恐怖の大王には名前がある | 【広い心】

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五島勉著者
【ノストラダムスの大予言最終解答編】
1998年6月末発行本より
文章を加筆編集して
五島氏の話を私なりに紹介します
(ご本人からの許可は手紙で頂いています)


【五島さんの苦労】 の続きです



「上空の汚染等による危機」


【初巻】の予見と現実の危機が段々重なってきた。
これでは人類本当にまずい、

 

どうなるんだろう?

 

私の心には、なんとかしてクリアしたい未解決の奥の山があった。
それはやはり「ノストラダムスの真意」だった。

 

私は彼の「恐怖の大王」の正体を推理・解釈し、
その多くが「当たった」ように見える。

 

しかしノストラダムス本人から見て、
本当に私の解釈でいいのかどうかわからない。
彼自身は別の「恐怖の大王」を予知していたのかもしれない。
多くの危機の中から、決定的なものを予知し、
それが真の恐怖の大王だと考えていたのかもしれない。

 

他にもどう解いていいのか正確にはわからないものが多くある。
これがキチンと解けないと、未来全体も本当にはわからない。

 

ノストラダムス自身の直接の資料を持っていて
教えてくれるような人がいないだろうか?
それを探してみようと思った。

 

具体的な探索へのキッカケは、
鈴木さんというジャーナリストとの出会いだった。

 

鈴木さんは宗教関係に詳しいベテラン記者で、
欧米の宗教ジャーナリストや予言研究者などと、
直接コンタクトできるルートを持っていた。

 

その彼に依頼してから月日が経ち、

もう1997年の秋になっていた。
ようやく返事がきて
「ノストラダムスの真意を知っている現地の人々が見つかりました」


「五島さんへの先方からの通告があります」

 

通告の内容は
「われわれは、ノストラダムスの故郷の南フランスで、
彼から伝えられた大予言の究極の秘密を、
またはそれ以上の秘密をひそかに守ってきた同志の集団です。
遠い国で予言の真意をつかみきれず、
困惑しているあなたの手紙と質問を先日仲介者から入手しました。
われわれはそれを検証し、あなたの経歴もできるだけ調べました。
その結果、この際、彼の予言の真意を知らせれる限度で
あなたに知らせたほうがいい、と決定しました。
本当に知りたいのであれば、
南フランスのサロン・ド・プロヴァンスにある
ノストラダムスの墓の前へ、必ずあなた1人で来なさい
1997年11月中旬にここに来なさい。
あなたが彼の墓の前に立ち、恐怖の大王の真の正体を、
大予言の最後の秘密を、人類や世界の究極の運命を、
目をそむけずに知る勇気があることを祈って、通告を終わります。」

 

「直接聞いたといっても、
霊感師や巫女さんを通じての直接だったとしたら?」
私は鈴木さんにこう言ってみた。

 

「僕も心配しましたが、どうもそうではないようです。
間に立っているフランス人記者が、
そのへんはある程度確認してくれてましたから。」

 

話しによると、この通告のグループは、
どうやらノストラダムスが生きていた頃から、
直接ノストラダムスの口から聞いて秘法として守り、
400年以上もの間、世代から次の世代へと口から伝えられて
今に至っているらしい。

 

何度か通告グループとの間のやりとりで、
恐怖の大王の名前があるというヒントを頂いた。
それは頭文字が「J」であること
色々と考えたが、私にはわからなかった。
早く先方に会って話しを聞かなければ、という思いがつのった。

 

通告グループに直接会うまでに、
ノストラダムスの謎である空白期間の秘密を解けば
何かがわかるかもしれないと
アヴィニョンへ行って色々と調べた。

 

そして指定された約束の日の場所、
南フランスのサロン・ド・プロヴァンスにある
ノストラダムスの墓の前へ行ってみた。

 

中は古いカトリック教会で、暗くてもランプはついている
聖母や聖人の彫刻像などが祀られている場所。

 

正面聖壇に向かって礼儀をすますと、
「ヴォアラ!」という声をかけられ、2人の修道士を確認した。

 

「こんにちは、はじめまして、あなたは東京の五島勉さんですね」
「修道士のビノです」
「ブラザーのセルジュです」

というふうに彼らとフランス語で交わし始めた。

 

「われわれの修道院は、
由緒正しいプロヴァンスに多く存在する内の1つで、
15世紀から続いています。」

 

「実はここに来るまでに、私(五島)は、ノストラダムスの経歴を調べ
ノストラダムス自身が予知能力を極める為に、
どこかを訪れていたことを知りました。
その訪れた場所は、あなた方の修道院だったと考えていいですね。」

 

「おっしゃるとおりです、それは他の修道院も、
ノストラダムスにいろんな知識を提供したりと協力しました。」

 

そして「最も神聖な時期の秘密をどう解くか?」というテーマにたどりついた。
それは主イエスがいつまた来られるかという時期の秘密になった。
「あのたぐいまれな予言の中に」

 

「それは、あの十巻七二番の彼の詩が!」
「ウィ」
「1999年7の月、恐怖の大王が空から降りてくるだろう」
何度となく口ずさんできたなじみ深い詩だった。

 

「恐怖の大王には、れっきとした名前があり
恐怖の大王のイニシャル(頭文字)が「J」だと
ここに来る前にあなた方から教えていただいてた。」

 

「あのJは、言うまでもなく、まもなく再臨されるであろう
主イエス・キリスト─Jesus Christ─の頭文字のJです」

 

「イエス・キリストの再臨」
西暦30年頃だったか、ハリツケにされて死んだイエスが
三日後に生き返って天に昇って、
いつかまた人類を救うために、天から降りて来るっていう話
それがイエスの再臨といわれている。

 

ノストラダムスの予言を読まなくても
「聖書」のイエスの弟子が残した予言部分を読めば、
誰でも一読明確にわかる。

 

その再臨には、前提として、
あらゆる最大限の破滅をともなって来ることが条件になっている
ある意味、核戦争よりも、ダイオキシンよりも、オゾンホールよりも、
放射能よりも、ずっと恐ろしい意味が込められている。

 

では、そういった再臨の時期はいつ来るのか、
その聖書には書かれていない時期を、
ノストラダムスが解いて予言したのだ、と
それが「1999年7の月」の詩だと、ピノ師は言った。

 

したがって「恐怖の大王」とは「再臨するイエスのこと」
「1999年7の月」とは、実際に地上に来られる期限
だと。

 

ノストラダムスが「再臨」を認めたのか?

 

ビノ師が本当にそれらを受け継いでいるのなら、
その証拠を私は見せてもらっていない。
私はそのことを彼に話し突いてみた。

 

「もちろん、自分は、その証拠を示すことができます。
それは、恐怖の大王よりも最も重大なこの詩です。」

 

側にいるセルジュが抱えていた一冊の本を手に取り、
ビノ師はその本のページを開いて見せてくれた。

 

私はそれを覗き込み、その本が1568年に出版された
ノストラダムスの、もの凄い古い版の原本
であることに気づいた。

 

ビノ師は、開いたページを指した。

 

「逃げよ逃げよ、すべてのジュネーヴから逃げ出せ
黄金のサチュエヌは鉄に変わるだろう
巨大な光の反対のものがすべてを絶滅する
その前に大いなる空は前兆を示すだろうが」
『諸世紀』九巻四四より

 

確かに恐ろしい最大級の表現が使われてはいる。

 

「いいですか、この言葉をよく見なさい、この究極の単語を!」

 



【再臨の隠された秘密】に続く