俊輔シート 地元日本人に年間6席

 【グラスゴー(英国)25日=石倉勇】セルティックの日本代表MF中村俊輔(27)がスコットランド在住の日本人のために「俊輔シート」を用意したことが25日、分かった。クラブ関係者によると、俊輔が24日に購入したのはホームスタジアム、セルティックパークの年間シート6席分。セルティック・サポーター側のゴール裏1階席で料金は1席当たり630ポンド(約12万5000円)。今季リーグ戦、カップ戦を含めた全試合観戦可能で、俊輔は総額約75万円を投じたことになる。

 在エディンバラ日本国総領事館によると、スコットランド全体で生活する邦人は約1000人。グラスゴーには300人でエディンバラには400人が滞在。リビングストンの「スコットランド日本語補習授業校」には50人の生徒が学んでおり、子供好きの俊輔はスタンドで自分のプレーを楽しんでほしいという希望を持っている。俊輔シートは横浜Mに在籍した時以来。昨季まで3年間在籍したレッジーナでは在留邦人が少なかったために実現しなかった。

 俊輔は25日午後、グラスゴー郊外のセルティックショップ開店イベントで一日店長を務めたが、約1000人のファンが詰めかけた。「驚いた。リーグ優勝に向けて、集中して試合をしていく」と、ファンへの握手とサインを丁寧にこなしていた。

中田27日デビューも

 【ボルトン(英国)25日=森昌利】プレミアリーグは24日、各地で4試合が行われた。日本代表MF中田英寿(28)が移籍したボルトンはホームでニューカッスルと対戦し、2―0で勝利した。移籍証明書が届かずプレミア登録ができずにいた中田英だが、25日に移籍手続きが完了し、27日のウエストハム戦(アウエー)からの出場が可能になった。

 中田英のプレミアデビューが近づいた。ボルトンの広報部長は25日、移籍手続きが完了したことを発表。27日のウエストハム戦に出場することが可能となった。

 しかし、アラーダイス監督は「中田のデビューは満を持した形で飾りたい」と発言。「ファン、メディアからの期待が大きいのは分かるが、プレミアのフィジカルに十分対応できるコンディションで出場させたい」と語り、中田英が100%の実力を発揮できる状態になるまで起用を控える方針を明かした。

 万全デビュープランの一方で、今週3連戦で選手が疲労気味であることも事実。アラーダイス監督の方針とは裏腹に、中田英をウエストハム戦でベンチ入りさせる可能性も残っている。

徳永獲り、バレンシア27日にも結論
27日リーグ開幕戦終了後

 【バレンシア(スペイン)25日=佐藤岳】アテネ五輪代表DF徳永悠平(21)=早大4年=が練習参加しているバレンシアが、同選手の獲得に関して今週末にも結論を出すことが25日、分かった。クラブ関係者が示唆したもので、27日のリーグ開幕戦、ベティス戦(ホーム)終了後に今後の方針を固める見通し。徳永は24日に早大のGK時久省吾(3年)、MF兵藤慎剛(2年)らとともにBチームの紅白戦に出場した。


バレンシアは徳永(右)の獲得に今週末にも結論を出すことになった(左は兵藤)
バレンシアは徳永(右)の獲得に今週末にも結論を出すことになった(左は兵藤)
 バレンシアが徳永の獲得に関して今週末に結論を出す姿勢を示した。クラブ関係者は「28日までに意見をまとめたい」と具体的な見通しを語った。今回は、早大サッカー部のスケジュールが終了する今冬の契約の可能性を見据えた上での練習参加と位置づけられており、そこで1つの結論が出ることになった。

 練習2日目の午後、徳永ら3選手はBチームで行われた40分間の10対10の紅白戦に出場。徳永が右サイドバック、兵藤は中央のMFを任され、同じチームにGK時久も加わった。3選手は合流直後のゲームに戦術やコミュニケーションの壁を感じた様子で、「動き方が難しかったですね」と徳永。兵藤も「後ろではボールが来るけど、前では来ない。相手の守備が結構軽いので前でボールを触れれば、もっといけそうな気がした」と悔しそうに振り返った。

