みなさん、こんにちは!
先日、Xでこんな投稿を見かけました。
専業主婦の母に科学館実験、博物館のイベント、紙漉き体験、クラシックコンサート、花火大会、○○狩りなど毎日のように外に連れ出されてイベントの体験をして育った私ですがそんなに体験ばかりしてもしょうがないということだけ言っておきます。
— omit (@moi54421636) August 14, 2023
賛否両論、ちょっとした話題になっています。
ちょうど夏休み。
あちこちでお子さん向けの体験企画が開催されていますね。
すでにわが子がみな成人してしまった私でも、
科学実験教室やキャンプなどの告知を目にします。
生徒さんからも、このような体験に参加した話をよく聞きます。
きっと、親御さんも頭をひねり、情報を見比べて、お子さんのためになる体験を選ばれているのだと思います。
夏休みに限らず年中、作文のネタ作りを兼ねて、お子さんにいろいろな体験をさせる親御さんもいます。
でも、お子さんの方は、あまりうれしそうではない。
いや、そんなことより家でゲームをしたりYouTubeを観たりする方がよいと愚痴を言うお子さんもいます。
全然おもしろくないし、ただ疲れるだけだ、と。
もちろん、体験のことで作文は書けません。
ネタ作りのために参加しているにも関わらず。
一方で、ごく平凡な日常を鮮やかに切り取って作文に書く子もいます。
たとえば、通学路でのことや、ちょっとした家族のやりとりなど。
子育ては、個々のご家庭で価値観が異なりますし、お財布事情も全く違います。
お子さんの性格も、もちろん考慮されるでしょうし、正解はありません。
でも、これだけは確かだと思うのは、
心が動く瞬間がどれだけあるかが、子供の人生を豊かにするということ。
お膳立てされた体験でも、心が動く瞬間があれば、それは成功だと思います。
反対に、日常にも、心が動く瞬間は無数にあります。
体験をさせるお金も時間もないご家庭では、それを悲観することも卑下することもありません。
いちばん大事なのは、「心が動く」ことを感じる子であるかどうか。
わが子が、
「別になにも感じない」
という人生を送っていたら…親としてやるせない気持ちになりませんか?
今の子たちは、「心が動く」ことを味わう余白がないのが問題だと思います。
情報過多、詰め込み過多で、ぼーっとゆっくり物事を考える時間がない。
だから、体験よりもまず、
焦りも不安もない中で、ただひたすら安心した時間を過ごすことを与えてあげたい。
そんなふうに思います。
夏休みだからこそ、
明日の学校や宿題、テスト、友達とのいざこざ等、
ぜーんぶ忘れてぼーっとできるのですから。
甘い?
今の子は、そんなこと言ってられない?
そうさせているのは、たぶん、大人です。
現在、愛媛県松山市にて、対面レッスンを行っております。
また、オンライン講座もございます。
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