サムスン式仕事の流儀 ムン・ヒョンジン | さこのブログ~ワーキングマザーの料理修行

さこのブログ~ワーキングマザーの料理修行

都内在住、4歳と0歳の息子を持つOLです。
仕事と育児・家事で忙しい生活の中でも、家族にはなるべく手作りのおいしいものを食べてもらいたい。。。そんな考えで「頑張り過ぎない」パン・お菓子作りをしています。そのほか、読書、育児のことも記録しています。

サムスンSDIで働いた経験のある著者が

サムスングループ内の具体的な人物を例に出しながら

働き方、仕事の習慣、心構えについて述べる本。

タイトルの5年というのは、1万時間の法則に基づいています。

1万時間を投入すれば、その道のプロになれるというものです。

一日6時間、仕事の没頭すれば、1万時間は5年間に相当します。



業務の証拠を残すため、口頭ですませるな、必ずメールを送っておけ

ドレスコードに気を使え

出張報告書は出張の帰りの飛行機で書き終えろ

接待に心血を注げ、手土産・贈り物の心遣い

人間的魅力を磨け

上司の悩みを解決してあげろ、おべっかも仕事のうち

あの人と仕事をすれば、必ず何か学べる、と思ってもらえる上司になれ

ライバル企業との諜報戦に勝つ精神力を鍛えろ



と、日本流の実用書とは少し趣向に違う

ビジネススタイル。

特に最初にあげた、責任の所在を明らかにするときのために

証拠を残しておけ、というのは感覚が少し違うなぁ、と。

厳しい環境であることが伝わってきます。

また、日本ではいまだに欧州流の

休暇をたっぷりとってゆるやかに働くスタイル

がお手本に取り上げられることがありますが、

出張の帰りの飛行機で報告書を書くこと、スピードは命

という、がむしゃらに働くスタイルの方が

やはり正解だと思いました。

スズキの鈴木修社長も、著書の中で

新幹線のグリーン車の中で仕事をする

とおっしゃってましたし。



余談として、サムスンにおける幹部資質評価表が

付録についていましたが、中には



自分だけの趣味がある

毎朝2紙以上の新聞を読んでいる

2種類以上の月刊誌や週刊誌を読んでいる

会社近隣で10軒以上のおいしいお店を知っている



といった人間的厚みを問うものも含まれていました。

やっぱ、自分を鍛えるつもりで日々すごさねば

と思わされた一冊でした。

サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる/サンマーク出版



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