どーも
突然ですが、私の父と祖母は10数年口をきいていないほど仲が悪い様です。
二人は同じ敷地内でも離れに暮らしています。
私が理解できる範囲を超えた長年のうらみつらみがあるのでしょう。
「親子なのに」どうして?と思いますが、「親子だから」なのかもしれません
実は私も16歳くらいから父と祖母とは一緒に暮らしていません。
ですが農業を始めたいと思った時、祖母の力を借りるのは間違いありませんので
後からもめないためにも父に話を通しておこうと思い、それを伝えた時、
「そんなことをしたらおばあさんが私は孫に好かれてる、私の生き方は間違ってなかったと勘違いするだろう馬鹿なこと考えるな
」
と言われました。
私はその言葉を聞いた時に無性に、とても、とても悲しい気分になり、思わず
「なんでそんなこと言うんだよ」と言いました。
どうも父も祖母の話になるとこうなってしまいます
ばあちゃんも、ばあちゃんで、
「私の事嫌いで許せないのはよくわかってるし、もう諦めてるからいいよ」
の一点張り。
私自身、父と祖母を和解させる事ができるのは息子であり、孫の自分しかいないという使命感もありましたが中々うまくいきませんでした
今日のこと。
最近風邪でひきこもりだった私は、BBQで汚した倉庫の掃除を父に任せたきりで行ってなかったので、
もう一度掃除すると共に、後片付けをしてくれた父と祖母にお礼を持っていきました
その時父の口から、
「おばあさんの冷蔵庫開けたらあまりにも何も入ってないから食料入れといてやったぞ」
という言葉が
驚いてすぐ見に行くと、確かにいつもからっぽの冷蔵庫に食料が入っています
「おい、ばあちゃん!珍しく冷蔵庫がいっぱいじゃん」
そう言うと、
「お父さんがアンタに買ってきたものが入ってるんじゃない」
と言います。
「そんなことないでしょさっきお父さんがおばあちゃんのために買ってきたって言ってたよ
」
と言ったとき、おばあちゃんが静かに下を向いたまま、
「・・・そうか。ずーっとこのままかと思ってたけど、・・・世界は変わるんだね」
と嬉しそうに微笑みました
父も、孫が生まれて人が変わりました。
私が子供を連れて行くと誰よりも喜ぶし、誰よりもかわいがります
孫が生まれて、人を愛する気持ち、家族を想う気持ちが強くなったのかもしれません。
ばあちゃんの救世主は孫である私じゃなく、ひ孫のレオだったようです
誰にも溶かせなかった父と祖母の間の氷を、我が子の暖かい笑顔が溶かしてくれました。
帰り道、「ありがとうな」と息子を抱きしめ、嬉し涙をこらえて上を向きました。
わけもわからずただ微笑む小さな赤子ですが、とても頼もしく見えました
今日もお読みいただいてありがとうございました