【菊姫 鶴乃里 山廃純米】
このお酒のデータは…
●蔵元 菊姫合資会社(石川県,白山市)
●特定名称 山廃純米酒
●原料米 兵庫県吉川町産「山田錦」(精米歩合65%)
●酸度 非公開 ●アミノ酸度 非公開
●日本酒度 非公開 ●アルコール度 16%-17%
●酒造年度 H20BY
10月限定蔵出しの【菊酒】
つい先月までは半袖で過ごすことが出来たのに、10月も半ばを過ぎて朝夕はめっきり冷え込むようになり、通勤時にはジャケットが必要となってきました。
さて毎年この時期になると、どうしても呑みたくなってしまう「10月限定蔵出し」のお酒があるのですが、やはり今年も購入してしまいました。
それがコレ【菊姫 鶴乃里 山廃純米】です。
このお酒は、ヨーロッパ屈指のワインコンクールである「I..W.C」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の、07年の「SAKE」部門において、「最優秀賞」を受賞して以来注目を浴びている純米酒で、石川県の「菊姫」の蔵から年に一度10月限定で蔵出しされるのですが、これはその2009年度版(H20BY)ということになります。
香りは、「大豆」のような柔和な穀物類の香りや、「出し昆布」を想わせる旨味を感じさせる香り,更にはほのかに熟成香も加わって、「ふくよかで濃醇な旨味を想わせる香り」という印象です。
口に含むと、穏やかで自然な甘味と豊かに主張する酸が口に広がり、後口には米の旨味がタップリと感じられます。
しっかりした酸に旨味が乗っていて、「充実感のある飲み口で奥深い味わいの濃醇旨口のお酒」でした。
今回はお酒の濃醇な旨味に合わせて、「旨味」を意識した料理を2品選んでみました。
まずは【フカひれの煮凝り】です。
これは「フカひれ」を醤油,酒,生姜etc.で造った煮汁で煮詰め、型に流して冷やしてゼリー状に固めたものですが、体温で「煮凝り」のゼラチン質が溶けてゆくにつれて、口の中に凝縮された旨味が広がってゆきます。
そのタイミングでお酒を合わせてみると、もちろん全体の相性は悪くないのですが、「鶴乃里」の奥の深い旨味に対して、「煮凝り」のストレートな旨味の方がやや負けてしまっているような気がしました。
そしてもう1品は、
【大根の海老そぼろあんかけ】です。
この惣菜はやや濃いめの味付けで、大根に「海老あん」独特の濃厚な旨味がしっかりと浸み込んでいます。
「鶴乃里」と合わせてみると、両者の旨味の濃さのレベルは丁度良く、またお酒の持つ酸がやや際立って感じられます。
料理とお酒の両方の味わいの個性をしっかりと残しつつ、口の中で2つの旨味が絶妙に調和してゆき、しみじみ「旨い」と想わせる組合せでした。
ちなみに、この蔵のある石川県白山市は「白山連峰」の麓にあり、その雪解け水が流れる「手取川」の上流には「野生の菊」が群生しているそうです。
そして、手取川の水は菊の滴を受けた水として「菊水」と言われ、その伏流水を使って醸されるお酒は昔から「加賀の菊酒」と呼ばれていたそうです。
こんな「いわれ」を聞いた後で呑むと、この「菊酒」がよりいっそう美酒に感じられてしまいますね~。













このお酒のデータは…