 クラブの強化担当らも試合を視察。試合後はBチームのルイス・サンチェス・ドゥーケ監督らとも意見交換を行った。指揮官はユニバーシアードで6連戦をこなしてきた状況などを理解しており、「選手はかなり疲れていたようだ。ただ、時間がたつにつれチームにもなじんできたし、プレーはポジティブにとらえている」と能力には高評価を与えた。

 バレンシアは23日のインタートト杯、ハンブルガーSV戦で引き分け、最重要視していたUEFA杯進出に失敗。トップチームが27日の開幕戦に向けて緊迫感を募らせており、徳永らのトップ合流が延びている状況。25日もBチームとともに練習をこなした。

 クラブ側から最終結論が出されるまであと数日。徳永には多くのJクラブも獲得に乗り出しているだけに動向が注目される。

平山、完全別メニュー
右足の痛み引かず

 【アルメロ(オランダ)24日=星野杏子】ヘラクレスのU―20日本代表FW平山相太(20)は24日、本拠地ポルマンスタジアムでの練習を別メニューで行った。2得点を決めた20日のデビュー戦で負傷した右足首の痛みが引かず、ジム内で自転車トレーニングなどに1時間を費やした。

 前日は包帯を巻き、チーム練習に合流していたが、この日は完全別メニュー。「痛みは少し減りましたが、まだ思い切り蹴ることができない。ひねったりすると痛い」と話した。25日は練習が休みだが、28日にはホームでフローニンゲン戦が控える。チームの医学スタッフも「右むこうずねの打撲。26日には練習に合流できる。試合も大丈夫だろう」と説明した。練習後には20日の試合で欠けた前歯の治療のため歯科へ直行した。

俊輔ベッドルーム4つ豪華一戸建て

 【グラスゴー(英国)24日=石倉勇】セルティックの日本代表MF中村俊輔(27)がグラスゴーでの拠点をついに決めたことが24日に明らかになった。

 クラブ関係者によると、待望の新居は同市南部に位置し、周囲には広大な公園やゴルフ場なども点在する高級住宅地だ。サッカー選手やデザイナーらが多く在住しており、セルティックパーク周辺の同市東部など、治安の悪い地域も多いグラスゴーでは、最も安全とされている。

 家探しに約3週間を費やした俊輔が最も気に入ったのは、中古物件の美しい一戸建てで、4つのベッドルームを備えている。24日までに借家契約を完了させた。現在単身赴任で市内の高級ホテルを拠点としている俊輔だが、家族のみならず、専属トレーナーの小池氏が今後、スコットランドで同居する場合でも、快適な生活環境を手に入れた。

 28日のアウエー、ダンファームリン戦終了後、9月7日の日本代表―ホンジュラス戦(宮城)参戦のために一時帰国予定の俊輔は24日の約30分間の居残り練習。「シュート練習。このボールが重いから、筋トレみたいな感じ」とボール約15個を背負いながら登場した。マイタ社のリーグ公式球に慣れるために“特打ち”をして初ゴールを目指す。

徳永バレンシア初練習「実力十分」


バレンシアの練習に参加し持久走をこなす徳永(左)と兵藤
バレンシアの練習に参加し持久走をこなす徳永(左)と兵藤
 【バレンシア(スペイン)24日=佐藤岳】23日にスペイン1部のバレンシアの練習に合流したアテネ五輪代表DF徳永悠平(21)=早大4年=が上々のスタートを切った。トップチームは同日、ホームでインタートト杯、ハンブルガーSV戦を戦ったため、徳永は早大のGK時久省吾(3年)、MF兵藤慎剛(2年)らとともに、Bチームの練習に参加。ルイス・サンチェス・ドゥーケ監督は「経験もあるし、このレベルでやるには十分な実力がある」と絶賛した。

 練習内容は3分間×6本の持久走と8対8のミニゲーム。数日前までユニバーシアードで6連戦をこなしてきた徳永にとっては過酷な内容となった。「かなりきついっす。練習の印象? それどころじゃないくらい、きつかった」と振り返った。

 昨年から徳永に注目してきたバレンシアのフロント陣は今回の練習で現場の最終的な判断を仰ぐ狙いがある。マヌエル・ヨレンテGMは「現場もきょうの練習では好印象を持ったようだ」と話し、25日以降にはトップへの合流を予定。

