今年一番大きな出来事としては、やはりキッチンカー事業への参入です。
農家直営だんご専門店 ダンゴヤハチとして無事に団子屋を始める事ができました。
もう一つの大きなトピックとしては、今年の3月、2年ぶりに全国放送のテレビ番組 坂上&指原のつぶれない店に取り上げていただいたことです。
さすがにこの時は死ぬほど働いた覚えがあります。
その分、お客様からの嬉しい声が毎日届きました。
スーパーアスリート、鉄人スタッフ榊原さんが退職され、同時期に佐藤さんが仲間入りしてくれました。
そして、5年前に職場体験に来てくれた近藤君が社会に出て、時間のある時には鈴盛農園の仕事もしてくれるようになりました。
榊原さんがいなくなった後、林農場長が寂しそうにしているタイミングが多くあり、その存在の大きさを感じました。とてつもない体力の持ち主で鈴盛農園を支えてくれました。
佐藤さんとの出逢いが鈴盛農園の新事業への参入の決定打となりました。
人との巡り合いはすべて運命的であり、一番必要なタイミングで一番必要な出逢いがあるという言葉を僕は信じています。
今年から碧南市内でのマコモタケの栽培も始めることができました。
碧南で初のマコモタケ栽培農家となりました。
知立市でマコモ研究会として長年マコモ栽培をしてきたのですが、ずっと碧南市内での栽培をしたいと思い続けてきました。
芸能界にも愛用者が多い最高に美味しい焼きそば麺を作る「大磯屋製麺所」の磯貝さんのおかげでこの目標が叶いました。
ありがとうございます。
それから、人参以外の作物でメディアに取り上げていただく事が増えました。
ジャガイモに里芋、いろいろな野菜をいろいろな媒体で取り上げていただきました。
そこからインバウンドや、日本国内で生活する在留外国人向けの取り組みを意識し始めました。
碧南市を訪れる外国の方が宿泊する市内のホテルでは以前より野菜を使っていただいていましたが、ロビーのブースをお借りして鈴盛農園の商品を販売させていただけるようになりました。
健康を強く意識した戦略で販売商品を増やしていきたいと思います。ずっとやってみたかったお土産屋への第一歩です。
岡山県産業振興財団様に声をかけていただき、サスペンション付き耕運機のプロジェクトに参画させていただいております。
岡山県の企業とオートバイパーツメーカーのコラボレーションによる機械は非常にかっこいいデザインで、今後の展開を考えると非常に楽しく、ワクワクさせてくれます。
既存の取引先様は皆様が注文量を増やしていただき本当に嬉しく思っています。
はじめた頃は産直出荷がメインでしたので、委託販売、消化仕入というある意味不安定な出荷が全体の9割を占めていましたが今では安定した販売方法に切り替わってきています。
春からスタッフの林が農場長となりました。
鈴盛農園のような少人数の農園で農場長が必要なのには理由があります。
それは様々な人が集まってくれる農園だからです。
鈴盛農園は既存の雇用の仕組みとは異なる、緩やかな雇用を推奨しています。
彼は社員、彼女はアルバイト、彼は研修生という枠組みではなく、私たちの農園に関わってくれる人は全て仲間であると考えています。
一度何かをきっかけに縁があった人たちが暇を見つけて作業を手伝いにきてくれる事も多くあります。
短期の研修受け入れや職場体験なども行っているため、常時雇用のスタッフこそ少ないもののいつもいろんな人がいるようなイメージです。
そこを上手くまとめてくれるのが林農場長の役割です。
その規模感とはまったく釣り合わないほど、僕にはやりたい事が山ほどあります。
先述のキッチンカーによる団子屋は実店舗を他店舗展開しながら自社製品を生み出すファクトリー機能も持たせていくというイメージを持っています。
僕はこれからやろうと思えばラーメン屋とか、居酒屋もやると思います。
挑戦する気持ちと人との出逢いがあればどうにかなると思います。
鈴盛農園の人参スウィートキャロットリリィを使った加工品はラインナップを増やし、地味で地道な方法で海外を目指します。
アートに関わる仕事もしたいです。色々考えています。
たくさんの才能と出逢いたいです。
人との出逢いの数が鈴盛農園を強く、楽しくしてきてくれました。
これからもずっとそうです。
日本の農業をカッコよく!と声高らかに発信し続けてきましたが、この理念が鈴盛農園を武装してくれているのを体感しています。
来年の春で農業の世界に飛び込んで11年、鈴盛農園を立ち上げてからは8年が経ちます。
情熱の炎はあの頃より何倍も熱量を増して燃えたぎっています。