dragonfly | 后バー有楽のブログ(さきバーうらく)

后バー有楽のブログ(さきバーうらく)

交通会館地下1Fにある日本酒バーの日替わり女将が日々をつづります。

お疲れ様です。
月曜日女将のメグミです。
今夜もたくさんの御来店
本当に有難う御座いました。

早いもので
明日は「秋分の日」ですね。
いよいよ本格的に秋。

日中の風も肌に心地好く
空気は甘やかに澄んで
それだけで御馳走のようです。


秋分の季語として
「龍 淵に潜む」
と云うのが有るそうです。

春分の季語である
「龍 天に昇る」
に対応した言葉で
水神信仰としての「龍」と
稲作の関係に呼応した
想像上の季語だそう。

春には龍が昇り
その操る雨によって
田植えした苗を育ませ
秋には収穫の為
田の水を落とし
龍は淵に潜み
その地の養いとなって
実った稲を刈り取る仕事に繋がる

昔の人が自然を崇拝しながら
想像を膨らませ
天地に感謝を尽くした姿が
思い浮かぶような
幻想的な響きですね。


今年は収穫を目の前にして
手酷い災害を受けた地が
全国に多々ありました。


矢を穿たれた龍が
痛みに堪えかねて
暴れるかのような降雨に
農家の方のみならず誰もが
改めて、自然の恐ろしさを
痛感した事と思います。



私達が、あの酒は甘いの辛いの
硬いだの老ねてるだのと言えるのは
ひとえに
今、居る場所が平和だからですね。

その恩恵を痛い程、感じながら
掌中の盃に一層の感謝を込めて


秋分に 常の実りの 有り難さ


今夜も素晴らしい
天地の恵を御紹介致します。



・・・どうですか?
このラインナップ

↑今週から
「鶴齢フェア」始めました。

一晩で全種類呑まれた方は
まだ、居ません。

前人未到のこの地を
我こそはと思われる方
是非、お待ちしてます。

今夜、2~3種類で
呑み比べなさった御客様は
原材料のお米が違うだけで
味わいが全く変わる事に
とても驚いてらっしゃいました。

厳選したお米と
清らかなお水と
手間暇かけた発酵技術を
重ねに重ね
手塩に掛けた日本酒が
こんなに選べるなんて
本当に贅沢三昧な事だと思います。

あなた好みの
鶴齢は、どれですか?

是非、御感想を聞かせて下さい。


又、それ以外の隠し酒も↓


↑益々、充実してますので
どうぞ、お申し付け下さい。

肌寒さを感じられた方には

↑心憎い山廃セレクションも。

御好みの御燗をおつけします。



昔々の日本では
八百万の神として
万物を神格化し、
自然に霊性を
見出だしてきた筈ですね。

様々な生物が多様性を保ちながら
共生していく事

バランスのとれた環境においては
生物の共存共栄こそが
生命の連鎖に
繋がる筈なのに。

都市で主張される経済効率によって
龍も哭くような現実が
日々、報道されています。


古来より稲作をする日本で
トンボは益虫でした。

稲穂が輝く空に
何処からか
飛んでくるトンボを
盆トンボや精霊トンボとして
御霊を運ぶとも
死者の霊であるとも
見立てて

そして、トンボの事を
「あきつ」とも呼び
日本は「秋津国」とも
呼ばれていました。

東京に居ると
トンボを見る機会も
あまり有りませんが


秋分の日は彼岸の中日

明日は私もお墓参りに行ってきます。




♪じゃあ また あした
帰り道 横切った おにやんま

あんまり高く 上がっていくから
空の色が うつるかと思った

私達 色んなもの
たくさん 持っているけど
羽だけは 無いんです

その羽を 心に借りたら
どこまで 行けるだろう

その羽が 心で震えたら
どんな音が するだろう

どこまで 行けるだろう♪


「后バー有楽(さきばーうらく)」
Tel0332161610

とりとめない文章を
ここまで読んで下さって
有難う御座いました。


明日も皆様の盃が
素敵なお酒で
満たされていますように。