東京ガスの系統用蓄電池事業の素晴らしい活用例 | 七転び八起きの爺さん

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東京ガスの系統用蓄電池事業の素晴らしい活用例

東京ガスは、自社保有と他社設備の運用権の両輪で、2030年までに最大7万世帯分の蓄電池容量を持つ系統用蓄電池ネットワークを構築します。 これは、再生可能エネルギーの有効活用と、日本の脱炭素社会実現に向けた大きな一歩です。

この事業の素晴らしい活用例は以下の通りです。

  • 再生可能エネルギーの出力制御問題の解決
    太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、天候によって発電量が大きく変動するため、電力系統の安定稼働に課題があります。蓄電池は、余剰電力を貯蔵し、不足時に供給することで、出力制御を抑制し、再生可能エネルギーの有効活用を促進します。
  • 送電網の強化
    再生可能エネルギーの普及に伴い、送電網の強化が求められています。蓄電池は、電力を貯蔵することで、送電網への負荷を軽減し、送電網の安定化に貢献します。
  • 電力市場での収益化
    蓄電池は、電力市場で電力を売買することで収益を得ることができます。東京ガスは、気象予報や発電所の稼働データなどを活用したシステムを開発し、市場価格が高い時間帯に放電するなど、効率的な電力取引を目指します。
  • 都市ガスの脱炭素化
    東京ガスは、都市ガスの原料を合成メタンに置き換えることで、都市ガスの脱炭素化を目指しています。合成メタンの製造には、再生可能エネルギーと水素が必要であり、蓄電池はこれらのエネルギーを貯蔵・供給することで、合成メタンの製造を支援します。

東京ガスの系統用蓄電池事業は、日本のエネルギー問題解決に大きく貢献するだけでなく、地域経済の活性化や雇用創出にもつながることが期待されます。 今後の展開が楽しみです。
 

補足

  • 東京ガスは、2023年に米国テキサス州で蓄電池事業を手がけるロングボウベス社を買収し、海外市場への進出も加速させています。
  • 日本のエネルギー企業や総合商社などが相次ぎ、系統用蓄電池事業に参入しており、今後ますます競争が激化する見込みです。

参考情報

【日経より】東京ガスが再エネの蓄電池網、30年に最大7万戸分 運用権も駆使 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC228UR0S4A520C2000000/