蓄電池で出力制御がなくなる?再生エネ豊富な九州で進む蓄電池ビジネスの現状 | 七転び八起きの爺さん

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蓄電池で出力制御がなくなる?再生エネ豊富な九州で進む蓄電池ビジネスの現状
九州で蓄電池ビジネスが活発化している


太陽光発電などの再生可能エネルギーが盛んな九州では、電力価格の時間帯変動を活用した蓄電池ビジネスが注目を集めています。具体的には、安い電力を充電して、高い電力を売ることで収益化を目指すものです。

西鉄と自然電力の取り組み
西日本鉄道と自然電力は、福岡県宇美町内に系統用蓄電池「西鉄自然電力バッテリーハブ」を開設しました。これは、バス車庫の敷地内に設置された大容量の蓄電池で、400世帯が1日に使う電力に相当する規模です。

この蓄電池は、電力価格を予測して電力を売買することで収益化を図っています。太陽光発電が豊富な日中に安い電力を充電し、夕方に需要が高まって価格が高くなったタイミングで売却することで、差益を得る仕組みです。

九州における蓄電池ビジネスの展望

九州では、今後ますます多くの企業が蓄電池ビジネスに参入することが予想されます。その背景には、太陽光発電の普及による出力制御の増加があります。

出力制御とは、太陽光発電の量が需要を上回った場合に、発電量を抑制することです。出力制御が発生すると、電力の卸売り価格は0円近くまで下落します。一方、夕方に太陽光発電量が減少すると、電力の卸売り価格は上昇します。

蓄電池があれば、安い電力を充電しておいて、高い電力を売却することで、出力制御による損失を補い、利益を上げることができます。

蓄電池ビジネスのメリット
蓄電池ビジネスには、以下のようなメリットがあります。

再生可能エネルギーの有効活用
出力制御による再生可能エネルギーの無駄な発電を抑えることができます。
電力系統の安定化
蓄電池によって電力の供給量を調整することで、電力系統の安定化に貢献できます。
新たな収益源の創出
電力価格の変動を活用することで、新たな収益源を創出することができます。

政府による支援
政府は、蓄電池ビジネスの普及を後押しするため、補助金や融資制度を設けています。また、電力市場改革を進めることで、蓄電池ビジネスがより収益性の高い事業となる環境を整備しています。

まとめ
再生エネ豊富な九州で蓄電池ビジネスが活発化しています。蓄電池ビジネスは、再生可能エネルギーの有効活用、電力系統の安定化、新たな収益源の創出など、様々なメリットをもたらす可能性を秘めています。今後、政府の支援も受けながら、九州における蓄電池ビジネスはさらに発展していくと予想されます。

九州で蓄電池ビジネスが活発化!
太陽光発電の出力制御をなくし、電力を売買で収益化。九州で注目される蓄電池ビジネスの現状とは?

#蓄電池ビジネス #再生エネ #九州
【毎日新聞より】安い電気を充電して高く売る 再エネ盛んな九州で蓄電池、続々https://mainichi.jp/articles/20240619/k00/00m/020/193000c