ
60℃ 左右共5.2Ω
15℃ 右11.45kΩ 左12.18kΩ
今回の点検ではサーモスタットの不具合の確信が持てなかったので、とりあえず左右入れ替えて様子見と言う感じで組付けして試運転
(今度警告音が鳴った時に右バンクの異常が出たら確実にサーモスタットの不具合と確信が持てるのでこの様な対策をしました)
現時点では左右共同じ水量の放出
ベッセルビューでは65℃でキチンと熱い冷却水が出てるので、コレで使ってみる事で今回の原因究明は一先ず終了としました
そして2ヶ月後…再び警告音が鳴りデータには残らない一瞬のオーバーヒートが見られたので、いささか気持ち悪いので今度は新品に交換する為に部品を注文
届いた部品は…
今回変態ガイドのSHO275のサーモスタットも一緒に注文したのですが、やっぱりマーキュリーはアホみたいに値段が高かった
しかも造りを見ると明らかにちゃちい造りで国産と比べると直ぐに壊れそうな代物なのにがっかり
そして交換作業開始
組付け終了後の試運転では…
サーモスタットが開く63℃に到達する寸前にはほぼ冷却水が出てませんが、サーモスタットが開いてからは水量が上がってるのが明らかに分かるのでコレできっと悩まされたオーバーヒートは直った事でしょう
早く実際に湖上で試運転したい所ですが、しばらくは自分のボートで出る予定が無いので皆さんへの報告は当分先に成りそうです
おまけの整備はシースターのシリンダーオイルシール滲み
数年前にも一度交換しましたが、シースターのオイルシール滲みは定番の故障と成っております
シールの色が変わってました
今回左側だけだったので面倒なので片側のみの交換
慣れたもので15分程で交換作業は完了
エアー抜きツールの使い方を学習したので使ってオイル交換すれば楽に作業が出来ます
エアー抜きが終わったら漏れの確認をして作業は終了と成ります
以上、デッドスローでのオーバーヒート編でした