【而今 特別純米 にごりざけ】
このお酒のデータは…
●蔵元 木屋正酒造(三重県,名張市,本町)
●特定名称ほか 特別純米酒 活性にごり生酒
●原料米 富山県産「五百万石」(精米歩合60%)
●酸度 1.5 ●アミノ酸度 1.0
●日本酒度 ? ●アルコール度 17.0%
●酒造年度 H22BY
新酒造年度の【新酒第一弾】
12月も中旬に入り、お店もいよいよ忘年会のピークへと突入して、連日忙しい日々が続いています。
その一方で、各蔵元からは「平成22酒造年度」の新酒が続々と出荷されていますが、今シーズン最初に呑む新酒として選んだのが、
【而今 特別純米 にごりざけ】です。
これは「而今」の蔵元の木屋正酒造が、今酒造年度の新酒の第一弾として出荷した特別純米の「活性にごり酒」で、一升瓶の栓の真ん中に右の写真のような直径3㎜程度のガス抜き用の穴が開いていて、栓を開ける時に吹きこぼれる心配がないようになっています。
香りは、「熟したパイナップル」のような果実の香りや、子供の頃にデパートの食堂で飲んだ「クリームソーダ」を想わせる甘い炭酸飲料の香りがあり、「甘くフルーティーで、フレッシュ感のある香り」が感じられます。
ゆっくりと瓶を回して滓を混ぜてから呑んでみると、上品で艶のある甘味とフルーティーな酸,そして優しくコクのある旨味が口に広がって、やや苦味もあります。
後口はキレが良く味の余韻は比較的短めで、舌の上に滓の旨味が残ります。
コクやボリューム感は十分にあり、「ジューシーかつミルキーな飲み口で、フルーティーで甘味の乗った味わい」のお酒でした。
どちらかと言うと、お酒単体でグイグイ呑みたい味わいなので、合わせる「酒の肴」はやや悩みましたが、まず試してみたのが
【聖護院かぶらの千枚漬け】です。
「千枚漬け」は冬の京都を代表する漬物の一つで、京野菜の「聖護院かぶら」を薄くスライスして塩で下漬けし、さらに昆布を重ねて漬け込んだものです。
サクサクとした食感で蕪特有のフレーバーがあり、昆布の旨味がしっかりと浸み込んでいて、程好い塩味とほのかな甘みがあります。
「而今」と合わせてみると、甘味と酸と旨味という基本の味わいはそれぞれ同調するのですが、このお酒の持つ個性に圧倒されて、「聖護院かぶら」の持つ「はんなり」とした味わいが、消えてしまうように感じられました。
それならば発酵食品を試してみようということで、
お次は【いかの麹漬け】です。
これは「するめいか」に、「いかの肝」の代わりに「米麹」を混ぜ合わせて漬け込んだ「塩辛」で、口に入れると最初はやや強めの塩味が感じられますが、次第に米麹の持つ甘味が滲み出てきてお酒を誘います。
すかさず「而今」を流し込んでみると、フレーバー的には特に反発せず、またお酒と「麹漬け」の互いの個性が相手に負けることも無いのですが、今ひとつ◎の組合せだとは言い切れないものがありました。
やはりこのお酒は、しっかり冷してお酒単体で呑むのが、一番良い愉しみ方なのかもしれません。
さて冒頭で述べたように、この「而今 にごりざけ」 にはガス抜き用の「穴開き栓」が使われているのですが、購入してから10日近く自宅の冷蔵庫で保管した後で呑んだせいか、シュワシュワとしたガス感がそれ程無くて、少し物足りなさを感じてしまいました。
ちなみに四合瓶タイプのものには「密閉栓」が使われていて、強めのガス感が愉しめるようなので、次回は是非そちらの方を呑んでみようと思っています。



















その名も








