遊女のウェディング事情。彼氏彼女と身請けの事情。 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫


遊女のウェディング事情。













こんばんは

シェリーです。

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今日のテーマは





遊女のウェディング事情







そもそも遊女は遊郭で働く女の人たちのこと



遊女たちは基本的に年季があって、その決められた年季があけるまではお店に奉公しないといけないの



遊女というと、現代のお仕事と完全に互換できるお仕事がないから、ちょっと勘違いされがちだけれど、夜のお供専門の人というわけではないのよ。




遊女の働く遊郭ではお座敷遊びのように、芸を披露したり、お酒を振舞ったりするところでもあったの。
もちろん、お店によって違いはあっただろうけれど、お店に入ってすぐに女の人とお布団へ、っていうことではなかったみたい

お座敷での信頼度などもきちんと見ているお店もあったようで、高級なお店だとそうそう簡単にはそこまでたどり着かなかったようよ。



だから、そもそもお金のかかる遊びだったわけだけれど、個人の遊女を激烈に好きになってしまって、自分のものにしたい というお金持ちもあらわれるわけね。


さっきも言ったように、遊女はどれほど売れっ子の遊女であろうと、お店との年季が決まっていて、その年季があけるまでは基本的にはお店から出ることはできなかったわけね。

それに遊女は自分の身なりを整えるために、着物やかんざしなどを借金して手に入れることがほとんどだったから、まさしく遊郭というところに縛られていた身なの。




それでも、その遊女が欲しい!!! または、恋愛してしまって結婚したい!!! ということがある





そういう時はどうしたか。




とても単純明快なシステムがあったの。

「遊女の借金を全て返す」

そして、「お店に違約金に相当するお金を支払う」


それで遊郭から遊女を出すことができた。



これを、身請けといったの。




さて、お店としては売れっ子になればなるほど手放したくないわよね。


だから自然と売れっ子のほうが身請け金は高くなっていった



だから見初められて身請けされる遊女がいても、それが遊女自身が好きな人とは限らなかった。


むしろ、お金をもっていればもっているほど身請けができるので、よっぽどな大尽でないと身請けできなかったわ。




曽根崎心中のようにお互い恋愛関係にあっても、醤油屋のただの手代である徳兵衛が、お初と簡単に夫婦になれなかったのも納得だし、

情けないけれど、封印切のように自分のお金じゃなくて他人のお金に手を付けて身請けしてしまうなんてこともありえるハナシ



そして、そういうハナシが、けっしてお金持ちじゃない町人たちや商人たちに広く受け入れられた当時の世相にも納得だわ。




遊女は美しくも儚い存在。




だからこそ、物語のキーパーソンになることが多かったのね。





シェリーでした











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