系統用蓄電池の仕組みと、メリットと、今後の市場規模について | 七転び八起きの爺さん

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「系統用蓄電池」は、電力供給網(通称:系統)に直結するエネルギー貯蔵装置で、電力価格が低い時間帯に電力を取り込み、価格が上昇した際に放電して電力を供給することで、その価格差による利益を実現します。

仕組み
系統用蓄電池は、電力系統(発電所から送配電まで、電力に関するシステム全体のこと)に直接接続されています。この大規模な蓄電池を、再エネ発電所や基幹系統につなげば、電力が余った時には蓄電し、電力が不足した時には放電することで、系統電力の安定化を図ることができます。

メリット

卸電力市場で収益を得られる
価格が安い時間帯に購入した電気を高い時間帯に売ることでその差分で利益を得ることができます。


ピークカットによる電気料金削減効果

電気使用量が少ない時間帯に蓄電池に電気を貯めておき、電気使用量が多い時間帯には電気を購入せずに、蓄電池に貯めた電気を使用することで、基本料金を削減できます。

非常用電源としても役立つ
災害時などに電力供給が途絶えた場合でも、蓄電池から電力を取り出すことができます。


市場規模
2023年の系統用蓄電池の市場規模は、1兆2609億円と予測されています。
2040年には、同4.4倍の3兆7835億円まで成長すると予測されています。