 23日夜にはホームのメスタージャでインタートト杯を観戦。ハンブルガーSVFW高原直泰とも会い、激励された。24日の午前練習は疲労からプールでの調整となったが、初の練習参加は順調な滑り出しだ。

ジニーニョ決勝弾!広島3位浮上
J1第20節

 広島は2―1で大宮に競り勝って3位となった。


 広島 
勝ち点 34
2 1-1
1-0
1  大宮 
勝ち点 25
▽得点者[広]ガウボン(前13分)[宮]森田(前22分)
    [広]ジニーニョ(後44分)

 広島が2戦連続の劇的なロスタイム弾で3連勝し単独3位に浮上した。

 最後のワンプレーだった。途中出場のMF李漢宰が「誰か触ってくれ!」と蹴った左サイドのFKにゴール前に陣取ったDFジニーニョが飛びついた。後頭部に当たったボールはゴールに吸い込まれ勝ち越し。「自信を持っていった」J初ゴールにブラジル人DFは胸を張った。

 8月の北海道キャンプ中に右ひじを脱きゅう、全治3週間と診断されたDF服部もプロテクターをつけて出場。前半13分には左サイドから切り込みFWガウボンの先制ゴールを演出。この試合で自らが持つ連続フル出場記録も95に伸ばした鉄人は「中途半端に行くとまた痛める。当たるときはしっかり当たらないと」と守備でも貢献した。

 「優勝争いが単なる飾りの言葉じゃなくなってきた」と小野剛監督(43)。逆転Vへ手ごたえは十分だ。(藤原 邦充)

G大阪が磐田を逆転
J1第20節

 2位・G大阪は3―1で磐田に逆転勝ちし勝ち点を38とした。


 G大阪 
勝ち点 38
3 0-1
3-0
1  磐田 
勝ち点 31
▽得点者[磐]前田(前24分)[G]フェルナンジーニョ(後21分)
    [G]アラウージョ(後28分)[G]アラウージョ(後39分)

後半28分、決勝ゴールを決めたG大阪・アラウージョ(GK佐藤)
後半28分、決勝ゴールを決めたG大阪・アラウージョ(GK佐藤)
 “いてまえサッカー”の勝利だ。G大阪が、力ずくで磐田をねじ伏せた。主役は、得点王のMFアラウージョ。1―1の後半28分。ペナルティーエリア付近からFW大黒とのワンツーパスで逆転弾を放つと、同39分には相棒のFWフェルナンジーニョからの左からのパスを、落ち着いて左足で決める今季20得点目。「2つともいい感じで入ったから、GKがよく見えていた」と、表情が緩んだ。

 得点ランクは、2位大黒らに7点差を付ける独走。この日、1アシストしてリーグ戦10アシストもハース(千葉)と並んでトップタイ。ナビスコ杯も得点王タイ。「ゴールを取れて、なおかつアシストもできるのはとてもプラス」と、サムライを愛するブラジル人は、リーグ“2冠”の喜びをかみしめた。

 右からシジクレイ、宮本、山口と一新された3バックも踏ん張り、かつて優勝を目指すたびにはね返された、磐田の壁を乗り越えての勝利。「失点以外は完ぺきにコントロールできた。選手たちはタフになった」と西野朗監督(50)。これからも攻め続けて、鹿島が落ちるのを待つ。(田中 孝憲)
 
◆川口が負傷退場

 日本代表GK川口能活(30)=磐田=が24日のG大阪戦(金沢)で左ひざを痛めて前半19分に途中交代した。

 他の選手との接触はなかったが、前半19分に左足に急に力が入らなくなり、ピッチに座り込んだ。そして、自ら交代をベンチに申し出て、担架に乗ったままピッチを後にした。この日はアップのときから左ひざ付着部の筋肉に違和感があり、かたくなった状態だったという。「できるかなと思ったけど、こらえきれなかった」と川口は話した。

