リハーサルあれこれ…
本日も咲声cafeにお越し頂きまして誠にありがとうございます。今回は過去公演での様々な「リハーサル」で感じたことをお話出来ればと。例えば、〇頁の足音の後の台詞。じゃあ足音は何歩にしましょうか。1,2,3,4、ザッザッザッザッ、台詞。これで行きましょう。そう言いながら実際にその場で足踏みをして下さる演者様の姿に、台本の中のキャラクターが「そこに存在している」のを感じたり。お2人で同時に喋り出す合図として演者様方に見つめ合って頂いた際には「お客様方!本日も神回です!」と照明の調整待ちの間に心の中で叫んでいたり。用意していた効果音を減らすことになり、実際ぐっと良くなって目から鱗だったことも。同じく、用意していた照明を減らすことになり、結果的に次からの道筋がついたことも。また、台詞の一言目からプロの方々はこちらのイメージしているものと寸分違わないのですが、それでもディレクションをとリハーサル後に仰って頂いたり。ある時はお客様が当時感想を呟いて下さっていましたが、その通りで。皆さん、数少ないディレクションをがっちりと反映させて下さって、その求めたキャラクターが本番の舞台上で喋っていました。「ここはこうで大丈夫ですか」と際の際まで、ひたすら真摯に向き合う姿。ご一緒にモノづくりをさせて頂けたことを今でも財産だと思っています。ですが、そんな風にあれこれとリハーサルが出来るのは朗読パートのみ。当イベントにご参加下さったお客様方ならご存知かと思いますが、トークパートが朗読パート以上にドラマチック。毎回波乱万丈でした。そして初回からとにかく大事にしたのは「お客様と演者様」の邪魔をしない!!でした。結果、演者様と離れすぎて照明からも遠ざかる、しまいには演者様の後ろに立つという司会スタイルが出来上がりました。初回時、聴き入るお客様に語り掛ける演者様の空気感が本当に素晴らしくて、入って行くに行けず、最後は演者様にお呼び頂くという不甲斐なさを露呈しましたが…それくらい、演者様とお客様の絆は尊いものだと改めてあの場で感じました。以降ずっと、その路線は変わることのないまま。我々主催は、「イベント」というツールでしかなく、演者様とお客様が共有できる想い出を増やすことが役割のような気がしていて。それならば、何処までもツールとして。そして徳島ならではのツールとして。トークだけでなく、朗読でプロが「演じる」姿を体感して頂けたら。1人でも多くの方に楽しんで頂けたら。そんな機会を作って行けたら。全てが格上な朗読劇を見るたびに、咲声cafeの存在意義を見つめ直して。その度に、初回に感じた気持ちを強く握りしめて、ここまで来ました。…リハーサル話だったのに(汗トークパートについて、何かしらお話できることが…もう沢山書いたような…記憶を紐解いて、何かしら。あれば次回、書きますね。本日もご来場下さいまして誠にありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちしております。店主 咲