【瑞冠 山廃仕込 純米吟醸生原酒】
このお酒のデータは…
●蔵元 山岡酒造(広島県,甲奴郡,甲奴町西野)
●特定名称ほか 山廃仕込 純米吟醸生原酒
●原料米 甲奴郡産「亀の尾」(精米歩合 60%)
●酸度 1.7 ●アミノ酸度 1.2
●日本酒度 +11! ●アルコール度 18.4%
●酒造年度 H21BY
【亀の尾スペシャリスト】の酒
2月も中旬を過ぎて、都心では日中になって陽が差すと、暖かさを感じられるような日も出てきました。
また週明けには、中国から3年ぶりにジャイアントパンダ2頭が上野動物園に到着することとなっていて、巷の話題となっております。
さて、そんな今週末に呑んだのがコレ、
【瑞冠 山廃仕込 純米吟醸生原酒】です。
これは、広島県の中程,中国山地に程近い標高350mの町「甲奴(こうぬ)」にある山岡酒造が、蔵周辺で減農薬栽培された幻の酒米「亀の尾」を山廃仕込みで醸し、そして丁寧に袋吊りで搾って斗瓶採りした純米吟醸の生原酒です。
ちなみに、ラベルに表示されている「斗瓶採り3番」とは、1番斗瓶,2番斗瓶に続く3番目の斗瓶のお酒という意味で、いわば「中汲み」に近い部分のお酒だそうです。
香りは、「熟したバナナ」のような果実の香りや、「羊羹」を想わせる和菓子の香りがあり、「やや甘く華やかで、嫌味の無い心地良い香り」が感じられます。
口当りは強めで、日本酒度+11の大辛口な味わいでありながら、自然な甘味と骨格のしっかりとした酸,そして舌に浸み込むようなボリューム感のある旨味によって、全体の味のバランスがうまく保たれています。
余韻は短くシャープな酸がスパっと切ってくれて、最後はドライに締まります。
「野性味を感じさせるような飲み口で、辛口でありながら旨味やコクもしっかりとある」とてもユニークな味わいのお酒でした。
「食中酒」として幅広く様々な料理と合いそうなお酒なので、今回はあまり深く考えずに中華の冷菜と温菜を選んでみました,まず冷菜は、
【蒸し鶏とクラゲと胡瓜の冷菜】です。
これは、クラゲのコリコリ感,胡瓜のパリパリ感,そして柔かい蒸し鶏と、様々な食感が楽しめるサッパリした味わいの冷菜で、塩ダレのほのかな塩味と酸味が食欲を刺激してくれます。
「瑞冠」を合わせてみると、このお酒の辛口のテイストと冷菜のあっさり感が、どちらも互いの邪魔をすることなくそれぞれそのまま持続してゆきます。
逆にやや両者の絡みが物足りない感もありますが、このお酒に合わせる「前菜」として考えると、こんな組合せがあっても良いでしょう。
【豚肉と茄子の四川風炒め】です。
これは、豚肉と一度素揚げにした茄子を、豆板醤入りのタレで炒めてトロミを付けたもので、白いご飯が欲しくなってくるようなピリ辛味の中華惣菜です。
ご飯の代わりに「瑞冠」を流し込むと、このお酒のコクと旨味を伴なった辛口の味わいと、豆板醤のピリピリとした辛味という全く別のタイプの辛さが、舌の上で不思議なマッチングを見せてくれます。
日本酒度+10を超えるような大辛口タイプの日本酒と、豆板醤を使った四川風の中華料理とは、なかなか面白い組合せパターンであるなと感じました。
ちなみに、この蔵元の山岡社長は「亀の尾協会」の会長を務めていて、社長自ら先頭に立って低農薬栽培による「亀の尾」作りを行っているそうです。
つまり今回呑んだ「瑞冠」は、「亀の尾」作りのスペシャリストが、自らの手で育てた「亀の尾」を使って醸したお酒というわけで、そういった意味では幻の酒米と呼ばれる「亀の尾」の個性が、最大限に引き出されたお酒だと言うことができますね…。




このお酒のデータは…





まず1種類目は














まずは