 13日のナビスコ杯・千葉戦(ヤマハ)でFW林と接触し、左ひざを打撲。その後は「ずっと痛みがあったけど、なんとかごまかしてできていた」と川口。高橋チームドクターは「前(千葉戦)のやつだと思う。きょう急にかたくなったみたいだ」と話した。25日に浜松市内の病院で検査を行う予定だが、日本の守護神が長期離脱する可能性も出てきた。

横浜M、再開後連敗…3連覇絶望的
J1第20節

 横浜Mは川崎に敗れ、史上初の3連覇は一層厳しくなってきた。


 横浜M 
勝ち点 27
0 0-1
0-1
2  川崎 
勝ち点 27
▽得点者[川]マルクス(前39分)[川]中村(後19分)

 優勝を考える余裕はない。連敗を喫した横浜Mの岡田監督は「優勝争いとか言える状況ではないことは選手も分かっている」と話した。20日の磐田戦を「(就任して)3年で最悪の試合」と反省し、4バックから3バックにシステムを変えた。4バックで攻撃的なサッカーをしたいための苦渋の決断だった。「理由はマグロン。4バックだとマグロンは攻撃のときに下がって、守るときに上がってしまう。逆のパターンでないと。マグロンはいい選手。彼を生かすには3バックで後ろを堅めないと」

 それでも勝てず、DF中沢は「個人個人は頑張ろうというのはあるけどそれがチームとして動いていない」とうつむいた。「戦い方の意思統一が必要。外国人が入って歯車が合わなくなっている」と岡田監督。「このままでは終われない」指揮官の気持ちが選手に伝わるか。(三宅 篤)
 
◆久保、今度は左ひざ負傷

 横浜MのFW久保竜彦(29)が今度は左ひざを痛めた。23日の練習でシュートを打った際に痛みを訴えたもので左膝蓋(しつがい)骨じん帯付着部炎症で25日の様子次第では精密検査を受けることになる。これまで痛めていたのは右ひざで、左は初めて。川崎戦で遠征メンバーに入っていたが前日夜に急きょメンバーから外れた。同じく急きょメンバーから外れたMF那須大亮(23)は右太ももに痛みを訴えて25日に検査を行う予定。

MF玉田弾!リーグ戦7試合ぶり一撃
J1第20節

 大分と対戦した柏は日本代表FW玉田圭司(25)がリーグ戦7試合ぶりのゴールをあげ存在感を証明。試合は1―1で引き分けた。


 大分 
勝ち点 19
1 0-1
1-0
1  柏 
勝ち点 20
▽得点者[柏]玉田(前30分)[分]マグノ・アウベス(後29分)

 天性の嗅覚(きゅうかく)が、ゴールチャンスを逃さなかった。前半30分。FWレイナウドが、中央でMF小林から渡ったボールを右サイドへドリブル。敵陣深くまで切り込むとグラウンダーでクロス。フリーでゴール前に詰めていたMF玉田が、左足のインサイドで冷静に蹴り込んだ。

 試合の流れを引き寄せる貴重な先制弾。第13節の広島戦(7月2日・柏、1―1)以来となる今季2得点目。「自分のゴールでチームが勝てば最高だったんだけど…」惜しくも引き分けに終わったが、久々のゴールを挙げて照れ笑いを浮かべた。

 この日は、本来のFWではなく、左MFで先発した。これまでトップ下での起用はあったが、中盤の左サイドは初めて。低い位置でボールを受けるチャンスを増やし、最大の持ち味であるスピードあふれるドリブルをさらに生かすことが狙い。「納得いくものじゃない」と不満そうに振り返ったが、何度か攻撃の起点としてチャンスを演出し、応用力の高さを披露した。

 もっと存在感をアピールしたい。代表では30試合に出場しながら7得点。12試合で5得点を挙げている大黒に比べると見劣りする。海外組を招集しなかった東アジア選手権では、巻や田中達といった若手がメンバー入り。代表の座が、危うくなってきた。「何も代表のためにやっているわけじゃない」と強がったが、定評あるドリブルに加えて得点能力を示すことこそ、代表切符を確保する最短距離だ。

 1か月半ぶりのゴールより「勝てる試合だったのに…」と、あくまで勝敗にこだわるエース。J2降格のピンチにさらされているチームの救世主になれば、自分の明るい未来も自然と見えてくる。(小谷 竜一)