今日はあの者からの返事は無いのか…
少し残念に思うものの、この前返ってきてたハナへの文を使いの者に渡せた事には安堵していた
とは言え、こちらからの返事も来ていないのじゃが…
こうなると仕事にも益々身が入らず、正信にまできつい目で見られてしまう
ワシとて、好きでこんな状態でいる訳では無いと言うのに…と理不尽に思えて来る
「はあぁ…」
「これはまた、随分と大きな溜息でらっしゃいますな」
ほら、こうやって又、嫌味が始まる
こうすれば、いずれ阿茶がやって来て自分の味方になってくれると分かってやっているのだから始末に悪い
もう一度溜息をついても気が乗らず、自然とハナや文の者に思いを馳せてしまう
二人には何か繋がりがあるのだろうか?
そう言えば文の者に、名すら聞いてなかった
次の文で聞いてみようか…
そんな楽しい想像は
「殿!」
こんな短い一言で終わらせられてしまう
溜息なんぞつきたくてつく訳では無いが、止まらぬ時もある
それも注意されれば尚更だ
この状況を終わらせる為に、ワシは仕方なく書簡の山に手を伸ばした
何とか一段落して、凝った体を動かしながら文机の左側を眺める
今宵は文が届いてくれると良いのじゃが…
もう何度目か分からぬ溜息をついて、床に入る準備をする
漸く自分の時間として考え事が出来ると思うていたのに、睡魔には勝てず、深い眠りに落ちていった
目が覚めると、一番に文机の脇を確かめた
ある…二通あるではないか…
ワシは小躍りしたくなるのを抑え、二通の文を交互に見る
どちらを先に読もうか…
つい浮かれてしまうが、阿茶や正信に見つかったら何を言われるか分からぬ
気を引き締め、朝餉の後はいつも通りに少し体を動かして
その後は文机に向かい、書簡等に目を通す
そして合間に、まずはハナからの文を広げた
ヤス様
私はヤス様の子を身ごもり、少々浮かれてたのかも知れません
貴方様が文字を読み書き出来ると言う事は、それなりのご身分であるという事
単なる町娘である私には相応しくない事でしょう
幸い、私は貴方様の事はお名前しか存じ上げません
このまま…
このままお別れするのが一番良いかと思います
もう、文も書かないで下さい
最後に…
私は貴方様と出会えて幸せでした
どうかお元気で…
ハナ
「そんな…」
ワシはすぐに密使を呼び、ハナを引き止める様命じた
頼む…間に合ってくれ…
・.。*†*。.・・.。*†*。.・・.。*†*。.・・.。*†
暑くなりましたね〜
私は大好きな季節なので、全然苦ではないんですが…
私の職場は夏でも「寒いな」って位の環境なんです
で、今日も外は暑かったんですが、やっぱり寒くて…
制服のカーディガン(少し厚手)を着てたら、「暑くないの!?」の質問責めに😂
いや、動いて暑くなったら脱ごうかと思ってたんですけれども
気付いたら終わるまで着てました🤣
私が半袖で仕事する日は来るのだろうか…🤣🤣
今回も読んで頂き、ありがとうございました