こんにちは!
ツナガリMusic Lab.の武藤紗貴子(@sakiko_lab)です。
先日よりブログに書いていますが、昨今のコロナ拡大の情勢をうけて「今こどもたちのためにできること」を毎晩企んでいます◯
そして昨日は、対コロナ緊急企画第二弾。
先生向けオンライン講座「先生のためのABA発達支援講座」がスタートしました。
第一弾「オンラインレッスン」の記事はこちら^^
ツナガリMusic Lab.が「障害児教育専門の音楽教室」として地域の音楽教室の先生、音楽家、福祉施設の方、学校の先生たちをサポート。協力体制で地域の子どもたちを一緒に支えていく、そんな取組です!
◉先生たちもどうしたらいいのか迷ってる。
ツナガリに通っている生徒さんの中には、以前は別の音楽教室に通っていたけど、、という方が少なくありません。
- 「他の教室に通ってたんですけど、うまくいかなくて辞めてしまって・・・」
- 「大手の教室のグループレッスンで、だんだんスピードについていけなくなって・・・」
- 「自宅の近くにも”受け入れ可能”という教室はあるんですけど、迷惑を掛けてしまいそうでハードルが高かったんです・・・」
- 「どうして、この子はこの行動をするのかわからない」
- 「どうサポートしてあげたら子どものためになるの?」
- 「知的なおくれがあると思うのだけど、親御さんになんて相談したらいいの?」
- 「ちゃんと教えてあげられなくて申し訳ない・・・」
そうなんです。
先生たちも指導に迷っていたのです。
「こどもたちのために」という思いがあっても、うまくいかなかった。手探りでの指導では限界だとおもい、相談してくださったのです。
だから今回の企画をスタートしました!
先生たちをサポートすることで、地域の教室に通う子ども・親御さんも救われるとおもうのです!!
◉オフラインでやってきた先生向け発達支援講座
実はオフラインでは先生向け講座は2年前から実施してきました。
ひょんな出会いで塾の先生と小学校の先生にお会いし、
「先生のための発達支援講座」を開いていました◯
この講座をやっていく中で、
正しい知識・視点を知るだけで、先生たちの困り感、さらには子どもたちの困り感を解決していくことができると確信がもてました^^
去年からは、先生たちへの講座をすこし柔らかくリライトして「お母さん向けの講座」も続けてきました。
そんな実績を活かしての今回オンライン講座なのです。
◉そして今回、初のオンラインレッスン!
今回試験的にオンラインレッスンを受けてもらったのは、音大時代からの友人市原由里香さん^^
ジャズピアニストとして活躍しながら、東京でピアノ教室をしている彼女から、昨年の冬に「さきこがやっている講座、私も受けてみたい!」と連絡をもらったのがきっかけです。
今回は、夙川教室と東京の教室とをZOOMで繋いで、約2時間の講座をおこないました!
1回目のクリスマスコンサートでジャズピアノを
披露してくれた”ゆりか先生”ですよ!
すこし中身もご紹介します♪
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本日の講座のプログラム
- 自己肯定感とは?
- ABA(応用行動分析)の考え方とは?
- ABC分析・行動の機能「なぜ、その行動をするのか?しないのか?」
- 環境設定の工夫「困った行動には先手必勝!9つの引き出しを使いこなそう!」
- ケーススタディー
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1)自己肯定感とは??
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最近では”自己肯定感”を題材にした書籍も増え、人によって色んな解釈をされています。
ツナガリではどのように定義をし、どんな子どもの姿を目指しているのか、なぜ大切なのか、高める為には何が大切なのか、まずは認識をすりあわせながら説明します^^
”失敗の受け止め方”の違いのスライド
2)ABA(応用行動分析)とは?
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ABAは、心理学の1つで、療育だけでなく、カウンセリングや企業のコンサルティングなど、様々な場面で使われている考え方です。
アメリカでは自閉症児の療育で州によって保険が適用になるほど、効果が認められている理論です。
詳しくは、こちらをご覧ください!
実際にどのように役に立つのかということを具体的なお子さんの事例をもとにお話しました!
3)行動の分析・行動の機能の話
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”ABC分析”という行動の前後を3つの箱に分けて分析する方法があること、行動には4つの機能があることを確認していきました!
"ABC分析"と行動の”機能”の説明スライド
4)環境設定の工夫「9つの引き出し」
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困った行動が起こってからでは、子どもも大人も対応が大変・・・
実は、環境設定の工夫が”支援の8割”なんて言われるくらい、とても大事なポイントです。
9つの具体的な支援の引き出しについて、”どんな視点でどんな工夫ができるか?”一緒に考えていきました!
5)ケーススタディー
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実際に由里香先生が担当している生徒さんの気になる行動について、
行動の分析と支援の方法を一緒に考えていきました。
『難しい、好きじゃない曲が出てくると先生の顔色を見ながら泣いてしまう・・・』とのこと。
行動の機能は「逃避」と「注目」が考えられると分析し、
それぞれの機能に対しして、処方箋を出していくイメージで支援を一緒に考えていきました。
たとえば・・・
「逃避」に対しての支援
・レッスン開始時に予定を相談して、本人が「やりたい」と思えるような納得できるような予定を立てて、紙に書いておくこと。(そして、終わったら花丸いっぱいの紙を持って帰れるようにする◎)
・「難しい」と感じたとき、「どこまでなら頑張れるのか(量)」等を本人が意思決定して、少しでもできて終わりにすること。
「注目」に対しての支援
・泣いてしまったときには大きく反応せず、待つこと。落ち着けた時に「落ち着けたね」と行動を認めること。
今からすぐにできそうな支援を一緒に考えることができました(^^)
◉まとめ
今回はあっという間の2時間でしたが、ゆりか先生とはこれからも講座を継続していくことになり、この先もとても楽しみにしています♪
同じ想いのある先生とこうして情報交換できる、
「がんばろう」と言い合えることがこんな時だからこそ本当にうれしいですね!
これからは、もっと色んな教室の先生たちや教育現場の方々と繋がれるように情報発信であったり、交流の場を作ったり、といったことにチャレンジしていきたいと思います。
最後に受けてくれた由里香先生の感想をご紹介!
・今回、紗貴子先生のABA(応用行動分析)講座を受講し、大きく3つの気付きがありました。
・子どもたちの一つ一つの発言や行動を見落とさないことが、解決方法を考えるためにとても重要であること。
・ちょっとした思いやり、工夫が対人間関係でとても重要であること。
・講師、または保護者の自己肯定感を養う一つの材料になりうるということ。(ABAの考え方を元に実践して上手くいった、という経験を積み重ねることによって大人が自信を持てるようになる)
・「これならできそう」と思える内容が多かったので、ハードルがそこまで高くなく、気軽に実践してみようと身近に感じることができる講座内容でした!
由里香先生のブログはこちらです(^^)
・ABA(応用行動分析)にご興味のあるある方
・発達障がいについて改めて学びたい方
・生徒さんのことでご相談がある方
などなど、お気軽にお問い合わせください♪
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武藤 紗貴子