「四」天王寺のヒミツ
このブログのスタッフのシェリーです
文楽の太夫の
さて、今日のテーマは
四天王寺
大阪は北が梅田、南が難波。
これがまず思い浮かぶ主要都市だと思うのだけれど、忘れてはいけないのが、天王寺！！
梅田・難波は、いわゆる土地開発をしてできた都市で、豊臣秀吉のころ以降、とくに江戸時代に整備された街
その昔はこの梅田と難波はそもそもなかったの
そう
大阪湾だったから！！
上町台地より低いところは海だったので、昔々は人々の住むところは上町台地から東だったのね。
その上町台地の西端にあたるのがこの天王寺。
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天王寺駅キーホルダー
有名な四天王寺がある街。
四天王寺がある由来で天王寺と呼ばれているのだけれど、なぜ、四天王寺は「四」天王寺なのか
まずは1499年に遡るね
むむ、今までご紹介してきた時代よりやや前に遡ることになるわね
でも、安心して。
今日はもっと遡ることになるから！！
まずは、その1499年。
そのころ記された書物にこんな文章があるの
天王寺の門前町は七千間在所である
って
つまり四天王寺の門前の町には7000軒の家があったということなの！！
どうしてこれだけの人が集まったかというと、さっきの話、上町台地の西側は海だったっていう話にもどる
四天王寺は上町台地の西の端に位置するの。
つまり、港の玄関位置にあったのね
ということは貿易や交易が盛んに行われていた場所だったの。
そしてあの立派な四天王寺が海に面してバアアアアアアアンとそびえていたのだから、さぞかし豪華な眺めだったに違いないわ
ところで
この四天王寺が、古墳の上に建てられているって知ってた！？
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ザ・古墳群
まさか、世界遺産にもなった大坂の古墳の上にあるとは！！！
その古墳の持ち主は
誰よ
古墳の上に四天王寺を建てようなんて思ったのは！！！！
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人
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よ！！！！
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なんと聖徳太子だったの！！！
物部ときいてピンときた人もいたのじゃないかしら
物部さん家と蘇我さん家の争いがあったことに
聖徳太子は蘇我さんに味方したの。
それで、蘇我さんが勝利するよう祈願して、四天王像を作った。
争いは蘇我さんが勝利。
聖徳太子はそれを記念して争いに負けた物部さんのところに四天王像をまつるためのお寺を建てたというわけ
結構生々しいわね
だから、「四天王寺」なの。
まあ、いずれにしても歴史的には勝った方の歴史が続くわけだから（その後も蘇我さんは滅ぼされちゃうし、平家さんだって滅んじゃうわけだもんね）、人間ってなんていつまでたっても人間らしいんだろうとわたしは思っちゃったの
さて、お彼岸シーズンには大阪のお詣りコースの定番なのだけれど、実はそこに四天王寺前夕陽丘の地名の秘密があるから、もう少しお付き合いくださいね
四天王寺の西門には聖徳太子の筆で「釈迦如来転法輪所、当極楽土東門中心」と書かれた額があったそうなの。
これ、どういうことかというと、四天王寺の西門から極楽浄土の東門に通じているってことなの
ロマン！！！
そして、四天王寺の西門から大阪湾に沈む夕陽を拝んで、極楽へいけますようにって願うのが、日想観っていうんだって
（たぶんコレかなり大ざっぱな解説だから、本当に仏教的なことが知りたい人は専門的な人にきいてね）
というかなりロマンチックな名前の由来、それが四天王寺前夕陽ヶ丘という土地なのです
日本語って土地名ひとつとっても複合的に歴史的な意味合いがあるから面白いわよね。
簡単に土地名なんてかえないでほしいわ。
シェリーでした
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