みなさん、こんにちは!
ついこのあいだ、生徒さんに尋ねられたことがあります。
「除幕式にはハチ自身の姿もあった。」
という一文の意味がわからない。どういうこと?
という質問。
渋谷のハチ公の話なのですが、ハチ公の像ができたときに除幕式が行われたそう。
その除幕式に、ハチ公自身も参加したということなのですが、「ハチ自身の姿もあった」という表現になじみがないのか、理解ができなかったようです。
今の子たちは、このような表現がとにかく苦手です。
たとえば、
「祖母は私を見て目を細めた」
という一文も、理解ができません。
久しぶりに孫に会うことがうれしく、いつくしむように微笑むおばあちゃんというイメージがわかないのです。
翻訳をしている友人がいますが、
翻訳をする際、このようなネイティブでないと理解できない表現がとても難しい
と話していました。
今の子供たちは、日本語がうまい日本語学習者に近いところにいるのかもしれません。
近年、なにかと自己肯定感というキーワードが注目されるようになりました。
自己肯定感を高めることが必須、自己肯定感が低いのは問題であるように言われますが、
これは個々の人間に限ったことではないと思うのです。
生まれ育った土地や国についても、自己肯定感をもって生きるほうが健全ではないでしょうか。
英語を学ぶのももちろん大事だと思います。
でも、それ以前に、母国語に目を向けることはもっと大事だと思うのです。
現在、愛媛県松山市にて、対面レッスンを行っております。
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