糸 | 后バー有楽のブログ(さきバーうらく)

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交通会館地下1Fにある日本酒バーの日替わり女将が日々をつづります。

お疲れ様です。
月曜日女将のメグミです。

すっかりお正月気分も
抜けた頃でしょうか。

1月も既に半月以上が過ぎ
明日には「大寒」を
迎えようとしています。

御存知のように
1年で最も寒くなると
言われている時期。

しかも今年は
例年に無い程の
寒波と乾燥の影響もあって
インフルエンザが
猛威を振るっているとか。

とても基本的な事ですが
加湿に努め
外出の際は暖かな格好に努め
マスクの着用を心掛けたり
帰宅時には
うがいや手洗いを行う等の方法も
感染予防の効果が認められています。

だけど何よりも大敵なのは
睡眠不足です。

身体が求めているのは
絶対的な休息。

どんなに時間の無い時も
睡眠だけは
怠らないように
お気を付けて下さいね。


さて本日の隠し酒は
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↑右から
佐賀県の「七田 純米」
同じく「七田 純米吟醸」
福島県の「金寳 純米」
兵庫県の「龍力 大吟醸」
秋田県の「まんさくの花 大吟醸」
新潟県の「雪中梅 特別本醸造」

新酒も古酒も
それぞれの旨味を湛え
レギュラー酒に
負けず劣らず
彩りを添えてくれています。

是非お試しに、いらして下さい。


それにしても
「大寒」に当たって
水が手を切るほどに
冷たく感じられますね。

正直、冬場は
炊飯時に、お米を研ぐのも
億劫になる事があります。

だけど寒さ厳しい酒蔵で
大量のお米を洗う作業は
家庭とは比較にならない程
大変なのですよね。

蔵によっては
洗米機を使うと云う
選択肢も確かにあります。

手作業による洗米は
重労働なので
石高を誇る大手蔵では
機械による洗米が普通です。

しかし吟醸酒等の高精白米は
より多く磨かれて
中心の柔らかな部分が
剥き出しになっている為に
とてもデリケートです。

それ故、今でも
手作業による洗米を行う蔵が
かなりあります。

冷たい水で丁寧に洗って
内部まで水を浸透させ
米の表面から中心まで
均一に吸水させる

この「原料処理」と
呼ばれる過程こそが
綺麗で美味しいお酒を造る際に
何よりも重要なこと
なんだそうです。

一見、地味な
単純作業のようですが
そうした下処理に
どれだけ心を砕けるかが
その後の仕上がりに
大きく関わってくる

と云う話は
料理や建築などでもそうだし
あらゆるモノづくりの基本なんですね。

そこだけ見れば
小さな点にしか過ぎない仕事も
全体を見渡せば
欠くことの出来ない大切な要素で

それを怠れば
必ず何処かに綻びが出てしまう

とても緊張感を求められる現場で
酒造りは今も続いています。

厳寒の蔵で
続々と生まれる
今年の新酒たち

これから益々、楽しみです!
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♪なぜ 生きてゆくのかを
迷った日の 跡の ささくれ

夢 追いかけ 走って
転んだ日の 跡の ささくれ

こんな糸が なんになるの
心許なくて ふるえてた 風の中

縦の糸は あなた
横の糸は わたし

織りなす布は いつか 誰かの
傷を かばうかもしれない

縦の糸は あなた
横の糸は わたし

逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと 呼びます♪

「后バー有楽(さきばーうらく)」
TEL 03-3216-1610

皆様にお逢い出来て
美味しいお酒に出逢えて
本当に仕合わせな仕事を
させて戴いてるなと思います。

今夜も御来店
有難う御座いました。